四国河川ニュース《4/6(土)〜4 /12(金)》No.34
1.那賀川、昨年に続き再び4月渇水に・・・4月12日利水者会議が開催され、16日より取水制限を開始(予定)決定
(那賀川流域 那賀川工事事務所・徳島県)
○那賀川流域では、2月の降水量が平年の40%、3月は約86%、4月の降雨量はこれまで(12日)25ミリと少雨傾向が続いております。
○平成14年 4月12日6時現在では、長安口ダムと小見野々ダムの総合貯水率は61%となっています。
そのため、4月12日に農業・工業用水の利水者や行政関係者らが出席して利水者会議が開催され、長安口ダムからの取水制限を16日9時から開始(予定)
することを決めました。具体的には下記のとおりです。
※利水者会議の決定事項
@長安口ダム(徳島県・那賀川水系那賀川)で取水制限16日9時から 開始(予定)。
A取水制限率、 ・工業用水 10%制限
・既得農業用水 10%制限
○那賀川では、今年で平成5年以来、10年連続で渇水が発生しています。
昨年の4月渇水(長安口ダム完成以来二番目の大渇水であった)の延べ25日間におよぶ農業・工業用水の取水制限は、那賀川下流域に深刻な被害をもたらしました。
○もはや慢性的といってもおかしくない那賀川の渇水も、現状では雨に頼るしかない状況ですが、
今後もこうした少雨傾向の気象は大きな問題となることが予測されるだけに、那賀川の渇水対策に総合的に取り組む必要があると考えています。
2.四国河川防災スタッフセミナー研修(3泊4日)の参加者募集
○国土交通省四国地方整備局では、本年度から四国管内の県、市町村における防災担当者及び整備局職員を対象として「四国河川防災スタッフセミナー研修」を実施します。
現在、研修の参加者を募集しています。
○開催趣旨
・四国地方では、最近の「98高知水害」、「01高知県西南部豪雨災害」等の大水害から、災害の第一当事者である市町村・県の自治体や整備局の防災担当者の役割
(水害等の緊急事態に対処する能力)が重要となっています。
・そのため、本セミナーは、四国管内の県、市町村における防災担当者及び整備局職員を対象として、水害・土砂害時の危機管理能力の向上を図ることを目的として
開催します。
○スタッフセミナーの概要
・研修日程: 平成14年5月14日(火)午後〜17日(金)午前 3泊4日
・場 所 : 国土交通省、四国地方整備局、四国技術事務所 研修所
( 香川県木田郡牟礼町牟礼1545)
・研修内容、
1)講演・講話(予定)
・「災害発生時の広報」:NHK解説委員、藤吉 洋一郎 氏
・「自衛隊の災害対策」:陸上自衛隊第2混成団本部副団長、林 政夫 氏
・「危機管理の考え方」:(財)河川情報センター理事、 山中 敦 氏
・「水害を踏まえて」
@平成10年高知豪雨災害」:高知市災害対策室長 都築 貴志 氏
A平成13年高知県西南豪雨災害」:土佐清水市総務課長 田中 嘉一 氏
2)危機管理演習
災害時における対処行動を実践的な模擬演習(ロールプレイング方式)によって体験、また演習シナリオの作成を通じて、防災担当者の危機管理能力の向上を図ります。
○問い合わせ先等
四国地方整備局河川部防災対策官、松尾裕治(内線3125)又は河川管理課課長補佐、夕部真一(内線3753)
○「四国河川防災スタッフセミナー研修」は、平成12年度から開催している「四国防災トップセミナー」(平成14年7月18日徳島県鳴門市県民体育館に於いて開催予定)
とともに、四国管内の自治体や防災機関と連携しながら進めていきたいと考えています。
3.吉野川ダム群(早明浦ダム外4ダム)の河川区域指定(官報告示)
○吉野川水系の早明浦ダム、池田ダム、新宮ダム、富郷ダム、(以上新規指定)及び柳瀬ダム(改定)の河川区域指定について、平成14年4月11日付けで告示されました。
○「その関係図面は、四国地方整備局(河川部水政課)及び吉野川ダム統合管理事務所(管理課)に備え置いて縦覧に供する。」ことになっています。
吉野川上流ダム群の管理については、今回の指定で河川区域も明示され、水資源開発公団によるダム管理と相まって、より万全を期していくこととしています。
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■連絡先■
四国地方整備局 河川部 防災対策官 松尾裕治
〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32
TEL 087-851-8061(代) マイクロ88-3125(松尾)
FAX 087-851-8474(河川計画課)