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四国河川ニュース
《5/19(土)〜5/25(金)》296号
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【2007. 5. 28発行】
○今週のニュース○
○四国地方整備局管内の渇水状況について(続報18) (四国地方整備局)
○平成19年度 土砂災害防止講習会の開催について (四国山地砂防事務所)
○那賀川・ナカちゃんモニュメントの除幕式開催 (那賀川水系 徳島県)
○土器川水防演習の開催 (土器川水系 香川県)
1.四国地方整備局管内の渇水状況について(続報18) (四国地方整備局)
○ 平成19年2月1日に設置した四国地方整備局渇水対策本部は継続しています。5月28日現在における四国地方整備局管内の渇水状況は以下の通りです。
○【吉野川水系銅山川】
・施設の状況(5月28日0時現在)
銅山川3ダム:貯水率24.2%(平年値78.7%)
(先週との差−2.1%)
・支部等の設置状況
吉野川ダム統合管理事務所渇水対策支部設置:2月1日13時
・取水制限の状況
一次取水制限:平成19年2月 2日 0時〜
工水20.0%
二次取水制限:平成19年2月16日 0時〜
工水25.0%
三次取水制限:平成19年4月 9日 0時〜
工水30.0%、上水 5.0%
○【那賀川水系那賀川】
・施設の状況(5月28日0時現在)
長安口ダム:貯水率9.4%(平年値69.0%)
(先週との差+2.4%)
・支部等の設置状況
那賀川河川事務所渇水対策支部設置:4月16日12時
・取水制限の状況(自主節水)
自主節水:19年4月11日9時〜
農水・工水で実施
一次取水制限:平成19年4月17日 9時〜
農水10.0%、工水15.0%
二次取水制限:平成19年4月24日 9時〜
農水25.0%、工水30.0%
三次取水制限:平成19年4月28日 9時〜
農水35.0%、工水40.0%
四次取水制限:平成19年5月 3日 9時〜
農水50.0%、工水50.0%
五次取水制限:平成19年5月12日 9時〜
農水55.0%、工水55.0%
六次取水制限:平成19年5月24日 9時〜
農水60.0%、工水60.0%
長安口ダム補給停止:平成19年5月25日 7時〜21時20分
(川口ダム底水活用)
○【吉野川水系吉野川】
・施設の状況(5月28日0時現在)
早明浦ダム:貯水率59.8%(平年値97.3%)
(先週との差−4.5%)
・支部等の設置状況
徳島河川国道事務所渇水対策支部設置:5月24日9時
・取水制限の状況(自主節水)
自主節水:19年5月21日0時〜
徳島用水 7.7%、香川用水10%
一次取水制限:平成19年5月24日 9時〜
徳島用水15.1%、香川用水20%
(※5月24〜31日までの運用値)
○【重信川水系石手川】
・施設の状況(5月28日0時現在)
石手川ダム:貯水率81.1%(平年値92.0%)
(先週との差−0.5%)
・支部等の設置状況
未設置
・取水制限の状況(自主節水)
自主節水T:19年 1月25日12時〜
上水 5.0%
自主節水U:19年 1月29日9時〜
農水33.3%、上水 5.0%
自主節水V:19年 4月11日9時〜
農水45.5%、上水 5.0%
自主節水W:19年 4月11日13時〜
農水45.5%、上水10.0%
○【鏡川水系鏡川】
・施設の状況(5月21日0時現在)
鏡ダム:貯水率81.7%(平年値43.1%)
(先週との差−0.5%)
・支部等の設置状況
未設置
・取水制限の状況(自主節水)
自主節水:19年4月19日13時〜
農水36.6%、上水29.8%、工水77.4%
○ 今後の気象状況によっては、さらなる取水制限の強化も予想されますので、日頃からの節水に御協力をお願いします。
○ なお、管内の主要河川における渇水状況の詳細については、下記のホームページをご覧ください。
http://www.river.or.jp/shikoku/index.html
2.平成19年度 土砂災害防止講習会の開催について(四国山地砂防事務所)
○ 南海地震・豪雨災害から地域を守るためには、どうすれば良いのかと平成9年5月21日(月)に「土砂災害防止講習会」を開催しました。
○ 「土砂災害防止講習会」は、砂防ボランティア協会、砂防行政に係わる国、県、市町村の職員及び一般の方々を対象として、近年の度重なる台風、豪雨等による土砂災害、また、近い将来発生することが確実な南海地震に備えることを目的として、豪雨・地震及び土砂災害に対する防災対策、自主防災組織の活動等に関する講習会を実施することにより参加者に土砂災害への再認識、対応能力の向上を図りました。
