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四国河川ニュース
《12/2(土)〜12/8(金)》273号
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【2006.12.11発行】
○四国・水こぼれ話談話室Vol.69○
○ 三たびの挑戦 〜世界一になったわが町の海峡〜 香川県 土庄町長 岡田好平 町長
○今週のニュース○
○ 四国地方整備局管内の渇水状況について(続報5) (四国地方整備局)
○ 四国地方整備局が福岡町からサンポートに移転 (四国地方整備局)
○ 那賀川水系河川整備計画の「那賀川流域住民の意見を聴く会」を開催 (那賀川水系 徳島県)
○ 「石手川ダム自然観察会」の開催について (重信川水系 愛媛県)
○ 「肱川水系山鳥坂ダム建設事業環境影響評価準備書」の縦覧等の実施について (肱川水系 愛媛県)
1.四国・水こぼれ話談話室Vol.69
三たびの挑戦
〜世界一になったわが町の海峡〜 (香川県 土庄町長 岡田 好平 町長)
○ ギネスブックに世界一狭い海峡として認定された土渕(どぶち)海峡は、小豆島の西北部に位置する土庄町の役場前にあり、一見小さな川にしか見え ない最小幅9.93m、最長幅400m、総延長2.5kmの海峡です。子犬の形をした小豆島は、実は二つの島から成り立っており、犬の頭部が通称前島、胴体部分が小豆島本島であり、この間が海峡で、土庄地区・渕崎地区の名をとって、古くから土渕海峡と言われてきました。
○ この海峡が、世界一狭い海峡として認定され、ギネスブックに掲載に至るまでの道のりは、決して生やさしいものではありませんでした。
○ まず1990年6月、小豆島観光協会がギネス社へ認定申請しましたが、その名が記載された国家機関発行の証明が必要と一蹴されました。二度目は海上保安庁・香川県土庄土木事務所に働きかけ、海峡である旨の証明を併せ、これらを添付して今度は土庄町長名で1991年に申請しましたが、再び涙を飲みました。そこで国土地理院四国測量部への働きかけが始まりました。人工的な運河でないこと、従来から小型貨物船が行き交っていて、今も小型漁船が利用していること、更に地元では昔から「土渕海峡」と呼ばれていることなど説明し、地図への記載を要望しました。
○ ついに、1995年12月発行の国土地理院地形図に土渕海峡が記載されました。町ではこの地図を添付し、ギネス社へ三度目の申請を行い、翌19 96年1月19日に認定され、1997年度ギネスブックに土渕海峡が世界一狭い海峡として記載されました。これまでの世界一はギリシャ本土とエーゲ海のエヴィア島の間にある幅40mのハルキス海峡でした。
○ 現在この土渕海峡には、三つの橋と小さなフレトピア緑地公園が架かっています。これらを通過(横断)すると「世界一狭い海峡横断証明書」が町役 場で受けられ、すでに8万枚を超え、小豆島の楽しい思い出の一つになって います。更にこの海峡を中心に小豆島まつりや素麺を作るとき使われていた ソーメン樽競争が行われ、昨年からは緑地公園にイルミネーションを飾って 町民の憩いの場となっています。
○ 土庄町ではこれを中心に地域振興イベントや「小豆島尾崎放哉記念館」・300年の伝統ある肥土山農村歌舞伎・「みなとオアシス大坂城残石記念公園」・潮の干満によって砂浜の現れる「天使の散歩道」など、個性豊かな観光資源開発にも取り組んでおります。
○ なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。
http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html
2.四国地方整備局管内の渇水状況について(続報5) (四国地方整備局)
○ 前号で12月4日現在の四国地方整備局管内の渇水状況をお知らせしました。その後、週末を中心に降雨がありましたが、引き続き水不足が続いていますので、12月11日現在の渇水状況をお知らせします。
○ また、12月8日(金)に高松地方気象台より向こう1か月の天候について発表があり、「平年に比べ曇りや雨の日が多い見込み」とのことです。
○【仁淀川水系仁淀川】
・施設の状況(12月11日0時現在)
大渡ダム:貯水率55.9%(平年比72.3%)
(先週との差+13.7%)
・支部等の設置状況
高知河川国道事務所渇水対策支部設置:10月19日16時
大渡ダム管理所渇水対策支部設置 :10月19日16時
・取水制限の状況
一次取水制限 : 10月19日16時〜
農水40%、上水20%
二次取水制限 : 10月30日16時〜
農水50%、上水50%
三次取水制限 : 11月10日12時〜
農水60%、上水60%
四次取水制限(緩和) : 11月28日0時〜
農水40%、上水40%
○【鏡川水系鏡川】
・施設の状況(12月11日0時現在)
鏡ダム:貯水率70.8%(平年比141.6%)
(先週との差 +7.3%)
・支部等の設置状況
未設置
・取水制限の状況(自主節水)
自主節水:10月19日10時〜
農水15.4%、上水29.8%、工水77.4%
○【吉野川水系銅山川】
・施設の状況(12月11日0時現在)
銅山川3ダム:貯水率65.8%(平年比84.4%)
(先週との差 ー1.2%)
・支部等の設置状況
未設置
・取水制限の状況(自主節水)
自主節水:11月17日0時〜
工水10.0%
○ 上記3水系以外でも、物部川水系の永瀬ダムの貯水率が35.8%(平年比63.1%)と、平年より厳しい状況にありますので、引き続き、節水に御協力をお願いします。
○ なお、管内の主要河川における渇水状況の詳細については、下記のホームページをご覧ください。
http://www.river.or.jp/shikoku/index.html
3.四国地方整備局が福岡町からサンポートに移転 (四国地方整備局)
○ 四国地方整備局河川部は、福岡町からサンポートに12月3日(日)に引っ越しをし、翌日4日(月)からサンポートでの業務を開始しました。
○ 新庁舎は、JR高松駅や琴電高松築港駅、高松港に隣接しており利便性が高く、新庁舎の窓からは東に屋島、西に五色台、南に高松市街地や讃岐山脈、 北に瀬戸内海や瀬戸内海の島々が一望できます。
