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四国河川ニュース

8/2(土)〜8/8(金)》358号

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                                                                                                                                【2008.8.11発行】

 

 

○ 「四国・水こぼれ話談話室」は、今週、お休みです。

 

 

○今週のニュース○

 

   ○ 四国地方整備局管内の渇水状況(続報2)            (四国地方整備局)

 

   ○ 水辺の楽校「四国三郎」の進捗状況                (吉野川水系 徳島県)

 

   ○ 吉野川流域講座「水防工法技術講習会」を開催         (吉野川水系 徳島県)

 

   ○ 「吉野川フェスティバル」の開催                   (吉野川水系 徳島県)

 

   ○ 肱川水系矢落川浸水想定区域の公表               (肱川水系 愛媛県)

 

 

 

 

今週のニュース

 

1.四国地方整備局管内の渇水状況(続報2)      (四国地方整備局)

 

○ 四国地方は、平年よりも早い7月4日に梅雨明けし、7月に入ってから少雨傾向が続いていることから、7月25日(金)9時より吉野川が第一次取水制限を開始するため、24日(木)14時に四国地方整備局が渇水対策本部を、同時に、徳島河川国道事務所及び吉野川ダム統合管理事務所が渇水対策支部を設置しました。また、那賀川についても、26日(土)9時から第一次取水制限を開始するため、25日(金)12時に、那賀川河川事務所が渇水対策支部を設置しました。

 

○ さらに、鏡川についても、7月30日(水)9時より自主節水を開始しています。

 

○ その後もまとまった降雨がないため、吉野川及び那賀川が第二次取水制限に強化されるとともに、新たに、8月4日(月)17時より重信川水系石手川が第一次取水制限を、また8月6日(水)19時より仁淀川が第一次取水制限を開始しています。

 

○ 8月11日(月)現在の四国地方整備局管内の渇水状況は以下の通りです。

 

○【吉野川水系吉野川】

   ・施設の状況(8月11日0時現在)

      早明浦ダム:貯水率32.5%(平年値79.9%)

   ・支部の設置状況

      徳島河川国道事務所渇水対策支部設置:7月24日14時〜

      吉野川ダム統合管理事務所渇水対策支部設置:7月24日14時〜

   ・取水制限の状況

      自主節水  :7月21日0時〜

         徳島用水 7.0%、香川用水(上水)10.0%

      一次取水制限:7月25日9時〜

         徳島用水15.2%、香川用水20.0%

      二次取水制限:8月 3日9時〜

         徳島用水17.0%、香川用水35.0%

 

○【那賀川水系那賀川】

   ・施設の状況(8月11日0時現在)

      長安口ダム:貯水率49.7%(平年値77.3%)

   ・支部の設置状況

      那賀川河川事務所渇水対策支部設置:7月25日12時〜

   ・取水制限の状況

      一次取水制限:7月26日9時〜

         農水10.0%、工水15.0%

      二次取水制限:8月 5日9時〜

         農水20.0%、工水20.0%

 

○【鏡川水系鏡川】

   ・施設の状況(8月11日0時現在)

      鏡ダム:貯水率88.6%(平年値100.0%)

   ・支部の設置状況

      未設置

   ・取水制限の状況

      自主節水  :7月30日9時〜

         農水10.0%、上水10.0%、工水76.6%

 

○【重信川水系石手川】

   ・施設の状況(8月11日0時現在)

      石手川ダム:貯水率70.0%(平年値85.8%)

   ・支部の設置状況

      松山河川国道事務所渇水対策支部設置:8月4日17時〜

   ・取水制限の状況

      一次取水制限:8月4日17時〜

         農水33.3%、上水15.0%、かんがい30.0%

 

○【仁淀川水系仁淀川】

   ・施設の状況(8月11日0時現在)

      大渡ダム:貯水率88.5%(平年値90.6%)

   ・支部の設置状況

      高知河川国道事務所渇水対策支部設置:8月5日17時〜

      大渡ダム管理所渇水対策支部設置  :8月5日17時〜

   ・取水制限の状況

      一次取水制限:8月6日19時〜

         農水30.0%、上水30.0%

 

○ 吉野川水系、那賀川水系、鏡川水系、重信川水系、仁淀川水系の5水系以外でも、現在平年よりも厳しい状況にある河川があります。今後の気象状況によっては、さらに取水制限が開始される地域が増えることも予想されますので、日頃からの節水に御協力をお願いします。

 

○ なお、管内の主要河川における渇水状況の詳細については、下記のホームページをご覧ください。

 

     http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/damu/index.htm

 

 

 

2.水辺の楽校「四国三郎」の進捗状況       (吉野川水系 徳島県)

 

○ 吉野川の美馬市西村中鳥地区で整備を進めていた水辺の楽校「四国三郎」に関するハード整備のうち、国土交通省直轄事業で整備を進めていた施設整備が平成19年度末に完了しました。

