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四国河川ニュース

10/25(土)〜10/31(金)》370号

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                                                                                                                                     【2008.11.4発行】

 

 

○ 「四国・水こぼれ話談話室」は、今週、お休みです。

 

 

○今週のニュース○

 

   ○ 四国地方整備局管内の渇水状況(続報14)             (四国地方整備局)

 

   ○ 第4回銅山川源流探訪の実施                     (吉野川水系 愛媛県)

 

   ○ 「ラブリバー仁淀川パートナーシップ一斉清掃」の実施       (仁淀川水系 高知県)

 

   ○ 第11回吉野川流域講座「吉野川の自然環境について」を開催  (吉野川水系 徳島県)

 

   ○ 第12回吉野川流域講座「吉野川の自然について」を開催     (吉野川水系 徳島県)

 

   ○ ゆきかう那賀川推進会議「那賀川源流コンサート」の開催     (那賀川水系 徳島県)

 

   ○ 「白滝地区自主防災組織」による防災訓練の実施         (肱川水系 愛媛県)

 

   ○ 第4回鹿野川ダム水質検討会を開催                 (肱川水系 愛媛県)

 

 

 

 

今週のニュース

 

1.四国地方整備局管内の渇水状況(続報14)     (四国地方整備局)

 

○ 四国地方は、平年よりも早い7月4日に梅雨明けし、7月に入ってから少雨傾向が続いたことから、7月25日(金)9時より吉野川水系吉野川が第一次取水制限を開始するため、24日(木)14時に四国地方整備局が渇水対策本部を、同時に、徳島河川国道事務所及び吉野川ダム統合管理事務所が渇水対策支部を設置したことが、今年の四国管内における取水制限の始まりです。

 

○ 四国地方は、7月、8月と記録的な少雨となったため、以下のように取水制限(自主節水は含まず)が実施されましたが、8月下旬には徳島県の東部、高知県の南西部を中心にまとまった降雨があり、9月後半には台風13号、台風15号及び秋雨前線による降雨があり4水系で取水制限が解除され、さらに10月上旬にも秋雨前線によるまとまった降雨が四国全域であり、重信川水系石手川で10月6日(月)に取水制限が解除されました。

 

  ・那賀川水系那賀川(長安口ダム・小見野々ダム)

     取水制限期間 : 7月26日〜8月28日

     最大取水制限率 : 農水20%、工水20%

 

  ・物部川水系物部川(永瀬ダム)

     取水制限期間 : 9月11日〜9月19日

     最大取水制限率 : 農水20%

 

  ・仁淀川水系仁淀川(大渡ダム)

     取水制限期間 : 8月6日〜8月15日

              8月20日〜8月30日

     最大取水制限率 : 農水50%、上水40%

 

  ・鏡川水系鏡川(鏡ダム)

     取水制限期間 : 9月10日〜9月16日

     最大取水制限率 : 農水71.6%、上水45%、工水78.2%

 

  ・重信川水系石手川(石手川ダム)

     取水制限期間 : 8月4日〜10月6日

     最大取水制限率 : 農水46.7%、上水20.0%、

                              かんがい35.0%

 

○ 吉野川水系吉野川(早明浦ダム)については、10月5日13時より実施していた取水制限の一時解除は、10月21日(火)8時に終了し、同時に、冬期における第二次取水制限を開始していました。しかし、23日(木)から低気圧による降雨があり、24日(木)8時から取水制限の一時解除を実施していましたが、28日13時より取水制限の一時解除を終了し、同時に、冬期における第一次取水制限を開始しています。

 

○ 11月4日(火)現在の四国地方整備局管内の渇水状況は以下の通りです。

 

○【吉野川水系吉野川】

   ・施設の状況(11月4日0時現在)

      早明浦ダム:貯水率49.0%(平年値89.3%)

   ・支部の設置状況

      徳島河川国道事務所渇水対策支部設置:7月24日14時〜

      吉野川ダム統合管理事務所渇水対策支部設置:7月24日14時〜

   ・取水制限の状況

      自主節水  :7月21日0時〜

         徳島用水 7.0%、香川用水(上水)10.0%

      一次取水制限:7月25日9時〜

         徳島用水15.2%、香川用水20.0%

      二次取水制限:8月 3日9時〜

         徳島用水17.0%、香川用水35.0%

      三次取水制限:8月12日9時〜

         徳島用水18.8%、香川用水50.0%

      四次取水制限:8月21日9時〜

         徳島用水21.6%、香川用水60.0%

      *8月31日10時より、9月19日15時まで発電専用容量から緊急放流

      緊急放流を停止し、取水制限一時解除:9月19日15時〜

      緊急放流を停止し、取水制限一時解除の終了:9月24日9時

      四次取水制限:9月24日9時〜

         徳島用水27.8%、香川用水60.0%

      取水制限一時解除:9月30日16時〜10月3日13時

      取水制限一時解除:10月5日13時〜10月21日8時

      二次取水制限:10月21日8時〜

         徳島用水20.2%、香川用水42.2%

      取水制限一時解除:10月24日8時〜10月28日13時

       一次取水制限:10月28日13時〜

         徳島用水18.3%、香川用水20.0%

       ※但し、29日10時〜 香川用水が自主節水中40.0%

 

