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四国河川ニュース

3/22(土)〜3/28(金)》339号

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                                                                                              【2008.3.31発行】

  ○四国・水こぼれ話談話室Vol.113○

 

   ○ 治水事業の新たな課題            四国地方整備局 河川部長 小池 剛

 

 

                                    ○今週のニュース○

 

   ○ 地域住民との協働による水質調査を実施           (那賀川水系 徳島県)

 

   ○ 仁淀川河口に設置されていたシラス採補作業小屋がほぼ撤去  (仁淀川水系 高知県)

 

 

 

 

四国・水こぼれ話談話室Vol.113

 

1.治水事業の新たな課題      四国地方整備局 河川部長 小池 剛

 

○ こんにちは、河川部長の小池です。

 

○ 平成19年度は、四国地方は、幸いにして大きな洪水被害を受けることなくすごすことができました。一方で、渇水は、春から夏、秋、冬と一年を通て、渇水調整を行った年となりました。特に、台風4号では、早明浦ダムが、平成17年と同様に、渇水から一気に満水になり、雨の降り方の変動が非常に大きくなっていることを実感できる事態となりました。

 

○ 地球温暖化対策としては、二酸化炭素の排出抑制策がよく報道されていますが、温暖化の緩和策には、限界があり、緩和策を行ったとしても気温の上昇は数世紀続くことから、温暖化に伴う影響への適応策を同時に講じて行くことの重要性が指摘されています。気候変動に対して、治水対策としてどの ように適応していくか、本省で現在論議が進んでいます。100年後の降水量の変化の予測では、年最大日降水量は、瀬戸内で1.10倍、四国南部で は、1.11倍になるような結果も出ています。反対に、無降雨日数も増加する結果も出されていて、ますます変動が大きくなるものと予測されています。100年後は、はるか先のことのように思えますが、今年生まれた子供が100歳になる時ですから、いま生まれている自分の子供たちや孫たちが生きている内に直面しなければならない問題として進行しています。

 

○ 社会資本整備をとりまく環境は、大変厳しい状況であり、直近の災害対応もままならない状況ではありますが、国民の安全・安心を確保することが、 国の基本的な責務であることから、このような長期的な課題に対し率先して取り組んでいくことが私どもの使命であると思います。

 

 

○ なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転 送して下さいますよう、お願い致します。

 

    http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html

 

 

 

 

今週のニュース

 

2.地域住民との協働による水質調査を実施     (那賀川水系 徳島県)

 

○ 3月23日(日)午前中に、那賀川河川敷第二緑地で開催された『活竹祭』 の来場者を対象に、住民との協働による水質調査を実施しました。

 

○ 『活竹祭』当日に、水質調査への参加を来場者に呼びかけ、一般住民のみなさん25名と中型バスで那賀川橋へ移動しました。

 

○ 那賀川橋では、参加者のみなさんにゴミの量、透視度、川底の感触、及び水のにおいについて4段階(Aランク〜Dランク:Aランクが最もよく、顔を川の水につけやすい)で評価して頂いた上で、多数決により総合評価を行いました。その結果、那賀川橋の水質はBランク(川の水に入って遊びやすい)の評価になりました。その後、パックテストを使った簡易水質調査も体験してもらいました。

 

○ 参加者のみなさんからは「楽しかった」、「環境の状況がよくわかった」、「川について知らなかったことがわかった」といった感想を頂くなど、那賀川の 水質を身近に感じてもらうことができました。

 

 

 

3.仁淀川河口に設置されていたシラス採補作業小屋がほぼ撤去  (仁淀川水系 高知県)

 

○ 3月5日(水)にシラスウナギの漁期が終わり、集荷人との協定で定めた10日間の撤去作業期限後に現地に放置された作業小屋は3棟でした。仁淀川出張所の調査で、作業小屋はピーク時に124棟設置されていたことを確認していますので、撤去率は98%となっています。

 

○ 例年15〜20%程度の小屋が放置されたまま、出水や波浪で海域に流され、治水上支障となり、また河口の景観を著しく阻害していたわけですが、 協定締結により一定の成果を得ることができたと事務所では考えています。

 

○ 3月24日(月)に、高知河川国道事務所で第4回シラス採補の作業小屋の撤去に関する協議会を開催し、今年度の成果と今後の方針について、検討 を行いました。その結果、残置された小屋については、約10日間程度の猶予期間を与え、小屋の残骸や放置車両とともに、書面により集荷人に撤去を 要請することとしました。

 

○ 毎年ボランティアによる河口付近の清掃が行われていますが、作業小屋や小屋の残骸の片付けはボランティア清掃の範囲を超えており、事務所としても集荷人との協定が守られるよう、ねばり強く交渉を続けていきます。

 

○ また、20年度の漁期における対応については、今回の成果を踏まえた上で、9月頃、再度方針の検討を行うこととしています。

 

 

 

 

 「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

 

  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐  永原 隆

          〒760-8554高松市サンポート3番33号

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(永原) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

          FAX 087-811-8416(河川計画課)

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       四国地方整備局 ホームページURL(河川)

           http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/index.html

         四国地方整備局 ホームページURL(四国河川ニュース)

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