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四国河川ニュース
《6/16(土)〜6/22(金)》300号
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【2007. 6. 25発行】
○今週のニュース○
1. 四国地方整備局管内の渇水状況について(続報22) (四国地方整備局)
2. 那賀川整備計画について (那賀川水系 徳島県)
3. 平成19年度吉野川上流域・本山町土砂災害対応防災訓練」について
(四国山地砂防事務所)
4. BCP(事業継続計画)講演会の開催について (愛媛県大洲市)
1.四国地方整備局管内の渇水状況について(続報22) (四国地方整備局)
○ 平成19年2月1日に設置した四国地方整備局渇水対策本部は継続しています。6月25日現在における四国地方整備局管内の渇水状況は以下の通りです。
○【吉野川水系銅山川】
・施設の状況(6月25日0時現在)
銅山川3ダム:貯水率16.5%(平年値83.0%)
(先週との差+1.7%)
・支部等の設置状況
吉野川ダム統合管理事務所渇水対策支部設置:2月1日13時
・取水制限の状況
一次取水制限:平成19年2月 2日 0時〜
工水20.0%
二次取水制限:平成19年2月16日 0時〜
工水25.0%
三次取水制限:平成19年4月 9日 0時〜
工水30.0%、上水 5.0%
四次取水制限:平成19年6月 8日 0時〜
工水35.0%、上水 10.0%、農水10.0%
○【那賀川水系那賀川】
・施設の状況(6月25日0時現在)
長安口ダム:貯水率65.5%(平年値74.6%)
(先週との差+33.2%)
・支部等の設置状況
那賀川河川事務所渇水対策支部設置:4月16日12時
・取水制限の状況(自主節水)
自主節水:平成19年4月11日9時〜
農水・工水で実施
一次取水制限:平成19年4月17日 9時〜
農水10.0%、工水15.0%
二次取水制限:平成19年4月24日 9時〜
農水25.0%、工水30.0%
三次取水制限:平成19年4月28日 9時〜
農水35.0%、工水40.0%
四次取水制限:平成19年5月 3日 9時〜
農水50.0%、工水50.0%
五次取水制限:平成19年5月12日 9時〜
農水55.0%、工水55.0%
六次取水制限:平成19年5月24日 9時〜
農水60.0%、工水60.0%
長安口ダム補給停止:平成19年5月25日 7時〜21時20分
(川口ダム底水活用)
七次取水制限:平成19年6月13日 9時〜
農水50.0%、工水50.0%
八次取水制限:平成19年6月19日12時〜
農水40.0%、工水40.0%
○【吉野川水系吉野川】
・施設の状況(6月25日0時現在)
早明浦ダム:貯水率31.5%(平年値87.4%)
(先週との差+0.5%)
・支部等の設置状況
徳島河川国道事務所渇水対策支部設置:5月24日9時
・取水制限の状況(自主節水)
自主節水:平成19年5月21日0時〜
徳島用水 7.7%、香川用水(上水)10%
一次取水制限:平成19年5月24日 9時〜
徳島用水15.1%、香川用水20%
(※5月24〜31日までの運用値)
一次取水制限:平成19年6月1日 0時〜
徳島用水13.9%、香川用水20%
(※6月1〜7日までの運用値)
二次取水制限:平成19年6月8日 9時〜
徳島用水15.2%、香川用水35%
(※6月8〜10日までの運用値)
二次取水制限:平成19年6月11日 0時〜
徳島用水15.7%、香川用水35%
(※6月11〜16日までの運用値)
三次取水制限:平成19年6月17日 9時〜
徳島用水17.4%、香川用水50%
(※6月17〜20日までの運用値)
三次取水制限:平成19年6月21日 0時〜
徳島用水17.5%、香川用水50%
(※6月21日のみ運用値)
三次取水制限:平成19年6月22日 9時〜
徳島用水19.5%、香川用水50%
(※6月22〜30日までの運用値)
○【重信川水系石手川】
・施設の状況(6月25日0時現在)
石手川ダム:貯水率45.7%(平年値90.0%)
(先週との差−6.1%)
・支部等の設置状況
松山河川国道事務所渇水対策支部設置:6月4日17時
・取水制限の状況(自主節水)
自主節水T:平成19年 1月25日12時〜
上水 5.0%
自主節水U:平成19年 1月29日9時〜
農水33.3%、上水 5.0%
自主節水V:平成19年 4月11日9時〜
農水45.5%、上水 5.0%
自主節水W:平成19年 4月11日13時〜
農水45.5%、上水10.0%
一次取水制限:平成19年 6月 4日17時〜
農水45.5%、かんがい10%、上水10%
(※6月4〜5日までの運用値)
一次取水制限:平成19年 6月 6日 0時〜
農水66.7%、かんがい10%、上水10%
(※6月6日の運用値)
一次取水制限:平成19年 6月 7日 0時〜
かんがい10%、上水10%
(※6月7〜16日の運用値)
二次取水制限:平成19年 6月15日14時〜
