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四国河川ニュース
《7/7(土)〜7/13(金)》303号
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【2007. 7. 18発行】
○四国・水こぼれ話談話室Vol.84○
○先人の知恵を実証 −水に浮かぶ古城址− 徳島県 板野町長 中島 勝
○今週のニュース○
○四国地方整備局管内の渇水状況について(続報25) (四国地方整備局)
○城北小学校出前授業開催 (土器川水系 香川県)
○『災害対応技術』を募集!
(四国地方整備局)
(平成19年度 第1回 四国地方整備局 新技術活用評価委員会にて承認)
○第12回吉野川スポーツ交流大会
(吉野川水系)
1.四国・水こぼれ話談話室Vol.84
先人の知恵を実証 −水に浮かぶ古城址− (徳島県 板野町長 中島 勝)
○ 板野町は、徳島県の北東部に位置し、北は阿讃山脈、南は吉野川に挟まれ、町の東側には旧吉野川が流れており、それに合流する宮川内谷川、黒谷川などの中小河川が町の中央部を横切っているという非常に河川の多い町です。
○ これらの河川の水の恩恵をうけた肥沃な大地は、古くから農業が盛んに行われ、稲作はもちろん、洋人参、レンコン等の農産物は四国内にとどまらず、京阪神・首都圏にまで出荷されています。
○ しかし、この水は豊かさをもたらす一方、台風などの大雨による氾濫洪水により大きな被害をもたらしてきたことも事実です。近年では、平成16年10月の台風23号によって、板野町でも中小河川の氾濫による床上浸水をはじめ、避難勧告・避難指示を発令するまでの大きな洪水被害がありました。
○ しかし、この23号台風時、町の中央部の中小河川に挟まれた低地の中にありながらも、そこだけは台地になっており、床下浸水の被害さえも出さなかった地区があります。この地区は古城(ふるしろ)という地区で、読んで名のごとく、その昔平安時代末期に、藤原師光(入道しては西光)の第六子近藤六親家によって板西城という城が築かれ、源義経が屋島の合戦に向かう時には大きな役割を果たした城があった所で、現在は80世帯300人ほどの人々が暮らしています。
○ 800年以上もの昔に、低地の中にありながらも水害の危険のない台地を選んで城を築いていた先人たちの知恵に、23号台風を経験して改めて感心させられました。現在は城址として、祠と石碑があるだけですが、洪水時以外でもこの古城地区が台地であることが確認できる季節があります。先にも書きましたが、板野町は洋人参の生産が盛んで、秋から春にかけてはビニールハウスが町内の農地を覆い尽くします。
○ この季節、もし板野町にお越しの際は、町内の高台や徳島自動車道から南方向を見てみてください。ビニールハウスの海の中にぽっかり島のように浮かんでいる地域、そこが古城地区です。
2.四国地方整備局管内の渇水状況について(続報25) (四国地方整備局)
○ 平成19年2月1日に設置しました四国地方整備局渇水対策本部ですが、台風4号の降雨により渇水が解消されたため、平成19年7月14日をもちまして解散となりました。
○ なお、今後の気象状況によっては、再度の取水制限の開始も予想されますので、日頃からの節水に御協力をお願いします。
3.城北小学校出前授業開催(土器川水系 香川県)
○ 平成19年7月10日(火)、丸亀市立城北小学校にて「土器川の環境について」の出前授業を行いました。
○ 城北小学校への出前授業は今回で2回目で、小学4年生を対象に6グループに分かれ、各グループ毎にテーマーを決めて調査成果が発表されました。
発表後、職員が発表に対して意見を述べ、質問への回答を行いました。
○ 【発表テーマ】
・ 土器川にすむ虫を調べよう!
・ 土器川にすむ鳥を調べよう!
・ 土器川の植物を調べよう!
・ 土器川の水を調べよう!
・ 土器川のしせつを調べよう!
・ 土器川のごみを調べよう!
