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四国河川ニュース

5/10(土)〜5/16()346

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                                                                                                                                                              2008.5.19発行】

 

 

○ 「四国・水こぼれ話談話室」は、今週、お休みです。

 

 

○今週のニュース○

 

   ○第1回波介川床上浸水対策特別緊急事業監理委員会を開催     (仁淀川水系 高知県)

 

   ○第1回横瀬川ダム事業費等監理委員会を開催                (渡川水系 高知県)

 

   ○「第2回マイヅルテンナンショウの会」総会及び第22回四万十川自然観察会の開催  (渡川水系 高知県)

 

   ○平成20年度洪水対応演習を実施                         (四国地方整備局)

 

   ○那賀川で排水ポンプ車の操作訓練を実施                     (那賀川水系 徳島県)

 

   ○第1回山鳥坂ダム工事事務所ダム事業費等監理委員会を開催   (肱川水系 愛媛県)

 

 

 

 

今週のニュース

 

1.第1回波介川床上浸水対策特別緊急事業監理委員会を開催  (仁淀川水系 高知県)

 

○ 5月8日(木)に、中筋川総合開発工事事務所において、「波介川床上浸水対策特別緊急事業監理委員会」を開催しました。

 

○ この委員会は、波介川床上浸水対策特別緊急事業において、適切な事業執行の観点からコスト管理方策やその実施状況、事業執行等について、専門家等(大年邦雄 高知大学農学部教授、那須清吾 高知工科大学マネジメント学科学科長、石井一生 高知県土木部長)の第3者から意見・助言を行うことを目的として開催したものです。

 

○ 委員会の開催に際して、高知県土佐市新居地先の波介川河口導流事業の現地視察を行いました。

 

○ 委員会の中では、波介川で実施している発生土を利用した地域全体におけるトータルコストの縮減についてPRをもっとすべきであるという点や、維持管理的要素も含めたライフサイクルコストの縮減にも考慮すべきとの意見を頂きました。

 

○ 今後、頂いた意見・助言等を踏まえ、適切なコスト管理やPR方法等を十分検討し、毎年、第1四半期に開催する当委員会に報告を行っていきたいと考えています。

 

 

 

2.第1回横瀬川ダム事業費等監理委員会を開催    (渡川水系 高知県)

 

○ 5月8日(木)に、中筋川総合開発工事事務所において、四国内で初となる「横瀬川ダム事業費等監理委員会」を開催しました。

 

○ この委員会は、横瀬川ダム建設事業において、適切な事業執行及び総合的なコスト縮減を図ることを目的に、専門家等(大年邦雄 高知大学農学部教授、那須清吾 高知工科大学マネジメント学科学科長、石井一生 高知県土木部長)の第3者からの意見・助言を得るために開催したものです。

 

○ 委員会の開催前に、ダム建設予定地において、現在施工中の付替道路及び工事用道路の現地視察を行いました。

 

○ 委員会の中で、横瀬川ダム事業として以下に示すコスト縮減策をより一層具体化し、早期完成に努力することにより、事業費の圧縮に努めること、との意見をいただきました。

    @ダム形式(減勢工)の見直し

    A購入骨材の採用

    B付替道路建設におけるコスト縮減

 

○ 今後、いただいた意見等を踏まえ、コスト縮減策等について十分検討を行い、毎年度第1四半期に開催する当委員会に報告を行っていきたいと考えています。

 

 

 

3.「第2回マイヅルテンナンショウの会」総会及び第22回四万十川自然観察会の開催  (渡川水系 高知県)

 

○ 5月10日(土)に、「第2回マイヅルテンナンショウの会」の総会が、防災センターで開催されました。会員等約60名が参加して、今後、マイヅルテンナンショウをどのように保護、育成していくのかを話し合いました。

 

○ 総会の後半で、元県立牧野植物園客員研究員の小林氏より、高知県植物誌編さんの成果についてや、高知県RDで絶滅種であったマイヅルテンナンショウなど13種が確認されたこと、などの講演がされました。

 

○ また、総会終了後、入田の四万十川河川敷へ移動し、『第22回四万十川自然観察会』が行われました。参加者は約40名で、前回の観察会でマイヅルテンナンショウの球根を移植した実験地を観察しました。700個の球根のうち約6割の400本が発芽し、4本が開花しているのが確認されました。

 

○ 近くの自生地では、発芽した個体の近くに目印を立てる作業を行い、約3000個の個体があると推測されました。この作業は、今後どのようにすれば増殖する環境を作り、守れるのかを調査研究していくためのものです。

 

 

 

4.平成20年度洪水対応演習を実施          (四国地方整備局)