農水16.7%、かんがい20%、上水13%
三次取水制限:平成19年 6月22日18時〜
農水27.8%、かんがい25%、上水18%
○【物部川水系物部川】
・施設の状況(6月25日0時現在)
永瀬ダム:貯水率51.9%(平年値67.8%)
(先週との差+11.6%)
・支部等の設置状況
高知河川国道事務所渇水対策支部設置:6月11日13時
・取水制限の状況(自主節水)
一次取水制限:平成19年6月11日13時〜
農水20.0%
○ 今後の気象状況によっては、さらなる取水制限の強化も予想されますので、日頃からの節水に御協力をお願いします。
○ なお、管内の主要河川における渇水状況の詳細については、下記のホームページをご覧ください。
http://www.river.or.jp/shikoku/index.html
2.那賀川整備計画について (那賀川水系 徳島県)
○ 四国地方整備局及び徳島県は、那賀川水系において今後、概ね30年間で実施する河川整備の目標と内容についてまとめた「那賀川水系河川整備計画」を平成19年6月14日に策定いたしました。
○ 「那賀川水系河川整備計画」は、四国の一級河川では初めて水系全体の計画として四国地方整備局と徳島県が共同で策定を行いました。
○ 今後は、「那賀川水系河川整備計画」に従い河川整備を実施してまいります。
○ 詳しくは → 那賀川水系河川整備計画HP:http://nakagawa-mlit.go.jp
3.平成19年度吉野川上流域・本山町土砂災害対応防災訓練」について (四国山地砂防事務所)
○ 平成19年6月15日(金)に高知県長岡郡本山町のプラチナセンターで国土交通省職員、本山町職員や本山町消防団員など約50名が参加して机上訓練方式で本番さながらに行われました。
○ 本訓練は、近年頻発する土砂災害による人命、財産の被害の現状を踏まえて、本山町の警戒避難体制の強化を図ることを目的に行う「土砂災害防止月間」の一環として行うもので、吉野川上流域の本山町において、台風による大雨で各所で土砂災害及び浸水被害が発生するという訓練想定で、土石流の前兆現象や雨量、水位情報などの情報収集を行いながら適切に住民に避難勧告を発令することを中心に行いました。
○ 講評では、四国地方整備局大谷河川調査官から、町の動員配備体制のあり方、情報伝達の整理方法の改正意見などが述べられました。今西町長からは、今回の訓練において、避難勧告及び避難指示を解除するタイミングなどの重要性がわかった。また、国土交通省職員をはじめ関係者には、大変お世話になりました。との感想を述べられました。
○ 訓練会場の駐車場では、土石流(3D)や降雨体験を体感していただくため、本山小学生や先生約80名が参加し、あらためて土石流の恐ろしさなどを学びました。また、昨年度、四国地方整備局に配備された「愛らんど号」での視察を予定していましたが、視界不良のため、急遽中止となりました。そのため、会場では事前に撮影された映像を映し、また、衛星通信車を展示し担当者から説明を受けました。
4.BCP(事業継続計画)講演会の開催について (愛媛県大洲市)
○ 社団法人大洲青年会議所は、平成19年6月12日(火)、「災害に強い地域に向けた企業と行政のパートナーシップ」と題して、BCP(事業継続計画)に関する講演会を大洲市内で開催しました。
○ 講師として、国土技術政策総合研究所道路研究室の奥谷正室長(前土佐国道事務所長)をお招きし、青年会議所メンバーの他、市内企業経営者、愛媛大学関係者、行政関係者など約110名が参加し、熱心に講演に聴き入りました。
○ 冒頭、大洲青年会議所が市内企業経営者53名を対象とした防災に関するアンケート結果が発表されました。台風・洪水に対して7割以上が「非常に大きなリスク要因である」として、保険の加入や防災意識の徹底など平素からの備えの必要性を認識し、ある程度の対策は実施しているとしているものの、災害マニュアルの作成は8%にとどまっている現状が示されました。
○ 奥谷室長からは、中越地震などの既往事例をもとに、洪水や地震等の大規模災害が発生した際に、企業活動を早期に回復させることが社会的な信頼にもつながり、企業の価値を高めることになるほか、企業だけの取り組みにとどまらず、災害に強い地域づくりや地域活力の維持にも有効であることから、災害情報の提供など行政としても支援していくことが重要との説明がありました。
○ 大洲は肱川の水害被害が相次ぎ、企業活動もその都度中断させられてきました。現在、平成16年5月に策定された肱川水系河川整備計画に基づき、堤防整備や山鳥坂ダムの建設、鹿野川ダム改造事業が進められていますが、ハード整備だけでは限界があります。BCPのようなソフト対策が官民一体となって進められ、真に災害に強い地域になっていくことが期待されます。
「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。
■連絡先■ 四国地方整備局 河川部 河川管理課 課長補佐 永原 隆
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