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四国河川ニュース

8/18(土)〜8/24(金)》309号

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                                    ○今週のニュース○

 

   ○ 「キャンプ砂防2007in四国」を実施             (四国山地砂防)

 

   ○ 平成18年四国内一級河川の水質現況の公表について       (四国地方整備局)

 

   ○ 「四水連・四川協、本省河川局との意見交換会」が開催される      (四国4県)

 

   ○ みずべ八十八カ所写真パネル展を開催            (吉野川水系 徳島県)

 

 

 

 

1.「キャンプ砂防2007in四国」を実施  (四国山地砂防)

 

○ 「キャンプ砂防」は砂防を専攻又は砂防に興味を持つ学生を対象に、中山間地域及びそこに生活する人々に対して果たす砂防の役割を地元の人々との共同作業や生活を通じて体験的に学ぶことにより、砂防に対する認識を深め、今後の土砂災害防止の推進に役立てる事を目的として実施しています。

 

○ 四国山地砂防事務所では4人の大学生(広島大学、静岡大学、信州大学、日本大学)が参加して「キャンプ砂防2007in四国」を8月14日〜21日の8日間で実施しました。

 

○ 今回は砂防事業の現場や、地すべり観測手法、中山間地域の現状や水源地域保全の重要性、リサイクルの取り組み、また、伝統文化行事や様々な体験 学習など四国の自然・文化・人々との交流を含む幅広いカリキュラムを体験しました。

 

○ キャンプ砂防を終えた学生達からは、砂防事業の勉強はもちろん四国の文化・歴史、自然、伝統行事まで幅広く体験できたことにより、机上での空論でなく自分が得た大きな財産となったとのことでした。

 

○ 講師の方々をはじめとする関係各位の協力により、短い期間ではありましたが参加学生には大変有意義なものとなりました。この場をお借りして御礼申し上げます。

 

 

 

2.平成18年四国内一級河川の水質現況の公表について (四国地方整備局)

 

○ 河川環境の指標の一つである河川水質の保全は、河川管理上重要な課題であり、従前より水質調査を継続しています。

 

○ 本報告(19年8月21日記者発表)は、平成18年1月から12月までの1年間にわたり、当機関が実施した8水系53地点(類型指 定50地点)の水質調査結果をとりまとめ、四国地方の一級水系の水質現況の概要を明らかにしたものです。

 

○ 環境基準満足状況・水質状況については、四国の一級河川での環境基準適合状況は90%であり、昭和46年に環境基準が設定されて以来、最も水質状況の良い状態でした。水質の改善が見られたのは那賀川と重信川の2河川であり、全ての調査地点において環境基準値を満たしたのは吉野川・那賀川・肱川・物部川の4河川でした。

 

○ 河川毎にBOD平均値により比較すると、四国地方のベスト5は、@穴吹川(吉野川水系)、@那賀川(那賀川水系)、@仁淀川(仁淀川 水系)、@物部川(物部川水系)、@後川(渡川水系)となり、5河川が同じ値で並びました。穴吹川(吉野川水系)は12年連続1位でした。また、水質が悪かったのは石手川(重信川水系)で15年連続の最下位でした。

 

○ 内分泌攪乱物質(環境ホルモン)調査は、那賀川、土器川、重信川、物部川、仁淀川の5水系5地点で行いました。調査の結果、土器川、重信川の2河川で検出されました。

 

○ ダイオキシン類調査では、土器川の丸亀橋において要監視濃度(環境基準値の1/2)となる値を検出しました。当地点は今後年4回測定(普通は年1回)を行う要監視地点となりました。

 

○ 国土交通省では水質調査の新たな取り組みとして、住民に水質調査 に参加してもらい、その結果を公表することで河川水質に対する意識の向上を図ることを目的に、官民協働の水質評価項目(案)を作成し、全ての一級河川(四国は8水系)にて実施しています。

しかし平成18年度は小出水が多く、水質調査を実施できる機会が少なかったため、調査地点が減少しました。

 