○ 特別講演として、講談師の神田香織氏からは、「防災と地域おこしは語りから」と題して、地すべりに関する伝説を通じて、幾度も地すべり被害に遭いながら復興した地域の力を伝えたいと、家族の愛情や村民の思いを伝え、笑い、泣き有りの講演をして頂きました。
○ (財)砂防・地すべりセンター理事長の池谷浩氏からは、「地震と土砂災害」と題して、講演し、地震の揺れにより斜面崩壊が多発し土石流による被害が
生じる危険性を説明。山間部は、津波の心配はないが、地域の孤立化が懸念されることなどを講演していただきました。
○ 高知県防災砂防課長の桜井亘氏からは、「土砂災害警戒情報」と題して、砂防部局と気象台とが土砂災害警戒情報として、住民に警戒を呼びかけることの取り組みに関して講演していただきました。
○ 土佐市自主防災会の会長である中村不二夫氏からは、「土佐市宇佐町旭地区自主防災会活動報告」と題して、地区住民の避難所建設やチームを組んで避難する仕組み作りなどを講演していただきました。
○ 高知大学理学部教授岡村眞氏、学生藤田俊輔君、田中昭雄君からは、「防災サポーターとその活動」と題して、岡村教授からは、学生を対象にした防災資格認定制度が高知大学で2005年4月からスタートしていて、その辺の取り組み状況について、地域のリーダーを担える学生を育てたい思いを講演していただき、学生からは、その活動報告をしてもらいました。
○ この講習会を通じて、今後、南海地震に備えること、地域における取り組みの必要性などの意識向上のきっかけとなってもらいたいと思います。
3.那賀川・ナカちゃんモニュメントの除幕式開催(那賀川水系 徳島県)
○ 平成17年11月に那賀川に突然やってきたアゴヒゲアザラシの「ナカちゃん」。愛くるしい姿に、多くの住民の方々に愛されてきましたが、平成18年8月に残念ながら亡くなってしまいました。
○ アゴヒゲアザラシ「ナカちゃん」の思い出を伝えようと、地元住民らが阿南市那賀川町赤池の那賀川河川敷にナカちゃんのモニュメントを設置し、その除幕式が5月20日(日)に現地で行われ、多くのファンが訪れました。モニュメントは、御影石で原寸大の全長1.8mで寝そべった状態から頭を持ち上げた姿を模しています。
○ モニュメントの設置された河川敷は、平成18年に景観形成事業と漏水対策工事として延長約690mを整備してきており、平成19年3月に完成しました。
○ 現在、阿南市の河川敷公園として利用され、スポーツやレクレ−ション等、市民の憩いの場として利用されています。
4.土器川水防演習の開催(土器川水系 香川県)
○ 5月20日(日)丸亀市垂水地先の土器川河川敷において、一般の方々も含め約2,500人の参加のもと土器川水防演習を開催いたしました。
○ 今年は、水防月間が制定されて20周年の節目の年でもあります。土器川の洪水被害の防止・軽減、早期復旧のため、「水防工法の習得、情報伝達、人命救助、ライフライン復旧等」を中心とした演習を行いました。
○ 演習は、国土交通省、香川県、水防管理団体である地元市町と各消防団、自衛隊、警察、日本赤十字社、四国電力・NTTなどが水防活動の技術の鍛錬に向けた演習を行い、新たな取組みとして水防工法を競技方式で行うと同時に、香川大学や四国化成の団体がボランティアで参加していただきました。
○ また、地元垂水小学校児童・保護者と川西地区住民による避難訓練や、防災エキスパートによる「ロープワーク講習」、「家庭で出来る水防工法体験コーナー」、消防救急隊員による「応急手当・AED操作講習」、など防災に関する演習も行いました。
○ 出水期を迎えるにあたって、本演習を基に関係機関とともに防災に万全の備えを行っていきたいと考えております。
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■連絡先■ 四国地方整備局 河川部 河川管理課 課長補佐 永原 隆
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TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(永原)
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FAX 087-811-8416(河川計画課)
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