 

○ 出水期を控え、本年度も5月12日(月)に「洪水対応演習」を実施しました。

 

○ 「洪水対応演習」は、出水時における防災体制に万全を期するため、以下の目的で、毎年出水期前のこの時期に実施しています。

 

  @メールを利用した迅速かつ的確な情報伝達(水防警報、洪水警報、ダム放流情報、海岸災害・土石流災害・地すべり災害情報等)

 

  A被災想定箇所の被害軽減対策の検討

 

  B関係機関との連携等、実践的な演習を行うことにより的確な情報伝達方法の習得・確認

 

○ 今回の演習では、各事務所において、洪水により堤防が決壊したとの想定のもと、様々な被害状況を想定し、避難指示や、情報収集等の被害軽減対策及び、決壊した堤防の応急復旧計画といった演習を実施しました。

 

○ 併せて、実戦を想定した整備局内の河川情報管理室(河川部)と災害対策室(災害対策本部)の情報伝達訓練も実施しました。

 

○ 参加機関は四国地整、管内12事務所・2管理所、気象台、水資源機構、四国4県、並びに関係市町村、消防団、警察等です。

 

○ 河川関係は、国管理の8河川と県管理の4河川を合わせた12河川を対象に関係機関(県、市町村)への雨量、水位、洪水予報、水防警報及び災害状況報告の情報伝達演習や基準地点における水位予測、被害軽減対策(被害把握・災害復旧等)、樋門等の操作確認及び河川工事現場関係者への情報伝達等の訓練を実施しました。

 

○ TV会議システムを利用した状況報告訓練、Ku−SATによる映像配信及び現地リポート、災害対策機械の出動等、総合的に一連の訓練を実施しました。

 

○ ダム関係は、四国管内の国・県・水資源機構・電力会社のダムを対象に関係機関への通知、連絡等の情報伝達演習とゲート操作の模擬演習を実施しました。

 

○ 海岸関係は、高知海岸(直轄工事区域)を対象に関係機関への気象・海象情報及び災害情報の伝達演習を実施しました。

 

○ 砂防関係は、直轄砂防施行区域を対象に関係機関への雨量情報及び災害情報等の伝達演習を実施しました。

 

○ この演習の成果として、的確な情報伝達方法の習得・確認、各防災機関との連携と水防体制の強化、防災意識の高揚等が図られました。

 

○ 今年度も、出水期を迎えますが、防災関係者一同、「洪水から地域を守る」という決意を新たにして防災業務に臨みたいと思います。

 

 

 

5.那賀川で排水ポンプ車の操作訓練を実施     (那賀川水系 徳島県)

 

○ 5月15日(木)に桑野川右岸5k/8付近の高水敷で徳島県南部総合県民局と合同の排水ポンプ車【150m3/min*1台、30m3/min*2台(内1台は徳島県所有)】と照明車【25kva*1台、15kva*1台】の操作訓練を実施しました。

 

○ 同時に、待機支援車【バス型】や可搬式照明装置の展示も行いました。

 

○ 訓練参加者・見学者は約90名程度で徳島県と合同で実施するのは2年目です。

 

○ このような訓練を通して、出水時に河川氾濫等が発生した場合、円滑且つ迅速に対応できる事が期待されます。

 

 

 

6.第1回山鳥坂ダム工事事務所ダム事業費等監理委員会を開催  (肱川水系 愛媛県)

 

○ 5月15日()に、山鳥坂ダム工事事務所ダム事業費等監理委員会を開催しました。

 

○ これまで、ダム事業などの大規模事業においては、事業費の増大や目標年次の遅れといった問題が発生しており、一層のコスト縮減や工期厳守の取り組みが求められています。

 

○ このため、全国的な取り組みの一環として、コスト縮減や進捗状況について、第三者の意見を頂くための委員会を設置したものです。

 

○ 山鳥坂ダム工事事務所では、山鳥坂ダム建設事業と鹿野川ダム改造事業の2つのダム事業について、毎年、年度当初に審議して頂くこととしています(委員:鈴木幸一 愛媛大学大学院教授、青野勝広 松山大学経済学部教授、清水裕 愛媛県土木部長、阿部友則(独)土木研究所水工研究グループ長)。

          

 

○ 委員会では、事業期間の短縮や集中投資などの工程管理やダム事業全体での事業費監理の必要性についてのご意見が出されました。

 

○ また、両ダムともこれから本格的に事業が進んでいく段階であることから、コスト縮減に向けて、設計・施工計画の検討や事業間の調整を図っていくことが確認されました。

 

 

 

 

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