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四国河川ニュース

8/11(土)〜8/17(金)》308号

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                                                            【2007. 8.20発行】

 

 

                          ○四国・水こぼれ話談話室Vol.87○

 

   ○ 「こじゃんとうまい安芸の水」            高知県安芸市長 松本 憲治

 

 

                                    ○今週のニュース○

 

   ○ 山鳥坂ダム環境影響評価について               (肱川水系 愛媛県)

 

   ○ 「ふるーぶ展」を開催しました               (吉野川水系 徳島県)

 

   ○ 「野村納涼花火大会」が開催される              (肱川水系 愛媛県)

 

   ○ 茶霧湖まつりの開催について                (仁淀川水系 高知県)

 

 

 

 

1.四国・水こぼれ話談話室Vol.87  「こじゃんとうまい安芸の水」 (高知県安芸市長 松本 憲治)

 

○ 「こじゃんと」とは土佐弁であり、とっても、格別という意味です。私は、ほんとに安芸市は住み良いまちですと自慢げにPRしている陽気な市長ですが、手の届くところに海、山、森林、川、星空と豊かな自然がいっぱいあり、自然派の人間にとっては最高、何と言っても、豊かな自然には春夏秋冬の顔と味わいがありますね。

 

○ 市街地から20分も歩けば、広大な太平洋と砂浜の海岸、鮎やえびが捕れる清流・安芸川と伊尾木川があります。江戸持代に三菱の創始者、岩崎弥太郎がよく泳いだ海、川であり、1956年のメルボルンオリンピックの水泳 200mバタフライで銀メダルを獲得した石本選手もよく泳いだそうです。若い彼らには太平洋や清流と戯れながら大きな夢を抱いたことでしょう。岩 崎弥太郎は、太平洋の向こうの外国に興味を持ち、長崎で、江戸で洋学を勉強して、世界貿易で躍進し、海上王と呼ばれました。

 

○ さて、伊尾木川の源流は徳島県境の四国山地、安芸川は香美市物部を境とします。2つの川は、東川地区、畑山地区の緑濃き森林地帯を蛇行しながら、 肥沃な安芸平野を潤し、河口部で隣り合ってわずか500mしか離れていない夫婦川です。

 

○ 安芸市の地下水は、まっことうまいんです。私は、朝起きてまず一杯の水を飲み、これが元気の源となります。一生懸命仕事をして一日が終わり、就寝前に一杯の水を飲みます。寝る前の一杯の水が明日への鋭気を養ってくれています。

 

○ 13年度に安芸川の水が環境省の水質調査で日本のベスト4位となり、市民が飲んでいた水が美味しかった証明となりました。安芸市は阪神タイガースのキャンプ地、この美味しい水を虎マーク入りボトルに仕立てて発売すればいいかもしれない?

 

○ 四国山地に降った恵みの水は、日本一の生産量を誇るナスやピーマンなどの施設園芸や米の栽培に利用され、美味しい清酒や焼酎の清き水になっています。また、豊富な栄養を含んだ水は、太平洋に流れ込み、シラス(ちりめんジャコ)が好む良漁場となっています。市内の飲食店では、店ごとに味わいが違うシラスを使った「ちりめん丼」が有名ですので、是非食べに来てください。

 

○ 海は、山の恋人、山が荒廃すれば下流域の自然が年々衰弱していきます。日本の山の国土保全がこのままでいいのでしょうか。山に水があり、大森林から美味しい酸素が生産されることを大都会の人に分かっていただきたいものですね。私は、山の森林を見るたびに酸素ボンベを思い出します。森林は、都会に酸素ボンベ何億本を供給しているのだろうかと?

 

○ 近年、企業等が積極的に森林の環境保全に力を入れていただくようになりました。高知県で最初に安芸市の内水面漁協組合が河川の保全を目標に民有 林104haを購入、続いて企業誘致した電解コンデンサーの絶縁紙メーカーの日本高度紙工業が240haを購入して間伐の促進をするなど長期的な水源涵養林として森林保全協定を締結しています。

 

○ 今度は高知県のご協力をいただき、東京の日本興亜損保と協働の森づくりを一緒に進めます。ふるさとの自然を守り、後世に伝えていくことが私たちの責務であります。

 

 

 

 

2.山鳥坂ダム環境影響評価について (肱川水系 愛媛県)

 

