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四国河川ニュース

6/21(土)〜6/27(金)》352号

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                                                                                                              【2008.6.30発行】

 

 

○ 「四国・水こぼれ話談話室」は、今週、お休みです。

 

○今週のニュース○

 

   ○ 「土砂災害防止月間」の一環として砂防学習会を開催             (吉野川・重信川水系 高知県、徳島県、愛媛県)

 

   ○ 流域内小学校へ出前講座「みんなの那賀川」「みんなの桑野川」を実施  (那賀川水系 徳島県)

 

   ○ 「大和(郷)地区整備事業」の竣工式を開催                        (肱川水系 愛媛県)

 

   ○ 「平成20年度吉野川中流域・三好市土砂災害対応防災訓練」を実施    (吉野川水系 徳島県)

 

   ○ 「(国交省・徳島県合同)排水ポンプ車操作訓練」を実施                 (吉野川水系 徳島県)

 

 

 

 

今週のニュース

 

1.「土砂災害防止月間」の一環として砂防学習会を開催  (吉野川・重信川水系 高知県、徳島県、愛媛県)

 

○ 6月は「土砂災害防止月間」です。その一環として、四国山地砂防事務所管内の小学校児童を対象に下記のとおり砂防学習会を開催しました。

    6月10日(火) 高知県大豊町立大豊小学校 児童23名

    6月16日(月) 高知県大川村立大川小学校 児童9名

    6月20日(金) 徳島県三好市立西岡・櫟生・吾橋小学校 児童19名

    6月23日(月) 愛媛県東温市立西谷小学校 児童52名

 

○ 学習会では、土砂災害とは何か、土砂災害を防ぐための砂防施設の役割等を知ってもらうために、学校周辺の土砂災害危険箇所マップや土石流3D体感シアターや降雨体験装置等を用いて講義、体験をしてもらい、土砂災害に関する防災知識を子ども達に習得してもらいました。

 

○ 学習会に参加した児童からは、「土砂災害の恐ろしさがよくわかった」、「土砂災害の前ぶれに注意したい」等の感想をいただきました。

 

 

 

2.流域内小学校へ出前講座「みんなの那賀川」「みんなの桑野川」を実施  (那賀川水系 徳島県)

 

○ 那賀川河川事務所では、6月15日(日)に阿南市立新野西小学校、6月18日(水)に阿南市立中野島小学校からお招きを受け、出前講座「みんなの桑野川」「みんなの那賀川」を実施しました。

 

○ 新野西小学校では、学校参観として、桑野川での水生生物調査を実施する予定でしたが、あいにくの天候となり、急遽、桑野川や桑野川に棲む魚類等について、パワーポイント等で学習するとともに、パズル形式の魚の名前当てなどを保護者の方と一緒に実施しました。ちなみに新野西小学校は、桑野川最上流端を校区とする全校生徒6人の小さな小学校で、徳島県の天然記念物に指定されているオヤニラミの飼育・観察に十数年前から取り組んでいます。

 

○ 中野島小学校では4年生を対象に那賀川のことについてパワーポイントで学習したあと、生徒からの質問を受けました。生徒たちは、この授業までに那賀川の歴史などについて学習しており、歴史を中心にした具体的な質問が多く、那賀川改修史などを使って出来る限り回答しました。

 

○ 今後も、那賀川河川事務所では流域内の小中学校などへの出前講座を積極的に行い、流域の未来を担う子供たちに那賀川のことをもっと知ってもらい、好きになってもらいたいと考えています。

 

 

 

3.「大和(郷)地区整備事業」の竣工式を開催    (肱川水系 愛媛県)

 

○ 6月22日(日)に、肱川の下流地域にある愛媛県大洲市の大和(郷)地区において、大和(郷)地区整備事業の竣工式を行いました。

 

○ この事業は、国の水防災対策特定河川事業による宅地の嵩上げ、愛媛県による県道の改良及び大和川の改修事業、大洲市による土地区画整理事業が連携し、平成13年度より総事業費約56億円をかけて実施してきました。

 

○ 竣工式は、祢屋誠四国地方整備局長からの式辞、加戸守行愛媛県知事、大森隆雄大洲市長、山本順三国土交通大臣政務官からの挨拶、また来賓の方々からの祝辞、祝電の披露、恒石和義大洲河川国道事務所長からの工事経過報告、地元代表者からの謝辞があり、その後、竣工記念碑の前で除幕式を行いました。

 

○ 当日は、連日降り続いていた雨も上がり、用地協力者などあわせて約100名の出席のもと竣工式を行うことができました。

 

 

 

4.「平成20年度吉野川中流域・三好市土砂災害対応防災訓練」を実施  (吉野川水系 徳島県)

 

○ 6月22日(日)に、徳島県三好市池田町の総合体育館で国土交通省職員、三好市職員、消防関係者及び警察など約140名が参加して、「平成20年度 吉野川中流域・三好市土砂災害対応防災訓練」を実施しました。

 

○ 当日は机上訓練にあわせて、地元の自主防災組織による避難実働訓練も行われ、その避難状況は、国土交通省所有の衛星通信車や可搬式の衛星通信装置(ku−sat)により訓練会場へ配信されました。

 

○ 本訓練は、近年頻発する土砂災害による人命、財産の被害の現状を踏まえて、三好市の警戒避難体制の強化を図ることを目的に「土砂災害防止月間」の一環として行ったもので、三好市の各地において、集中豪雨により土砂災害が発生するという訓練想定で、雨量、土石流の前兆現象、土砂災害警戒情報などの情報収集を行いながら避難勧告の適切なタイミングや情報の伝達方法等を再確認しました。

 

○ 午後からは、水防工法実演として水防工法の紹介や暮らしに役立つロープワークとして、四国砂防ボランティアの方々による実演があり、約70名の地元住民、消防団等が2時間に渡り「もやい結び」等のロープワークを体験しました。

 

○ 訓練会場では、土石流3D体感シアターや降雨体験装置による土石流の恐ろしさなどを多くの一般の方々に体験していただきました。

 

 

 

5.「(国交省・徳島県合同)排水ポンプ車操作訓練」を実施  (吉野川水系 徳島県)

 

○ 6月25日(水)に、吉野川市鴨島町の吉野川右岸河川敷において、国土交通省徳島河川国道事務所所有の排水ポンプ車4台と、徳島県所有の排水ポンプ車2台、合計6台を使用して平成20年度の排水ポンプ車操作訓練を実施しました。

 

○ 今回の訓練参加者は、指導員・作業員・見学者等合わせて120人ほどで、各班の作業員の中には訓練初参加者も居り、戸惑いながらも指導員(国土交通省職員及び徳島県職員)やベテラン作業員から作業手順やノウハウを熱心に習得していました。

 

○ 国と県が合同で訓練を実施するのは平成19年に次いで2回目ですが、徳島県のように地方自治体が排水ポンプ車を保有している事例は全国的にも珍しく、技能の向上と研鑽を目的に、県下では那賀川水系での訓練及び、吉野川水系での訓練を国と県の合同で実施しています。

 

○ 排水ポンプ車の用途は、本来、河川の内水被害対策ですが、平成16年には高潮で市街地が冠水した高松市での排水事例や、今年発生した中国・四川省大地震や岩手・宮城内陸地震の際に決壊の脅威が報道された土砂ダムの排水対策にも有効であることが認知されたことから、その活躍の場が多様化するとともに、人々の期待は今後益々大きくなるものと思われます。

 

○ 今回の訓練では、夜間の排水作業時には必ず必要な照明車並びに可搬式照明装置についても、その操作方法を実地に訓練しました。

 

 

 

 

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