○【吉野川水系銅山川】

   ・施設の状況(11月4日0時現在)

      銅山川3ダム:貯水率64.7%(平年値85.6%)

   ・支部の設置状況

      吉野川ダム統合管理事務所渇水対策支部設置:7月24日14時〜

      (早明浦ダムの取水制限により設置)

   ・取水制限の状況

      自主節水  :8月18日0時〜

         工水10.0%

      一次取水制限:8月29日0時〜

         工水20.0%

      二次取水制限:9月17日0時〜

         工水30.0%、上水5%

 

○ 吉野川水系以外でも、今後の気象状況によっては、取水制限が開始される地域が増えることも予想されますので、日頃からの節水に御協力をお願いします。

 

○ なお、管内の主要河川における渇水状況の詳細については、下記のホームページをご覧ください。

 

     http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/damu/index.htm

 

 

 

2.第4回銅山川源流探訪の実施          (吉野川水系 愛媛県)

 

○ 10月25日(土)に、第4回銅山川源流探訪(主催:銅山川源流探訪実行委員会)が実施されました。

 

○ 当イベントは、「銅山川3ダム水源地域ビジョン」の一環として、より多くの方々が銅山川の源流域に関心を深め、源流域に残された数多くの歴史的な遺構に親しんでいただきながら、「水源の森」や「森と人との関わり」を学ぶとともに、圏域を越えた人々の交流促進が図られることを目指して企画しているものです。

 

○ 当日は参加者・スタッフ総勢約30名が集まり、愛媛県新居浜市別子山日浦にある旧別子銅山跡入口よりスタートし、山頂の銅山峰で折り返し戻ってくるというルートで行われました。

 

○ 道中、遺構のポイント毎に、「別子山の幸」や「マイントピア別子ボランティアガイド」の方々による、別子銅山の成り立ちや繁栄の歴史等についての説明を受けました。それらのお話しは非常に分かり易くまた、ユーモアを交えたものであり、参加者みんなが興味深く聞き入っていました。

 

○ 折り返し地点である銅山峰山頂では、1,300m弱の標高と10月下旬と言うこともあり肌寒さを感じましたが、ガスの晴れた数分間に見えた新居浜市街地・瀬戸内海の景色は、山頂に来たという達成感と相まって非常に印象に残るものでした。

 

○ ガイドの方々による参加者の体力に配慮したペース配分によって、誰一人怪我も途中でリタイヤされる方も無く、無事に終了する事ができました。

 

○ イベント終了後のアンケートでは、「本イベントに参加しての感想は?」という問いに対しては、5点満点中4.9点、「また別子銅山跡に来てみたいと思いますか」という問いに対しても、同様に4.9点と非常に高い点数を頂きました。

 

○ 今後も地域の自治体や各種団体との連携を図りながら、「銅山川の魅力」を広域に発信できるよう、取り組んでいきたいと考えています。

 

 

 

3.「ラブリバー仁淀川パートナーシップ一斉清掃」の実施  (仁淀川水系 高知県)

 

○ 10月25日(土)に、「ラブリバー仁淀川パートナーシップ」に加入する9団体が主体となって、仁淀川の一斉清掃が行われました。

 

○ 「ラブリバー仁淀川パートナーシップ」とは、仁淀川を一定区間ごとに分け、各区間ごとに参加者(団体・企業等)を募集し、清掃ボランティアにより、河川敷の散乱ゴミを取り除き、美しい河川環境をつくる取り組みで、平成15年度より実施しています。

 

○ 今回の清掃では150名の参加があり、「可燃ゴミ」「不燃ゴミ」「資源ゴミ」別に集められました。その中には、テレビ・古タイヤ・扇風機等の不法投棄がありました。ゴミの量は短時間の清掃にもかかわらず、「可燃ゴミ」が2トントラック1台分いっぱい、「不燃ゴミ」・「資源ごみ」が軽トラック1台分いっぱいにもなりました。

 

○ これからも仁淀川の美しい河川環境を守り育てていくためには、「ラブリバー仁淀川パートナーシップ」のようなボランティア清掃の活動の輪を広げていくことはもちろんですが、私たち一人一人がゴミを捨てないようにする意識の向上や、工夫が必要と考えています。

 

 

 

4.第11回吉野川流域講座「吉野川の自然環境について」を開催  (吉野川水系 徳島県)

 

○ 10月26日(日)に、脇町小学校(美馬市脇町)の4年生26名を対象に第11回吉野川流域講座「吉野川の自然環境について」を開催しました。

 

○ 今回の講座は、吉野川に今もある竹をメインに、自然と共生し、暮らしに役立ってきたことや水害防備林としての役割などを学習するために行われま した。

 

○ 講座の前半は、ふる〜ぶメイトリーダーの長江順次氏にご協力いただき、竹で作った道具の紹介や吉野川の竹を使った竹細工についてご指導いただきました。

 