○ 山鳥坂ダム工事事務所では、現在、環境影響評価法に基づく環境アセスメントを実施しています。

 

○ 昨年の12月に、これまでの調査結果と予測・評価の結果を事業者として取りまとめた「準備書」を公表しました。この「準備書」に対して、住民の方々から53通の意見が寄せられ、意見の概要と事業者の見解を4月19日に愛媛県知事、大洲・西予市長に送付しました。

 

○ これを受けて、8月10日、愛媛県知事より「準備書」に対する意見が提出されました。意見としては、最新の技術の導入などにより、環境への影響をできる限り回避・低減するよう努めることや、新たに確認されたクマタカのつがいについて、専門家の意見を聴きながら調査を継続し、その結果を評価書に反映させるとともに、調査結果を踏まえて、生態系の上位性注目種としての評価を検討すること等、22の意見が提出されました。

 

○ 今後は、これらの意見を踏まえて「評価書」を作成し、さらに、国土交通大臣や環境大臣の意見も踏まえて、最終的な「評価書」を作成する予定です。

 

 

 

3.「ふるーぶ展」を開催しました (吉野川水系 徳島県)

 

○ 「ふる〜ぶ」の表紙イラスト原画や、ふる〜ぶめいとによる活動紹介、ストーンアート、吉野川にかかる橋などを展示し、吉野川の魅力を再発見できる「ふる〜ぶ展」を8月10日(金)〜12日(日)まで徳島市元町のアミコシビックセンター5階ギャラリーで開催しました。

 

○ 「ふるーぶ」は吉野川流域の人・まち・自然・歴史・風景など吉野川の魅力を伝えるために発行している、徳島河川国道事務所の広報誌です。

 

○ 毎年この時期、多くの皆様に吉野川を知ってもらうために開催しています。今年は新しい試みとして、イベントも開催し、10日と12日は、吉野川の竹炭を使ったシューキーパー作りや、新聞の広告チラシを使った紙風船と紙 鉄砲作り。11日は、毎月表イラスト原画を描いていただいているイラストレーターの西山欣子さんによる、色鉛筆画教室も行いました。

 

○ 3日間で約300名の入場がありました。さまざまな吉野川の風景や身近な”ふるさと”を発見していただけたと思います。

 

 

 

4.「野村納涼花火大会」が開催される  (肱川水系 愛媛県)

 

○ 8月14日(火)に愛媛県西予市野村町の野村ダムにおいて「野村納涼花火大会」が開催されました。

 

○ このイベントは、西予市並びに西予市観光協会野村支部主催により、野村ダム湖畔において、継続的に実施されており、お盆にはなくてはならないイベントとして、地元はもとより周辺市町に親しまれています。

 

○ 花火大会、ガーデンパーティー、ふれあい市、湖のコンサートなど多彩な催しが開催されました。特に花火大会は、野村ダム湖畔より打ち上げられる5,000発の花火とダム湖を横断する仕掛け花火により、ダム堰堤周辺に、集まった約28,000人の来場者からは、花火が打ち上げられる度に歓喜の声が響いていました。

 

○ 野村ダムの周辺では、今回の納涼花火大会の他に、ダムまつりやマラソン 大会といったイベントが年間を通して開催されています。野村ダム管理所では、今後ともダムに親しんで頂くため、イベントを継続的に実施できるよう関係市町等と協力しながら取り組んでいきます。

 

 

 

5.茶霧湖まつりの開催について  (仁淀川水系 高知県)

 

○ 8月16日(木)に高知県吾川郡仁淀川町において「茶霧湖まつり」が開催されました。

 

○ 本イベントは、仁淀川町の観光拠点である大渡ダム(公園)を町内外にPRするとともに、水源地域である仁淀川町の活性化の一助を目的として毎年8月16日に開催されています。

 

○ 木工教室、お楽しみ抽選会、太鼓演奏、盆踊り、花火大会など多彩な催しが開催されたほか、本年度は高知県内各地で行われている、歌って走ってキャラバンバンも同時開催されたこともあり、約3,000人の参加者があり盛大に開催されました。

 

○ 大渡ダムでは、パネル展示やさいころゲーム、流木を茶霧窯で焼いた茶霧炭の無料配布などを行いました。さいころゲームには多数の参加者があり、ダムの働きやダム管理などについてPRを行うことができました。また、茶霧炭の無料配布につきましても好評をいただきました。

 

 

 

 

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