*****************************************
四国河川ニュース
《3/17(土)〜3/23(金)》287号
****************************************
【2007.
3.26発行】
○四国・水こぼれ話談話室Vol.82○
○ 『水の尽きないまち「宿毛」』 高知県宿毛市長 中西 清二
○今週のニュース○
○四国地方整備局管内の渇水状況について(続報9) (四国地方整備局)
○那賀川水系河川整備計画の「第2回 那賀川流域住民の意見を聴く会」等の開催について (那賀川水系 徳島県)
1.四国・水こぼれ話談話室Vol.82
『水のつきないまち 宿毛』 (高知県宿毛市長 中西 清二)
○ 宿毛市は四国の西南端に位置し、大型の流通港湾を有する宿毛湾の背後に開けており、全国どこよりも早い桜の開花が示すように、温暖な気候と豊かな自然に恵まれた地域です。冬になると、沿岸部では「だるま夕日」が見られます。海水温と気温の差から生じる光の屈折で見ることができる大自然の芸術で、これも水(海)の恵みと言えるでしょう。
○ 豊後水道に面した宿毛湾口には、高知県唯一の有人離島「沖の島」「鵜来島」を有し、日本屈指の磯釣りのメッカとして、また全国有数の透明度を誇るダイビングスポットとしてその名が知られています。
○ また、宿毛市は四国内でも有数の水資源が豊富なまちで、近年の異常気象の中でも渇水に悩まされたことはほとんどありません。
○ 市内を流れる清流「松田川」は四国山脈の一部を構成する霊峰篠山に端を発するものです。下流にある河戸堰は、約330年前に、当時の土佐藩家老野中兼山が治水工事を施したもので、改修工事がなされた現在でも、右岸には当時の堰の一部が保存されています。上流部では鮎の仕掛け、中流からはカヌー下り、下流では子供達の水遊びや、プールの無い時代の地元校水泳部の練習場所として重宝され、河口ではアオサ海苔漁が盛んに行われています。宿毛音頭にも「春は河戸の瀬音も高く清い流れにゃアユ躍る土手の桜は色香に咲いて四国へんろの笠に舞う」と歌われるなど、市民に親しまれている川です。河戸堰から市街地に延びる水路には、大きな鯉が悠然と泳いでおり、下流の農地を現在でも潤しています。
○ 一方、「中筋川」は市内東部を流れ、両岸の田園地帯を潤しています。しかしながら河川の高低差が少なく潮位の影響を受けやすい為、大雨の時には毎年のように洪水に悩まされていましたが、近年では上流部へのダム建設により、被害は軽減されています。上流域にはホタルが生息しており、ホタルの住める環境をいつまでも残しておきたいという気持ちから、ダム湖を「蛍湖」と称して市民に親しまれ、毎年夏には「蛍湖まつり」が開催されるなど、周辺住民の憩いの場になっています。
○ 宿毛市では、市民や各種団体と協力して河川や海岸に限らず市内清掃を定期的に行うなど、市民一人ひとりが「ふるさと宿毛の自然」を未来に誇れる財産として大切に思ってもらえるように、お手伝いしていきたいと思っています。
○ なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。
http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html
2.四国地方整備局管内の渇水状況について(続報9) (四国地方整備局)
○ 平成19年2月1日に設置した四国地方整備局渇水対策本部は継続しています。3月26日現在における四国地方整備局管内の渇水状況は以下の通りです。
○【吉野川水系銅山川】
・施設の状況(3月26日0時現在)
銅山川3ダム:貯水率43.7%(平年比58.8%)
(先週との差−1.5%)
・支部等の設置状況
吉野川ダム統合管理事務所渇水対策支部設置:2月1日13時
・取水制限の状況
一次取水制限:平成19年2月 2日 0時〜
工水20.0%
二次取水制限:平成19年2月16日 0時〜
工水25.0%
○【重信川水系石手川】
・施設の状況(3月26日0時現在)
石手川ダム:貯水率86.3%(平年比105.8%)
(先週との差−0.6%)
・支部等の設置状況
未設置
・取水制限の状況(自主節水)
自主節水T:19年 1月25日12時〜
上水 5.0%
自主節水U:19年 1月29日9時〜
農水33.3%、上水 5.0%
○【吉野川水系吉野川】
・施設の状況(3月26日0時現在)
早明浦ダム:貯水率63.4%(平年比77.6%)
(先週との差+0.3%)
・支部等の設置状況
未設置
・取水制限の状況(自主節水)
自主節水:19年2月6日0時〜
徳島用水15%、香川用水(上水)10%
○ 今後の気象状況によっては、さらなる取水制限の強化も予想されますので、日頃からの節水に御協力をお願いします。
○ なお、管内の主要河川における渇水状況の詳細については、下記のホームページをご覧ください。
http://www.river.or.jp/shikoku/index.html
3.那賀川水系河川整備計画の「第2回 那賀川流域住民の意見を聴く会」等の開催について (那賀川水系 徳島県)
○ 四国地方整備局、徳島県は、那賀川水系河川整備計画を策定するため、「第2回 那賀川流域住民の意見を聴く会」を3月17日(土)に那賀町内(相生健康センター)において、参加者18名のもと開催しました。また、3月18日(日)には阿南市内(阿南市那賀川社会福祉会館)において、参加者17名のもと意見を聴く会を開催しました。
○ 意見を聴く会では、事務局より那賀川水系河川整備計画【素案】についての多くの方々いただいた意見をもとに修正した那賀川水系河川整備計画【修正素案】について説明し、その後、流域住民の方々からその【修正素案】についてのご意見・ご質問をいただきました。
○ さらに、3月20日(水)には阿南市内のホテル石松において「第2回
那賀川流域市町長の意見を聴く会」を開催し、【修正素案】について意見を伺いました。
○ 河川整備計画の策定に向けては、「第2回那賀川学識者会議」を3月7日(水)に阿南市内(ロイヤルガーデンホテル)で、「第2回
那賀川流域市町長の意見を聴く会」については、3月10日(土)阿南市内(阿南ひまわり会館参加者22名)、3月11日(日)には那賀町内(木頭文化会館 参加者71名)ですでに開催しています。
○ 今後、以上の学識者会議や各会でいただいた意見、パブリックコメントなどを基に、那賀川水系河川整備計画を策定していく予定としています。
○ なお、会議等の資料は以下の河川部HPにて、ご確認下さい。
http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/
「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。
■連絡先■ 四国地方整備局 河川部 河川管理課 課長補佐 永原 隆
〒760-8554高松市サンポート3番33号
TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(永原)
mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp
FAX 087-811-8416(河川計画課)
──────────────────────────────────────────
四国地方整備局 ホームページURL(河川)
http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/index.html
四国地方整備局 ホームページURL(四国河川ニュース)
http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/news/news.html