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四国河川ニュース

3/8(土)〜3/14(金)》337号

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先週号(河川ニュースNo.336)で掲載した

「平成19年度那賀川河川 ・渓流環境アドバイザー連絡会議を開催」の記事に誤りがありました。

 

お二人の河川・渓流環境アドバイザーの御氏名、役職を、下記の通り訂正いたします。

 

 

酒井 勝司  四国大学名誉教授

西尾 幸郎  四国大学短期大学部教授

 

この場をお借りして、深くお詫び申し上げます。

 

 

 

                          ○四国・水こぼれ話談話室Vol.111○

 

   ○ 学校の窓からクジラの見える町           高知県 黒潮町 下村 正直 町長

 

 

○今週のニュース○

 

   ○ 四国地方整備局管内の渇水状況について(続報15)       (四国地方整備局)

 

   ○ 平成19年度四国地方ダム等管理フォローアップ委員会を開催   (四国地方整備局)

 

 

 

 

四国・水こぼれ話談話室Vol.111

 

1.学校の窓からクジラの見える町     高知県 黒潮町 下村 正直 町長

 

○ 黒潮町は、高知県の西南地域に位置し、北東側は高岡郡四万十町、北西側は四万十市に隣接し、南側は黒潮流れる太平洋に面する地域で、町の総面積は188.46km2である。交通網はJR土讃線と土佐くろしお鉄道中村・宿毛線を乗り継ぐ形と高知県を東西に走る国道56号線が幹線道路になっている。また、高速道路は開通しておらず、空港までの所要時間も3時間近くを要し、いまだ陸の孤島であるという感が否めない。

 

○ 平成18年に、佐賀町と大方町が合併して人口14,000人の「黒潮町」となりました。佐賀地域は、カツオの一本釣りで有名な漁業が主産業で、大方地域は温暖な気象条件を活かした施設園芸や花卉、葉たばこ、水稲などの栽培が行われる農業が基幹産業です。

 

○ 大方地域では、20年ほど前に何人かの若者が「私たちの町には美術館がありません、白砂青松の砂浜が美術館です。そこにあるものすべてが作品です。」という「砂浜美術館構想」を打ち立てました。以来、砂浜や松原で「Tシャツアート展」や「はだしマラソン」など、さまざまなイベントが行われ多くの皆さんが訪れています。また、日本一遭遇率の高いと言われる漁船によるホウェールウォッチングも盛んで、先週は「ダーウインが来た・生き物新伝説」というテレビ番組で紹介され「学校の窓からクジラの見える町」の面目躍如といったところです。

 

○ 佐賀地域では、地域を縦断する伊与木川は四万十川から取水して稼働している四国電力の佐賀発電所からの放水で生活用水や農業用水をまかなっている。四万十川流域の皆さんのご理解によっての貴重な水資源であることから、平成16年に「伊与木川清流保全条例」が制定され、合併後も黒潮町に引き継がれています。

 

○ 大方地域では、ほぼ全域の上水の水源となっている清流「蜷川」がある。かつて愛媛大学の水生生物の研究者として著名な先生のゼミの研究対象となり、10年にも及ぶ調査がなされた。それによると、ヨシノボリを始めとするハゼ類の生息が特筆されるとのことで、小河川ながら流域の長さや水量を保ちながら自然の姿が残されている証明であろう。地区の人たちは、将来に残せるものは何かと聞かれたら口をそろえて「川」と言う。中国に「飲水思源」という古い言葉があるが、「伊与木川」も「蜷川」も上流があって下流がある、水を飲むときに上流の人々や自然に思いをはせる。このことは、都市と地方の関係にも当てはまるのではないか、地域間格差が問われる今、「飲水思源」を考えてみるべきではないか。

 

 

○ なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。

 

    http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html

 

 

 

 

今週のニュース

 

2.四国地方整備局管内の渇水状況について(続報15)  (四国地方整備局)

 

○ 四国地方は昨年の8月以降少雨傾向にあり、吉野川水系銅山川で12月14日0時より取水制限が開始されました。

 

○ 取水制限が継続されている吉野川水系銅山川については、まとまった降雨がなく、貯水状況がさらに悪化していることから、2月25日(月)0時から第2次取水制限に強化されています。

 

○ 3月17日(月)現在における四国地方整備局管内の渇水状況は以下の通りです。

 

○【吉野川水系銅山川】

   ・施設の状況(3月17日0時現在)

      銅山川3ダム:貯水率62.4%(平年値69.2%)

   ・支部等の設置状況

      吉野川ダム統合管理事務所渇水対策支部設置:12月12日16時〜

   ・取水制限の状況

      一次取水制限:12月14日0時〜

         工水20.0%

      二次取水制限: 2月25日0時〜

         工水30.0%、上水5%

 

○ 吉野川水系銅山川以外でも、吉野川水系吉野川で自主節水が継続されており(鏡川水系鏡川は3月14日9時より自主節水が解除されました)、平年よりも厳しい状況の河川もありますので、日頃からの節水に御協力をお願いします。

 

○ なお、管内の主要河川における渇水状況の詳細については、下記のホームページをご覧ください。

 

     http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/damu/index.htm

 

 

 

3.平成19年度四国地方ダム等管理フォローアップ委員会を開催  (四国地方整備局)

 

○ 3月10日(月)に、高松市内において平成19年度四国地方ダム等管理フォローアップ委員会を開催しました。今年度の審議対象ダムは、直轄管理ダムが「大渡ダム」で、(独)水資源機構管理ダムが「池田ダム」です。

 

    委員長   三井  宏   徳島大学名誉教授

 

    委 員   井原 健雄  北九州市立大学大学院教授

   (五十音順)  今井 嘉彦  高知大学名誉教授

          大森 浩二  愛媛大学准教授

          木下  泉   高知大学教授

          澤田 佳長  野生生物環境研究センター所長

          鈴木 幸一  愛媛大学大学院教授

          中山 紘一  高知昆虫研究会会長

          松井 宏光  松山東雲短期大学教授

          村上 仁士  徳島大学名誉教授

 

○ 『河川ニュースNo.332号』で掲載しましたが、2月5日に、今回の委員会の前段として、『課題検討会』(ダム管理、水質、生物)を開催しており、『定期報告書』の取りまとめ方(分析方法、評価方法)について、ご討議頂きました。

 

○ 今回は、『課題検討会』で頂いたご意見、助言を反映させた『定期報告書(案)』についてご審議頂きました。

 

○ 会議では両ダムとも、いくつかの修正意見等がありましたが、その修正を行うことを前提として「両ダムとも、ダム管理等に関して、適切に分析・評価がなされており、今後の対応の方向性についても妥当である。」との評価が得られました。

 

○ 本委員会での議事概要及び、大渡ダム、池田ダムの『定期報告書』(概要版)は、以下のホームページでご覧になれます。

  ただし、掲載は、委員会での指摘事項等の修正後となりますので、もうしばらくお待ちください。

 

      http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/damu/iinkai.html

 

  ※ 現在は、昨年度に審議された、直轄管理の野村ダムと、(独)水資源機構管理の早明浦ダムの委員会での議事概要、『定期報告書』(概要)が掲載されています。

 

 

 

 

 「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

 

  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐  永原 隆

          〒760-8554高松市サンポート3番33号

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(永原) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

          FAX 087-811-8416(河川計画課)

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       四国地方整備局 ホームページURL(河川)

           http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/index.html

         四国地方整備局 ホームページURL(四国河川ニュース)

               http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/news/news.html