*****************************************

四国河川ニュース

5/12(土)〜5/18(金)》295号

*****************************************

                                                                          【2007. 5. 21発行】

 

                          ○今週のニュース○

 

    ○四国地方整備局管内の渇水状況について(続報17)        (四国地方整備局)

 

    ○那賀川水系河川整備計画【案】の作成と徳島県知事及び関係市町長への意見聴取について(那賀川河川事務所)

 

    ○災害パネル展、始まる                          (徳島県)

 

    ○「平成18年ダム・堰危機管理業務顕彰」で最優秀賞を受賞     (大渡ダム管理所)

 

    ○平成19年度 洪水対応演習の実施について            (四国地方整備局)

 

 

 

1.四国地方整備局管内の渇水状況について(続報17) (四国地方整備局)

 

○ 平成19年2月1日に設置した四国地方整備局渇水対策本部は継続しています。5月21日現在における四国地方整備局管内の渇水状況は以下の通りです。

 

 

○【吉野川水系銅山川】

   ・施設の状況(5月21日0時現在)

      銅山川3ダム:貯水率26.3%(平年値77.5%)

                     (先週との差−1.6%)

   ・支部等の設置状況

      吉野川ダム統合管理事務所渇水対策支部設置:2月1日13時

   ・取水制限の状況

      一次取水制限:平成19年2月 2日 0時〜

         工水20.0%

      二次取水制限:平成19年2月16日 0時〜

         工水25.0%

      三次取水制限:平成19年4月 9日 0時〜

         工水30.0%、上水 5.0%

 

 

○【那賀川水系那賀川】

   ・施設の状況(5月21日0時現在)

      長安口ダム:貯水率7.0%(平年値74.4%)

                   (先週との差−4.1%)

   ・支部等の設置状況

      那賀川河川事務所渇水対策支部設置:4月16日12時

   ・取水制限の状況(自主節水)

      自主節水:19年4月11日9時〜

         農水・工水で実施

      一次取水制限:平成19年4月17日 9時〜

         農水10.0%、工水15.0%

      二次取水制限:平成19年4月24日 9時〜

         農水25.0%、工水30.0%

      三次取水制限:平成19年4月28日 9時〜

         農水35.0%、工水40.0%

      四次取水制限:平成19年5月 3日 9時〜

         農水50.0%、工水50.0%

      五次取水制限:平成19年5月12日 9時〜

         農水55.0%、工水55.0%

 

 

 

○【吉野川水系吉野川】

   ・施設の状況(5月21日0時現在)

      早明浦ダム:貯水率64.3%(平年値96.9%)

                    (先週との差±0.0%)

   ・支部等の設置状況

      未設置

   ・取水制限の状況(自主節水)

      自主節水:19年5月21日0時〜

         徳島用水7.7%、香川用水(上水)10%

   ・5月18日開催の吉野川水利用連絡協議会(第2回幹事会)において、貯水率60%からの第1次取水制限開始を提案し、協議会委員各位により了承されている。

 

 

○【重信川水系石手川】

   ・施設の状況(5月21日0時現在)

      石手川ダム:貯水率81.6%(平年値92.0%)

                    (先週との差−2.8%)

   ・支部等の設置状況

      未設置

   ・取水制限の状況(自主節水)

      自主節水T:19年 1月25日12時〜

         上水 5.0%

      自主節水U:19年 1月29日9時〜

         農水33.3%、上水 5.0%

      自主節水V:19年 4月11日9時〜

         農水45.5%、上水 5.0%

      自主節水W:19年 4月11日13時〜

         農水45.5%、上水10.0%

 

 

 

 

 

○【鏡川水系鏡川】

   ・施設の状況(5月21日0時現在)

      鏡ダム:貯水率82.2%(平年値43.4%)

                  (先週との差−0.8%)

   ・支部等の設置状況

              未設置

   ・取水制限の状況(自主節水)

      自主節水:19年4月19日13時〜

         農水36.6%、上水29.8%、工水77.4%

 

 

○ 今後の気象状況によっては、さらなる取水制限の強化も予想されますので、日頃からの節水に御協力をお願いします。

 

 

○ なお、管内の主要河川における渇水状況の詳細については、下記のホームページをご覧ください。

 

    http://www.river.or.jp/shikoku/index.html

 

 

 

2.那賀川水系河川整備計画【案】の作成と徳島県知事及び関係市町長への意見聴取について(那賀川河川事務所)

 

 

○四国地方整備局及び徳島県は、「那賀川水系河川整備計画(以下「整備計画」という)」策定のため、「整備計画【案】」を河川法に基づき、四国地方整備局は徳島県知事へ、徳島県は関係市町長へ意見聴取しました。

 

 

○「整備計画」は、平成16年10月に「那賀川流域フォーラム2030」の提言を受け、平成18年4月に策定した「那賀川水系河川整備基本方針」に基づき、四国の一級河川では初めて水系全体の計画として四国地方整備局と県(徳島県)が共同で策定するもので、具体的には、流域の抱える課題を解決するため、長安口ダムの改造や無堤部の堤防整備などを位置づけ、今後概ね30年間の具体的な河川整備の目標と内容を示しています。

 

 

○「整備計画【案】」の作成に当たり、平成18年11月22日に公表した「整備計画【素案】」について流域住民、学識者、流域市町長から意見をいただき、皆様の意見を出来るだけ反映して修正を行い、平成19年2月27日に「整備計画【修正素案】」を公表し、同様に皆様から意見をいただき、今回さらに修正を行ったところです。

