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四国河川ニュース

3/10(土)〜3/16(金)》286号

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2007. 3.19発行】

 

            ○四国・水こぼれ話談話室Vol.81○

 

 

    ○ 『人とみどりが輝くぬくもりの町 松前』      愛媛県松前町長 白石 勝也

 

 

                          ○今週のニュース○

 

 

    ○四国地方整備局管内の渇水状況について(続報8)        (四国地方整備局)

 

    ○直轄砂防災害関連緊急事業の起工式を開催            (高知県)

 

 

1.四国・水こぼれ話談話室Vol.81

 

 『人とみどりが輝くぬくもりの町 松前』  (愛媛県松前町長 白石 勝也)

 

○ 松前町は、石鎚山系に端を発した一級河川重信川を境にして県都松山市に隣接し、道後平野の西南部にあります。西は伊予灘に面し、南は伊予市をへだて四国山脈が望める豊かな自然と土地に恵まれたところです。現在では立地条件の良さから、3万1千人余の人口を有し、豊富な地下水と肥沃な土地を生かした農業をはじめ、工業、商業のバランスのとれた町として順調に発展を続けています。

 

○ 町民と清らかな水との結び付きを深めるため湧き水を生かした空間づくりとして、福徳泉公園・ひょこたん池公園・有明公園の3箇所の親水公園を整備しています。中でも福徳泉公園では、水辺に親しむイベントとして、毎年7月に『めだかの学校』を開催し、子供たちが自然に親しみ、町民がふれ合う機会として、年々参加者も増えています。また、ふるさとの環境は自分たちで守ろうと『郷土を美しくする清掃』や『ふるさとの水辺清掃ウォーク』を実施し、役場の職員と住民が一緒になって海岸清掃や河川清掃に取り組んでいます。

 

○ 災害の記録としては、梅雨からの長雨により害虫が大発生した1732年の『享保の大飢饉』がありました。その飢饉の際、自らの命を犠牲にして後世のために麦種子を残した義農作兵衛翁の遺徳をしのび、毎年4月23日には、義農公園において義農祭を開催しています。『私』より『公』を『己』より『他』を大切にする義農作兵衛翁の精神は、『義農精神』として今日も松前町民に脈々と受け継がれています。

 

○ また、近年では平成3年に台風19号で海岸の堤防が決壊し床上・床下浸水の被害が出たり、取り入れ前の野菜が壊滅的な打撃を受けました。こうした経験に加え予想される南海・東南海地震に備え、自主防災組織の結成や避難場所になる学校など公共施設の耐震化及び北黒田海岸の堤防整備に取り組むと共に、大規模地震災害対策基金を創設し毎年増やしていくことにしています。今こそ、義農作兵衛翁の精神を実践するときであり、防災の街づくりに積極的に取り組みたいと思います。

 

○ まちの将来像である『人とみどりが輝くぬくもりの町 松前』の実現に向けて、海・川・湧水の多様で豊かな水に恵まれている本町の環境特性を今後とも大切に育み保全して、環境にやさしいまちづくりの一層の促進に努めてまいります。

 

 

○ なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載してい ますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。

 

        http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html

 

 

2.四国地方整備局管内の渇水状況について(続報8)  (四国地方整備局)

 

○ 平成19年2月1日に設置した四国地方整備局渇水対策本部は継続しています。3月19日現在における四国地方整備局管内の渇水状況は以下の通りです。

 

○【吉野川水系銅山川】

   ・施設の状況(3月19日0時現在)

      銅山川3ダム:貯水率45.2%(平年比61.0%)

                     (先週との差−1.9%)

   ・支部等の設置状況

      吉野川ダム統合管理事務所渇水対策支部設置:2月1日13時

   ・取水制限の状況

      一次取水制限:平成19年2月 2日 0時〜

         工水20.0%

      二次取水制限:平成19年2月16日 0時〜

         工水25.0%

 

○【重信川水系石手川】

   ・施設の状況(3月19日0時現在)

      石手川ダム:貯水率86.9%(平年比108.4%)

                    (先週との差−0.5%)

   ・支部等の設置状況

      未設置

   ・取水制限の状況(自主節水)

      自主節水T:19年 1月25日12時〜

         上水 5.0%

      自主節水U:19年 1月29日9時〜

         農水33.3%、上水 5.0%

 

 

○【吉野川水系吉野川】

   ・施設の状況(3月19日0時現在)

      早明浦ダム:貯水率63.1%(平年比79.9%)

                    (先週との差±0.0%)

   ・支部等の設置状況

      未設置

   ・取水制限の状況(自主節水)

      自主節水:19年2月6日0時〜

         徳島用水15%、香川用水(上水)10%

 

○ 今後の気象状況によっては、さらなる取水制限の強化も予想されますので、 日頃からの節水に御協力をお願いします。

 

○ なお、管内の主要河川における渇水状況の詳細については、下記のホーム ページをご覧ください。

 

    http://www.river.or.jp/shikoku/index.html

 

 

 

3.直轄砂防災害関連緊急事業の起工式を開催(高知県)

 

           3月10日、大川村山村開発センター(高知県大川村小松)において、大川村下中切(しもなかぎり)地区と小南川(おみながわ)地区、及び土佐町井尻(いじり)地区の直轄砂防災害関連緊急事業の起工式が行われました。

 

           同地区は、地形的特徴などから大規模な土砂災害の危険性が示唆されていましたが、平成18年7月の梅雨前線豪雨により変状が活発化し災害の前兆が確認されたことから、特に緊急を要する箇所に砂防工事を実施するものです。

 

           起工式には、地元市町村のほか、地元選出の中谷衆議院議員、石田衆議院議員、砂防ボランティア第1号としても活躍されている田村参議院議員、本省砂防部の亀江部長ら約80名が参加しました。

 

         来賓祝辞として、合田大川村長からは悲願であった同地区の対策が実施されることに対してお礼と期待の言葉をいただきました。また、西村土佐町長からは、新潟中越地震の被災地である山古志村を視察された経験から、次期の南海地震では嶺北地域も同様な土砂災害が発生してもおかしくない、万全の対策をとるために地元も全面的に協力するとの力強い言葉をいただきました。

 

           この後、初鍬、くす玉開披が司会者の音頭のもと滞りなく行われ閉会となりました。

 

 

 

 

 

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          〒760-8554高松市サンポート3番33号

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(永原) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

          FAX 087-811-8416(河川計画課)

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