 

○ この水辺の楽校「四国三郎」は、「川と共生する”ふるさと”づくり〜美馬市の自然と文化が織り成す原風景の再生〜」をテーマとし、吉野川や中鳥川の河畔である立地を最大限に活かし、水辺に親しみ、川の自然や文化を学べる多様な交流拠点とするため、地元美馬市の市民団体や教育関係者、自治体などから構成された「美馬子どもの水辺協議会」が主体となり、平成16年6月に水辺の楽校に登録されました。

 

○ 徳島河川国道事務所としても、「美馬子どもの水辺協議会」と連携し、必要なハード整備(遊歩道、身障者対応坂路、親水護岸、遊水池整備、水質浄化施設等)を平成16年度から平成19年度に事業を行ってきました。

 

○ 今後は、整備した施設が有効に活用されるよう、水辺の楽校の早期開校に向けて、「美馬子ども水辺協議会」と引き続き連携・支援していきます。

 

 

 

3.吉野川流域講座「水防工法技術講習会」を開催  (吉野川水系 徳島県)

 

○ 7月27日(日)と8月3日(日)の2日間、吉野川市消防団約200名を対象に、吉野川市鴨島町知恵島(吉野川右岸26k/7付近、江川湧水源東隣)にて、吉野川流域講座「水防工法技術講習会」を開催しました。

 

○ 講師には水防の専門家である防災エキスパートの4名(山本邦一氏、吉成隆二氏、高崎信三氏、三橋守氏)に依頼し、まず基本となる「土のう作り」と「ロープワーク」を行い、ロープワークでは、「いぼ結び」や「もやい結び」など、基本となる7種類の結び方をご指導頂きました。

 

○ その後、水防工法のうち、越水対策の「積み土のう工」と、漏水対策の「月輪工」の実技を4つの班に分かれ行いました。

 

○ 両日とも猛暑の中、本番を意識して真剣に取り組む姿から水防団の方々の水防に対する意識の高さがうかがえました。この講習で身につけた技術をもって、地域の安全を守っていただければと思います。

 

 

 

4.「吉野川フェスティバル」の開催        (吉野川水系 徳島県)

 

○ 8月1日(金)〜8月3日(日)にかけて、徳島市内の吉野川橋南岸河川敷広場にて、「川を親しみ、川の魅力を語り、川と遊ぶための3日間」をテーマに「2008吉野川フェスティバル」が開催されました。

 

○ 今年で20周年を迎え、多種多様なイベントが行われました。メインステージでは多数のアーティストによるライブコンサートやキャラクターショー、吉野川に浮かべた台舟から打ち上げる花火大会、また会場ではバーベキュー、阿波踊りなどの催し物が繰り広げられました。

 

○ 2日(土)には、朝早くからから吉野川クリーンアップ大作戦が実施され、吉野川フェスティバル本会場、名田橋下流左岸、第十堰左岸及び第十堰右岸の4箇所で、多くの方々が清掃活動に参加されました。

 

○ 徳島河川国道事務所からは吉野川パネル展、利き水体験、建設機械の展示・運転体験の4つのブースを出展し、多くの方々に国土交通省の事業に理解を深めていただきました。

 

 

 

5.肱川水系矢落川浸水想定区域の公表        (肱川水系 愛媛県)

 

○ 8月4日(月)に肱川水系矢落川(直轄管理区間)の浸水想定区域を公表しました。

 

○ 今回の公表は、平成17年7月1日に水防法が、「洪水により国民経済上重大な被害を生ずるおそれのあるものとして指定した河川(水位情報周知河川)においては、浸水想定区域を指定すること」(水防法第13条、第14条)と、改正された事に基づくものです。

 

○ 肱川水系肱川(直轄管理区間)の浸水想定区域は、平成15年11月に公表しています。

 

○ 今回の浸水想定区域は、肱川の支川である矢落川(直轄管理区間)が、平成19年1月31日に水位情報周知河川に指定されたことにより、当該河川の洪水防御に関する計画の基本となる降雨(1/100)で矢落川がはん濫した場合に浸水が予想される区域を、シミュレーションで作成しています。

 

○ 今回の公表により、肱川水系肱川、矢落川の直轄管理区間すべてにおいて、浸水想定区域及び浸水深の公表が完了しました。

 

○ なお、参考資料として平成15年11月に公表した、肱川水系肱川の浸水想定区域と今回作成した矢落川の浸水想定区域を重ね合わせた浸水想定区域図を併せて公表しています。

 

○ 上記の浸水想定区域図は、以下の大洲河川国道事務所ホームページでご覧になれます。

 

      http://www.skr.mlit.go.jp/oozu/

 

 

 

 

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  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐  永原 隆

          〒760-8554 高松市サンポート3番33号

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(永原) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

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