○ 図鑑やインターネットの情報だけでなく、子供達が現地を実際に歩いて手作りでまとめた発表は、驚くほどよく調べられており、また、質問も活発に行われ、土器川に対する関心の高さと河川愛護の気持ちが充分に伝わり、感心させられました。
○ 今後も出前授業を通して、子供達に河川に関することをより多く学んでいただき、土器川を愛する気持ちが高まることを願っています。
4.『災害対応技術』を募集!(四国地方整備局)
(平成19年度 第1回 四国地方整備局 新技術活用評価委員会にて承認)
○ 四国地方整備局では、平成19年7月3日に開催した「平成19年度第1回四国地方整備局新技術活用評価委員会」において承認された応募要領に基づき、「災害対応技術」を募集しております。
○ 募集テーマ
1.『無人化施工技術』
【2次災害の危険がある被災現場で、安全に復旧作業するための技術。】
落石、擁壁崩壊等の災害復旧作業に使用が有効な「つかみ」「破砕」「圧砕」等、「アタッチメント」を用いた作業が遠隔目視操作及び遠隔画像操作
により施工可能な技術を募集します。
2.『災害復旧用三次元測量技術』
【災害現場の現場状況把握を安全な場所から精度よく行うための技術。】
災害現場への立ち入りを要せずに、現地の詳細な状況の把握が可能な非接触型の測量技術を募集します。
○ 応募期間 : 平成19年7月17日(火)〜平成19年8月3日(金)
○ 応募受付先 : 四国地方整備局 四国技術事務所
防災・技術課または機械課
TEL087−845−3135
FAX087−845−3998
http://www.skr.mlit.go.jp/yongi/
○ 応募された技術のうち、活用効果の高いと思われるものについては、四国地方整備局管内の事業・実現場において、実際に使用し、その機能・性能などを確認・評価します。また、評価結果は、新技術情報提供システム(NETIS)で公表します。
※新技術活用評価委員会とは
四国地方整備局では、公共工事等への有効な新技術の活用促進を図る事を目的として、新技術に係る情報の収集・技術公募・事前審査・現場での試行及び
事後評価を実施するための、産学官の有識者により構成される「四国地方整備局 新技術活用評価委員会」を平成17年度より開催しております。
※NETISとは
新技術情報提供システム(New Technology Information System)の略で、国土交通省が運用している、新技術に係る情報を共有及び提供するためのデータベースです。平成10年度より運用を開始し、平成13年度よりインターネットで一般にも公開しています。
NETIS HP http://www.kangi.ktr.mlit.go.jp/EvalNetis/NewIndex.asp
[問合せ:四国地方整備局 企画部 施工企画課(087−851−8061)]
5.第12回吉野川スポーツ交流大会 (吉野川水系)
○ 吉野川の水源地域と四国四県の受益地域の人々が、
水源地域である 『高知県嶺北地域』 に集い、 スポーツ等を通して交流しながら相互に連携し、それぞれに理解を深めると共に川や水、森や湖の大切さを再認識して頂くことを目的として、スポーツ交流大会を実施しました。本スポーツ交流大会は、平成8年度より、毎年、嶺北地域と徳島県三好市で交互に実施しています。
テーマ:心うるおう四国の川・みんなで守ろう森と湖
○ 開催日:平成19年7月8日(日)
○ 開催場所:高知県長岡郡本山町,高知県土佐郡土佐町
○ 行事内容:
1)ソフトボール(小学生)
2)少女バレー(小学生)
3)軟式野球(小学生)
4)ソフトバレー(フリーの部 一般)
5)ソフトバレー(女性の部 一般)
○主 催:四国三郎(吉野川)ふれあい会議
(事務局:国土交通省
吉野川ダム統合管理事務所)
○参加者:水源地域と受益地域の方々約520人(運営委員含む)
水源地域 : 高知県嶺北地域五ケ町村
( いの町・大川村・土佐町・本
山町・大豊町 ) 徳島県三好 市 計約280人
受益地域 : 四国四県(徳島県・香川県・愛媛県・高知県)
計約240人
「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。
■連絡先■ 四国地方整備局 河川部 河川管理課 課長補佐 永原 隆
〒760-8554高松市サンポート3番33号
TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(永原)
mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp
FAX 087-811-8416(河川計画課)
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