○ 旧庁舎は国土交通省単独でしたが、新庁舎は合同庁舎(14階立)で、四国厚生支局、香川労働局、高松労働基準監督署、中央労働委員会事務局四国 地方事務所、四国経済産業局、中国四国産業保安監督部四国支部、そして四国地方整備局の7官署が入居しており、河川部は12階で用地部と同じフロアとなっています。
○ 新庁舎は、災害活動施設として、耐震性の確保、非常用電源、貯水槽設備、屋上ヘリポートがあり、災害時の防災拠点となるように整備されています。
○ また、新庁舎は環境にも細やかな配慮がされており、西日対策としてのひさし、水平・垂直ルーパーや複層ガラスの採用され、雨水と再生水をトイレの洗浄水、植栽用の散水に利用するようにしています。また、屋上緑化により、ヒートアイランド現象の低減と都市環境に潤いを提供するようになっています。
4.那賀川水系河川整備計画の「那賀川流域住民の意見を聴く会」を開催 (那賀川水系 徳島県)
○ 四国地方整備局、徳島県は、那賀川水系河川整備計画を策定するため、「那賀川流域住民の意見を聴く会」を12月2日(土)に阿南市内(阿南市市民会館)において、参加者45名のもと開催しました。また、12月3日(日)に那賀町内(鷲敷中央公民館)において、参加者51名のもと開催しました。
○ 事務局より那賀川水系河川整備計画素案を説明後、那賀川流域住民の方々から那賀川の治水・利水・環境に関する貴重なご意見をいただきました。
○ 今後、12月中に那賀川流域住民の意見を聴く会(残り2箇所)および那賀川流域市町長の意見を聴く会を開催し、学識者会議や各会でいただいた意見を基に素案を修正し、那賀川水系河川整備計画を策定していきます。
○ なお、会議等の資料は以下の河川部HPにて、ご確認下さい。
http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/
○ 当面の予定は以下の通りです。
第1回 那賀川流域住民の意見を聴く会
12月 9日(土) PM 1:30 〜 4:30 開催場所:那賀町開発センター
12月10日(日) PM 1:30 〜 4:30 開催場所:阿南市羽ノ浦地域交流センター
第1回 那賀川流域市町長の意見を聴く会
12月19日(火) PM 3:00 〜 5:30 開催場所:阿南市文化会館
5.「石手川ダム自然観察会」の開催について (重信川水系 愛媛県 )
○ 12月4日(月)石手川ダム管理支所及び石手川ダム水源地域ビジョン推進委員会(委員長:愛媛大学鈴木幸一教授)主催による「石手川ダム自然観察会」(日浦小学校5,6年生12名、五明小学校5,6年生9名、その他関係者14名の計35名)を、石手川ダムにて実施しました。
○ この観察会は、石手川ダムに生息する生き物を観察することにより、自然に関する知識を習得してもらうと共に、ダム周辺の自然の豊かさ、大切さを理解してもらうことを目的として平成17年度に第1回の観察会を実施しており、今回が2回目(水源地域ビジョン推進委員会の主催としては1回目)になります。
○ 最初に主催者挨拶として松山河川国道事務所中川副所長からダムの役割と 開催趣旨等の説明を行った後、東雲女子大学石川教授の指導のもと、ダム堤 頂部からダム湖にいるオシドリをフィールドグラス、フィールドスコープで観察しました。その後、ダム湖岸道路周辺の土壌をトレーに採取して、その土壌中の動物をルーペや顕微鏡で観察しました。
○ 子供達にはオシドリや採取した虫等をとても興味深く観察してもらい、ダム周辺の自然への愛着を持ってもらう良いきっかけになったと思います。今後も継続して実施していくと共に内容の充実も図っていきます。
6.「肱川水系山鳥坂ダム建設事業環境影響評価準備書」の縦覧等の実施について (肱川水系 愛媛県)
○ 肱川水系山鳥坂ダム建設事業に関して、環境影響評価法(平成9年法律第81号)に基づく環境影響評価準備書について、平成18年12月8日官報告示しました。
○ 縦覧期間は平成18年12月8日〜19年1月15日までで、準備書、要約書を縦覧し、パンフレット(準備書のあらまし)についても配布しています。(縦覧内容については山鳥坂ダムホームページにおいてもご覧いただけます。)
http://www.skr.mlit.go.jp/yamatosa/
○ 縦覧場所は四国地方整備局、山鳥坂ダム工事事務所、愛媛県、大洲市、西予市及び両市の各支所となっています。
○ 下記の通り、準備書に関する説明会を開催します。
・平成18年12月17日(日)午後1時30分開場(午後2時〜4時30分)
大洲市肱川公民館3階会議室、大洲市肱川町山鳥坂73番地
・平成18年12月19日(火)午後1時30分開場(午後2時〜4時30分)
リジェール大洲2階クリスタルホール、大洲市東大洲1582番地
○ また、準備書に対する意見等は、平成18年12月8日(金)〜平成19年1月29日(月)の期間において受け付けていますので、意見提出は山鳥坂ダム工事事務所調査設計課までお願いします。
「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。
■連絡先■ 四国地方整備局 河川部 河川管理課 課長補佐 永原 隆
〒760-8554高松市サンポート3番33号
TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(永原)
mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp
FAX 087-811-8416(河川計画課)
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四国地方整備局 ホームページURL(河川)
http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/index.html
四国地方整備局 ホームページURL(四国河川ニュース)
http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/news/news.html