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四国河川ニュース
《2/17(土)〜2/23(金)》283号
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【2007. 2.26発行】
○四国・水こぼれ話談話室Vol.78○
○カワウソは生きている? 高知県 日高村長 中野 益隆 村長
○今週のニュース○
○四国地方整備局管内の渇水状況について(続報5) (四国地方整備局)
○平成18年度四国地方整備局ダイオキシン類精度管理委員会を開催 (四国地方整備局)
1.四国・水こぼれ話談話室Vol.78
カワウソは生きている? (高知県 日高村長 中野 益隆 村長)
水との戦いの歴史から
○日高村は、1400年ほど前に建立された、土佐二の宮「小村神社」が鎮座(ご神体は「国宝金銅荘環頭大刀」)していることからも、仁淀川の恵みを受けるとともに、洪水と戦いながらも古くから開かれた地域であったと思われます。
○仁淀川の氾濫による低奥型の地形に、野中兼山による八田堰、鎌田堰の建設で、仁淀川の河床が更に上がり、内水による浸水被害が頻繁に発生、頼みの堤防や水門の破壊も度々、まさに水魔との戦いの歴史が続いて参りました。
○毎秒130トンの放水トンネル完成など、河川改修工事が県や国により取り組まれ、おかげさまで随分と整備されました。しかし、上流部を中心に床上浸水や田畑の被害は毎年起りまだまだ課題があります
○このような中、苦しめられてきた水を生かし水に親しむ環境づくりをと、洪水調整池の周辺で、花木の手入れ等に汗を流すグループもでき住民力を発揮した活動が行われる状況にあることは、治水事業の賜物と感謝する次第でございます。
「カワウソ」は生きている?そんな気がしてならない仁淀川
○昔の仁淀川には、魚が多く太かった(鮎、うなぎ、カマキリ、カジカ、エビ、ツガニ・・・)。魚の捕り方も色々ありますが、中でも、鵜飼舟に追われ、逃げ場を失った鮎が河原に跳びあがったところを拾ったことを懐かしく思いますし、子供の頃は、魚を捕り、泳いだりと仁淀川の自然の恵みを堪能したことでした。今は、魚も減り、凧揚げで走った河原がやせ細ったりと残念でなりません。しかし、まだまだ魅力たっぷり自慢の仁淀川を誇りに思うとともに守って行かねばと強く思います。
○カワウソの件ですが、50数年前、父が仲間と夜間舟に乗り鮎漁中、父の足に何かが触れ、振り向くとギョロッと光る生き物があっという間に川へ飛び込み逃げ去ったとのこと、他じゃない「カワウソ」じゃった。そんな話を聞かされたことでした。また、昔は、カワウソの飛び込む水音があちこちでしていたことも聞かされていることから、ひょっこり会えそうな気がしてなりませんし、私の心の中に生き続けております。
○なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。
http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html
2.四国地方整備局管内の渇水状況について(続報5) (四国地方整備局)
○昨年秋から四国地方は少雨傾向にあり、平成19年1月16日16時より物部川で取水制限が開始され、その後、銅山川で2月2日0時より取水制限が開始され、さらに、鏡川でも2月9日15時より取水制限が開始されていました。
○しかし、先々週、先週と高知県を中心に降雨があり、2月16日17時に物部川の取水制限が約1ヶ月ぶりに解除され、2月19日には那賀川で、2月23日には仁淀川で自主節水が解除されました。
○但し、2月1日13時に設置した四国地方整備局渇水対策本部は継続しています。2月26日現在における四国地方整備局管内の渇水状況は以下の通りです。
○【吉野川水系銅山川】
・施設の状況(2月26日0時現在)
銅山川3ダム:貯水率48.2%(平年比66.9%)
(先週との差ー1.1%)
・支部等の設置状況
吉野川ダム統合管理事務所渇水対策支部設置:2月1日13時
・取水制限の状況
一次取水制限:平成19年2月 2日 0時〜
工水20.0%
二次取水制限:平成19年2月16日 0時〜
工水25.0%
○【鏡川水系鏡川】
・施設の状況(2月26日0時現在)
鏡ダム:貯水率49.3%(平年比105.1%)
(先週との差+20.9%)
・支部等の設置状況
未設置
・取水制限の状況(自主節水)
自主節水T:18年10月19日10時〜
農水36.6%、上水29.8%、工水77.4%
自主節水U:18年11月 1日 0時〜
農水15.4%、上水29.8%、工水77.4%
自主節水V:19年 1月19日13時〜
農水24.0%、上水50.0%、工水78.2%
自主節水W:19年 2月 2日15時〜
農水29.4%、上水50.8%、工水79.5%
一次取水制限:19年2月9日15時〜
農水44.0%、上水51.8%、工水80.8%
河川維持用水19.9%
自主節水X:19年2月19日13時〜
農水29.4%、上水50.8%、工水79.5%
○【重信川水系石手川】
・施設の状況(2月26日0時現在)
石手川ダム:貯水率86.6%(平年比112.6%)
(先週との差+1.0%)
・支部等の設置状況
未設置
・取水制限の状況(自主節水)
自主節水T:19年 1月25日12時〜
上水 5.0%
自主節水U:19年 1月29日9時〜
農水33.3%、上水 5.0%
○【吉野川水系吉野川】
・施設の状況(2月26日0時現在)
早明浦ダム:貯水率59.9%(平年比77.7%)
(先週との差+2.4%)
・支部等の設置状況
未設置
・取水制限の状況(自主節水)
自主節水:19年2月6日0時〜
徳島用水15%、香川用水(上水)10%
○今後の気象状況によっては、さらなる取水制限の強化も予想されますので、日頃からの節水に御協力をお願いします。
○なお、管内の主要河川における渇水状況の詳細については、下記のホームページをご覧ください。
http://www.river.or.jp/shikoku/index.html
3.平成18年度四国地方整備局ダイオキシン類精度管理委員会を開催 (四国地方整備局)
○平成19年2月16日、高松サンポート合同庁舎において、平成18年度四国地方整備局ダイオキシン類精度管理委員会(委員長:松田愛媛大学農学部助手)を開催しました。
○ダイオキシン類調査は、平成11年度から実施され、その精度管理は全国規模で行われていましたが、平成17年度より品質管理を含めた調査結果の確定までの全ての作業を各地方整備局で実施することになりましたので、「四国地方整備局ダイオキシン類精度管理委員会」としては今年が2年目となります。
○事務局より、四国地方の一級河川における平成18年度の調査概要及び調査結果、各分析機関の精度管理方法について報告した後、審議頂き、今後の調査・分析における課題、注意点などがありましたが、今年度の調査結果が確定しました。
「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。
■連絡先■ 四国地方整備局 河川部 河川管理課 課長補佐 永原 隆
〒760-8554高松市サンポート3番33号
TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(永原)
mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp
FAX 087-811-8416(河川計画課)
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