○ 竹細工では、保護者の方々も加わり、竹とんぼ作りに挑戦しました。上手に作り上げる人もいれば、悪戦苦闘している人もいましたが、どの方も竹とんぼ作りを楽しまれていました。

 

○ 講座の後半では、河川調査課長から吉野川の概要、洪水の歴史、水害防備林等についての説明があり、どの児童も熱心に説明を聞いていました。

 

○ 今回の講座を通して、今もなお残っている水害防備林と生活との関わりについて理解して頂き、実際に吉野川の竹を使った竹細工を行うことで、吉野川の環境に対して、親しみや関心を持っていただけたのではないかと思います。

 

 

 

5.第12回吉野川流域講座「吉野川の自然について」を開催  (吉野川水系 徳島県)

 

○ 10月26日(日)に、石井町の住民の方々を対象に吉野川右岸河川敷(六条大橋下)で、第12回吉野川流域講座「吉野川の自然」を行いました。

 

○ 当日は河川清掃の後、宝探しや綱引きなど色々な行事が行われる中、河川環境課長から吉野川の概要や、吉野川の上流、中流、下流それぞれに生息する生き物などについて、パネルを使った説明を行いました。

 

○ また、吉野川に侵入してきている外来生物や生態系ピラミッドについても説明を行いました。

 

○ 小雨の中、一般参加者は熱心に聞かれていましたので、吉野川の自然について学んでいただけたのではないかと思います。これからも地域の皆さんに吉野川を「身近な川」、「吉野川の自然を大切にしなければ」と思っていただけるような取り組みを行っていきたいと思います。

 

 

 

6.ゆきかう那賀川推進会議「那賀川源流コンサート」の開催  (那賀川水系 徳島県)

 

○ 10月26日(日)に、徳島県那賀郡那賀町木頭北川の那賀川源流碑周辺において、「ゆきかう那賀川推進会議」主催、「那賀川アフターフォーラム」協賛により「那賀川源流コンサート」を開催しました。

 

○ 当日は朝から生憎の雨模様で、すごく寒かったですが、「上流の小さなピアニストたち(北川、木頭小学校の児童5名)」によるピアノ演奏、「パウンドケーキ(地元ボランティアグループ4名)」によるバンド演奏、「徳島文理大学の井下洋子さんと井下べにさん」によるピアノ連弾、「相生森林美術館童謡を歌う会(44名)」、「阿南第九の会(40名)」による合唱が行われました。

 

○ この5組の演奏者の一生懸命な演奏や歌声に会場全体が熱く感動し、最後に参加者全員(約200名)で「ふるさと」を合唱しました。天候には左右されましたが、参加者の皆様方にも実施に際しては御協力を頂き、すばらしい一日となりました。

 

○ 今後も「ゆきかう那賀川推進会議」では、那賀川での流域内交流の活性化、上下流連携の推進による地域振興を目指します。

 

 

 

7.「白滝地区自主防災組織」による防災訓練の実施  (肱川水系 愛媛県)

 

○ 10月26日(日)に、愛媛県大洲市の白滝地区自主防災組織は、国土交通省、防災エキスパート、大洲地区広域消防事務組合の指導のもと、防災訓練を実施しました。

 

○ 白滝地区住民69名が参加し、訓練では3班にわかれ、@AED救命救急講習、Aけむり体験とロープワーク講習、B水防工法訓練(土のう作りと改良積み土のう工)をローテーションで実施しました。

 

○ 国土交通省は、防災エキスパートの武智進氏、原田重信氏、高橋徹馬氏、岡田周三氏の4名の協力を得て、ロープワーク、改良積み土のう工法等の訓練の指導を行いました。

 

○ 参加された方からは、「ためになった、今日は家でじっくりと復習をしてみる」などと言っていただきました。

 

○ 小雨の降る寒いなかでの訓練でしたが、最後に炊き出しをみんなでいただき、訓練を振り返りました。

 

 

 

8.第4回鹿野川ダム水質検討会を開催        (肱川水系 愛媛県)

 

○ 10月27日(月)に、大洲市肱川町において、第4回鹿野川ダム水質検討会を開催しました。

 

○ 山鳥坂ダム工事事務所では、鹿野川ダム貯水池やダム下流河川の水質改善のため、貯水池内及び流入支川における水質改善対策について助言を頂くことを目的に、昨年の11月30日に学識経験者4名、地域関係者4名、行政関係者4名の計12名で構成される、「鹿野川ダム水質検討会」を設置(第1回委員会を開催)しています。

 

○ 今回の委員会では、ダム湖内での具体的な対策について議論していただき、ダム湖内底泥除去や曝気循環装置設置によるアオコ抑制を実施していくことが決定しました。

 

○ また、前述の対策と合わせて、水が汚れる要因の調査や、流域全体で実施していく対策の具体的な検討・試験などを流域市町と共に行っていくことなどが議論されました。

 

○ 今後は、委員会を年2回程度実施し、モニタリング調査結果等の報告、流域対策の検討などを行っていく予定です。

 

 

 

 

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  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐  永原 隆

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          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(永原) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

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