 

 

3.「四水連・四川協、本省河川局との意見交換会」が開催される(四国4県)

 

○ 8月21日(火)、四国治水期成同盟連合会(会長:土佐市長 森田 康生)並びに四国河川協議会(会長:徳島市長 原 秀樹)による財務省、国土交通省への治水事業推進に関する要望が行われました。

 

○ また、要望終了後、国土交通本省において、河川局長(門松 武)をはじめとする河川局幹部と各市町村長との意見交換会が開催されました。(参加者:本省河川局12名、四水連・四川協15名)

 

○ 意見交換会の冒頭では、治水課長(関 克己)より近年における水害の発生状況や7月の中越沖地震における国交省の対応状況、近年の予算執行状況 の課題(事業費は減少しているものの大規模災害箇所への対応が増加している状況)等について紹介がありました。

 

○ 各期成同盟会からは、近年の相次ぐ出水、渇水を踏まえた各河川の課題や改修の必要性および、各自治体におけるソフト対策事例が紹介されるとともに、出水時等における情報の共有化の重要性や東南海・南海地震対策の緊急性についても意見が交わされました。

 

○ 今回の意見交換会は、河川局幹部と各水系代表者により直接地域の実情や課題について意見が交わされた有意義な会となりました。

 

○ 今後も機会がありましたら、他の会員の皆様にも是非ご参加いただければ幸いです。

 

○ 治水課長より紹介のありました「川の防災情報」並びに「堤防の詳細点検結果」ついては、以下をご覧ください。

 

  【川の防災情報】全国のリアルタイム雨量・水位などの情報を提供

     http://www.river.go.jp/        http://i.river.go.jp (携帯電話)

 

  【堤防の詳細点検結果】河川堤防の詳細点検結果について(H19.7.3記者発表資料)

     http://www.skr.mlit.go.jp/pres/h19backnum/kasen/070703/teiboutenken.html

 

 

 

4.みずべ八十八カ所写真パネル展を開催  (吉野川水系 徳島県)

 

○ 「四国のみずべ八十八カ所」実行委員会徳島部会では、四国のみずべを四国内はもとより四国外により知っていただくため、舞踊組曲「母子慕情〜傾城阿波の鳴門より」の徳島公演及び東京公演に併せて「四国のみずべ八十八カ所」の写真パネル展を開催することとしました。

 

○ 今回の舞踊組曲「母子慕情〜傾城阿波の鳴門より」にあわせ写真パネル展 を実施するのは、舞台公演のテーマ「命の絆」に関連して、四国のみずべ八 十八カ所のテーマである「生命を育む水」を一体化することで、命の誕生に 不可欠な命を育む「母子の情」、命を癒す水と土地の接点である「水辺」の両者をより強調し、また四国・徳島の自然・風土・文化の紹介をすることの効果も期待できると考え、「四国のみずべ八十八カ所」実行委員会徳島部会では、「認知度を高める活動」の一環として、「四国のみずべ八十八カ所」の写真パネル展を今回徳島と東京で行うものです。

 

○ 開催は徳島が、鳴門市文化会館ホワイエ(鳴門市撫養町南浜字東浜24-7)で、平成19年8月18日(土)、19日(日)に実施しました。東京では、東京都新国立劇場中ホールホワイエ(東京都渋谷区本町1-1-1)で平成19年9月2日(日)に開催します。

 

○ 8月18日、19日の鳴門では、徳島のみずべを大きな写真パネル (W1800×H1800)として9枚(吉野川流域)、みずべ八十八ヵ所全部を小さな写真パネル(W454×H800)にして30枚(1枚につき3写真入り)を展示し、来場した 多くの方々に鑑賞していただきました。

 

 

 

 

 「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

 

  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐  永原 隆

          〒760-8554高松市サンポート3番33号

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(永原) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

          FAX 087-811-8416(河川計画課)

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       四国地方整備局 ホームページURL(河川)

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