 

 

○今後は、徳島県知事及び関係市町長等から意見をいただき、「整備計画」を策定し、計画を実施してまいります。

      那賀川水系河川整備計画HP: http://nakagawa-mlit.go.jp

 

 

 

3.災害パネル展、始まる (徳島県)

 

 

           これまでに発生した災害の教訓を今後の防災活動に役立てるため、地域の方と防災に関する情報を共有することを目的に、水防月間(5月1日〜31日)、土砂災害防止月間(6月1日から30日)における防災活動の一環として、徳島河川国道事務所、那賀川河川事務所、四国山地砂防事務所、吉野川ダム統合事務所、徳島県の共同で、徳島県内で近年発生した水害・土砂災害などのパネルを展示した「災害パネル展」開催しています。

 

○ 5月9日から徳島市役所(5月9日〜16日)で始まり、その後、フジグラン北島(5月16日〜5月20日)、脇町パルシー(5月18日〜5月22日)、徳島県立防災センター(5月22日〜5月27日)、アクアシティ鴨島(5月31日〜6月4日)、デパートサンライズ(三好市)(6月5日〜6月10日)と、吉野川流域の6カ所で開催を予定しています。

 

           パネルには、被害状況、防災関連施設、事業内容などの他、小中学生の絵画、ポスター、作文などの作品も展示されています。このパネル展を通じて、防災意識を高めてもらい、日常の備え等に役立てて欲しいと思います。

 

 

 

4.「平成18年ダム・堰危機管理業務顕彰」で最優秀賞を受賞 (大渡ダム管理所)

 

 

○(財)ダム水源地環境整備センターが「平成18年ダム・堰危機管理業務顕彰」として、全国から危機 管理に関する様々な創意工夫活動を募集した結果、大渡ダム管理所の取り組み「河川利用者に分かり易くきめ細かい放流等情報発信」が【最優秀賞】を受賞しました。

 

 

○大渡ダム管理所では、河川利用者が多い仁淀川の主要2地点に「放流警報情報表示板」を設置しており、 大渡ダムの放流等に関わる情報を提供していますが、従来の表示内容ではダム放流状況、気象状況と水 位の因果関係が河川利用者に的確に伝達されておらず誤解を与えかねないことから、表示内容を分かり やすくきめ細かいものへと見直しし、河川利用者の安全度向上を図ったものです。

 

 

○今後も河川利用者の視点に立った、分かり易いダムや河川の情報を提供していきます。

  詳細については、大渡ダムホームページをご覧下さい。

   http://www.skr.mlit.go.jp/oodo/

 

 

 

5.平成19年度 洪水対応演習の実施について (四国地方整備局)

 

 

○平成19年の出水期を迎えるにあたり、本年度も5月14日(月)に「洪水対応演習」を実施しました。

 

 

○「洪水対応演習」は、出水時における防災体制に万全を期するため、以下の項目を目的として、毎年出水期前のこの時期に実施しています。

 @メールを利用した迅速かつ的確な情報伝達(水防警報、洪水警報、ダム放流情報、海岸災害・土石流災害・地すべり災害情報等)

 A被災想定箇所の被害軽減対策の検討

 B関係機関との連携等、実践的な演習を行うことにより習得・確認

 

 

○特に、今年度は、住民や市町村の防災関係者、報道機関等、情報の受け手側が分かりやすい防災用語を用いた洪水予報や水防警報の発表訓練を初めて行いました。

 

 

○庁舎移転後で初めての演習ということもあり、河川情報管理室(河川部)と災害対策室(災害対策本部)の連携訓練も演習に取り組みました。

 

 

○参加機関は四国地整、管内12事務所・2 管理所、気象台、水資源機構、四国4県、並びに関係市町村、消防団、警察等です。

 

 

○河川関係は、国管理の8河川と県管理の4河川を合わせた12河川を対象に関係機関(県、市町村)への雨量、水位、洪水予報、水防警報及び災害状況報告の情報伝達演習や基準地点における水位予測、被害軽減対策(被害把握・災害復旧等)、樋門操の操作確認及び河川工事現場関係者への情報伝達等の訓練を実施しました。

 

 

○TV会議システムを利用した状況報告訓練、衛星通信車による映像配信及び現地リポート、災害対策機械の出動・操作等、総合的に一連の訓練を実施しました。

 

 

○海岸関係は、高知海岸(直轄工事区域)を対象に関係機関への気象・海象情報及び災害情報の伝達演習を実施しました。

 

 

○砂防関係は、直轄砂防施行区域を対象に関係機関への雨量情報及び災害情報等の伝達演習を実施しました。

 

 

○この演習の成果として、的確な情報伝達方法の習得・確認、各防災機関との連携と水防体制の強化、防災意識の高揚等が図られました。

 

 

○今年度も、出水期を迎えますが、防災関係者一同、「洪水から地域を守る」決意を新たにして防災業務に臨みたいと思います。

 

         演習風景                     衛星通信車による現地レポート

 

 

 

 

 「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

 

  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐  永原 隆 

          〒760-8554高松市サンポート3番33号

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(永原) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

          FAX 087-811-8416(河川計画課)

  ────────────────────────────────────────── 

       四国地方整備局 ホームページURL(河川)

           http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/index.html

         四国地方整備局 ホームページURL(四国河川ニュース)

               http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/news/news.html