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四国河川ニュース

3/3(土)〜3/9(金)》285号

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            ○四国・水こぼれ話談話室Vol.80○

 

    ○門入ダムと門入の郷                香川県 さぬき市長 大山 茂樹

 

 

                          ○今週のニュース○

 

    ○四国地方整備局管内の渇水状況について(続報7)        (四国地方整備局)

 

    ○「四国のみずべ八十八カ所バスツアー」を開催            (吉野川水系 徳島県)

 

 

 

1.四国・水こぼれ話談話室Vol.80

 

  門入ダムと門入の郷    (香川県 さぬき市長 大山 茂樹)

 

○ さぬき市は、香川県の東部に位置し、面積約159ku、人口約5万6千人、四国四県が協力しながら、ユネスコの世界文化遺産登録を目指している四国霊場88カ所のうち、上がり3カ寺を有する「結願のまち」として、もてなしの心、いやし文化の発信基地となっているほか、気候温暖で、北部の沿岸及び南部の山地丘陵に広がる豊かな緑は、河川、ダム湖、ため池等の多様な水資源と調和し、市の中央部に広がる田園環境にも恵まれています。

 

○ このような環境の背景には先人の努力によって、津田川、鴨部川の両水系に大川ダム・前山ダム・門入ダムの3つのダムが造られていること等が挙げられますが、特に、津田川は急流のため、古くから大雨のたびに被害が発生していました。

      そこで洪水調節・農業用水補給を目的に昭和38年に総貯水量76万tの大川ダムが竣工しましたが、それだけでは及ばず、その後も河岸の決壊や氾濫が繰り返されていました。

      一方で、津田川水系は、本市の東半分の耕地及び生活用水の水源として広く利用されており、夏期になるとしばしば深刻な水不足に見舞われてきました。

 

○ こうしたことから、治水はもとより利水においても早急な対策が望まれ、津田川総合開発事業として、津田川の支流の栴檀川に多目的ダムとして総貯水量290万tの門入ダムが平成11年に完成し、これにあわせて、門入ダム周辺は「門入の郷」として、これまでの緑地公園の概念をはるかに超える「オープンエアミュージアム」をテーマに整備されました。

 

○ 門入ダムを入り口として「門入ブリッジ」や「椿の城」など点在する施設や、自然が織りなす空間すべてがまるでアートのような存在で、訪れた人たちが思い思いの発想で想像し、創造する空間が広がっており、心地よいダム湖の爽やかな風を感じながら、穏やかなひとときを過ごせる憩いの場として親しまれています。

 

○ また、夏には「門入よさこい」が開催され、県内外からよさこい連が訪れ、熱い踊りで見る者を熱気で包み湖面を焦がすなど、水そのものが暮らしにもたらす豊かさや、その風景たちが心に届ける潤いを体感できる「人と自然のやさしい共生のシンボル」となっています。

 

○ 今後も環境・自然との共生を図りながら、安心して暮らせるまちづくり、心の豊かな暮らしづくりを目指したいと思っています。

 

 

○ なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。

 

        http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html

 

 

 

2.四国地方整備局管内の渇水状況について(続報7)  (四国地方整備局)

 

○ 昨年秋から四国地方は少雨傾向にあり、平成19年1月16日16時より物部川で取水制限が開始され、その後、銅山川で2月2日0時より取水制限が開始され、さらに、鏡川でも2月9日15時より取水制限が開始されていました。

 

○ しかし、2月以降の降雨により、2月16日17時に物部川の取水制限が約1ヶ月ぶりに解除。2月19日には那賀川で、2月23日には仁淀川で、3月に入り3月9日に鏡川で自主節水が解除されました。

 

○ 但し、2月1日13時に設置した四国地方整備局渇水対策本部は継続しています。3月12日現在における四国地方整備局管内の渇水状況は以下の通りです。

 

○【吉野川水系銅山川】

   ・施設の状況(3月12日0時現在)

      銅山川3ダム:貯水率47.1%(平年比62.6%)

                     (先週との差+1.5%)

   ・支部等の設置状況

      吉野川ダム統合管理事務所渇水対策支部設置:2月1日13時

   ・取水制限の状況

      一次取水制限:平成19年2月 2日 0時〜

         工水20.0%

      二次取水制限:平成19年2月16日 0時〜

         工水25.0%

 

○【重信川水系石手川】

   ・施設の状況(3月12日0時現在)

      石手川ダム:貯水率87.4%(平年比111.1%)

                    (先週との差+0.6%)

   ・支部等の設置状況

      未設置

   ・取水制限の状況(自主節水)

      自主節水T:19年 1月25日12時〜

         上水 5.0%

      自主節水U:19年 1月29日9時〜

         農水33.3%、上水 5.0%

 

○【吉野川水系吉野川】

   ・施設の状況(3月12日0時現在)

      早明浦ダム:貯水率63.1%(平年比82.4%)

                    (先週との差+4.5%)

   ・支部等の設置状況

      未設置

   ・取水制限の状況(自主節水)

      自主節水:19年2月6日0時〜

         徳島用水15%、香川用水(上水)10%

 

○ 今後の気象状況によっては、さらなる取水制限の強化も予想されますので、日頃からの節水に御協力をお願いします。

 

○ なお、管内の主要河川における渇水状況の詳細については、下記のホームページをご覧ください。

 

    http://www.river.or.jp/shikoku/index.html

 

 

 

3.「四国のみずべ八十八カ所バスツアー」を開催   (吉野川水系 徳島県)

 

○ 後世に残したい四国の水辺風景「四国のみずべ八十八カ所」(同実行委選定、徳島県内では21カ所選定されている)をめぐるバスツアーが3月3日に開催され、抽選で選ばれた84歳から2歳までの35名が参加しました。

 

○ 三好市文化財保護審議会委員の大岩さんや旧三好町の元助役・土井さん、吉野川渡し研究会の山地さんらの説明を受けながら、池田ダム湖や道の駅貞光ゆうゆう館周辺など5箇所を訪問しました。

 

○ 渡し場や港の跡を見学して住民生活と吉野川との深い関わりを学んだほか、東みよし町の美濃田の淵では遊覧船に乗って美しい風景を楽しみました。

 

○ 当日は歩く距離が長く好天に恵まれたこともあり汗ばむこともあり、参加者の方には「昔の交通の要衝だった吉野川の歴史をしのぶことができ、水資源の大切さを改めて実感できました。」と好評でした。

 

 

 

 「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

 

  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐  永原 隆 

          〒760-8554高松市サンポート3番33号

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(永原) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

          FAX 087-811-8416(河川計画課)

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       四国地方整備局 ホームページURL(河川)

           http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/index.html

         四国地方整備局 ホームページURL(四国河川ニュース)

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