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四国河川ニュース

11/11(土)〜11/17(金)》270号

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            ○四国・水こぼれ話談話室Vol.66○

 

    ○ 「佐田岬半島と水の歴史」         愛媛県 伊方町長 山下 和彦 町長

 

 

                          ○今週のニュース○

 

    ○ 四国地方整備局管内の渇水状況について(続報2)       (四国地方整備局)

 

    ○ 第24回おまつり村(大洲祭り)に参加           (肱川水系 愛媛県)

 

    ○ 四国地方公共工事品質確保推進協議会の開催について         (四国4県)

 

    ○ 四国地方ダム等管理フォローアップ委員会の野村ダム現地検討会を開催(肱川水系 愛媛県)

 

    ○ 野村ダムのイルミネーション点灯について          (肱川水系 愛媛県)

 

 

 

1.四国・水こぼれ話談話室Vol.66  「佐田岬半島と水の歴史」 (愛媛県 伊方町長 山下 和彦 町長)

 

○ 私達が暮らす伊方町は、リアス式海岸独特の変化に富んだ美しい自然と、温暖な気候が育む実り豊かな、四国最西端の日本一細長い佐田岬半島にあります。

 

○ 伊方町は四国唯一の原子力発電所立地町であり、発電所関連の税収や国の電源三法による交付金等により、生活環境整備や公共施設の充実などを行い、飛躍的に成長を遂げて参りました。

 

○ しかしながら、この半島地域の暮らしを変え、発展に寄与した大きな要因は、佐田岬メロディーラインの開通と南予用水事業の完成にあるといえます。

 

○ その昔、この地域は水不足に悩まされており、南予用水事業によって水不足が解消したことの恩恵は計り知れないものがあります。

 

○ かつて、半島一帯は、急傾斜地を切り開いた石積みの段々畑が山頂付近まで広がり、芋類や麦類などの栽培が盛んに行われていました。

 

○ しかしながら、土地の貯水力は乏しく、夏の渇水期には、常に水不足に悩まされ、農業への影響だけでなく、日常生活でも水道の断水に迫られることが珍しくありませんでした。

 

○ 人々は、日頃から水を大切にし、雨水受けを作って雨水を利用したり、共同井戸から水を桶で担って石段を運んだりしていましたが、一度水不足になると、人の力ではどうすることも出来ず、雨乞いなどをして祈るほかありませんでした。

 

○ 町内の共同井戸や湧き水に、水神様が祀られた様子を見ますと、当時の暮らしが偲ばれます。

 

○ そのような中で、昭和42年8月の大干ばつをきっかけに、国は南予水資源開発事業として、野村ダムから佐田岬半島など宇和海沿岸の全地域へ、上水道、農業用水を供給するという大事業に着手しました。

 

○ 半島住民の悲願であったプロジェクトは、町内の伊方調整池の建設などを経て、平成8年度に全て完成し、日常生活での水不足の心配が解消されたほか、農作業につきましても、スプリンクラーの整備により、かん水や農薬・液肥の自動散布が行われ、作業の省力化と安定的な果樹生産が可能となっており、半島の暮らし全体が大きく改善されました。

 

○ 水や電気が不自由なく使用できるようになった今日、当たり前であることのありがたみを自覚するためには、過去の歴史を振り返り、将来に伝えて行くことが大切であると思っております。

 

 

○ なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。

 

        http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html

 

 

 

2.四国地方整備局管内の渇水状況について(続報2)  (四国地方整備局)

 

○ 前号で11月13日現在の四国地方整備局管内の渇水状況をお知らせしました。その後、昨日(日曜日)から本日にかけて降雨がありましたが、水不足の全面解消までには至っていませんので、11月20日現在の渇水状況をお知らせします。

 

○ また、11月17日(金)に高松地方気象台より向こう1か月の天候について発表があり、「四国地方では、降水量の少ない状態が続いています。向こう1か月の降水量は、多い確率が最も高くなっていますが、平年でも降水量の少ない時期となりますので、引き続き、水や農作物の管理に十分注意ください。」とのことです。

 

○【仁淀川水系仁淀川】

   ・施設の状況(11月20日0時現在)

      大渡ダム:貯水率22.6%(平年比30.7%)

                   (先週との差+0.4%)

   ・支部等の設置状況

      高知河川国道事務所渇水対策支部設置:10月19日16時

      大渡ダム管理所渇水対策支部設置  :10月19日16時

   ・取水制限の状況

      一次取水制限 : 10月19日16時〜

         農水40%、上水20%

      二次取水制限 : 10月30日16時〜

         農水50%、上水50%

      三次取水制限 : 11月10日12時〜

         農水60%、上水60%

 

○【鏡川水系鏡川】

   ・施設の状況(11月20日0時現在)

      鏡ダム:貯水率52.9%(平年比100.4%)

                  (先週との差 ー6.1%)

   ・支部等の設置状況

      未設置

   ・取水制限の状況(自主節水)

      自主節水:10月19日10時〜

         農水15.4%、上水29.8%、工水77.4%

 

○【吉野川水系銅山川】

   ・施設の状況(11月20日0時現在)

      銅山川3ダム:貯水率71.3%(平年比84.9%)

                     (先週との差 ー3.4%)

   ・支部等の設置状況

      未設置

   ・取水制限の状況(自主節水)

      自主節水:11月17日0時〜

         工水10.0%

 

○ 上記3水系以外でも、物部川水系の永瀬ダムの貯水率が32.4%(平年比55.0%)と、平年より厳しい状況にありますので、引き続き、節水に御協力をお願いします。

 

○ なお、管内の主要河川における渇水状況の詳細については、下記のホームページをご覧ください。

 

    http://www.river.or.jp/shikoku/index.html

 

 

 

3.第24回おまつり村(大洲祭り)に参加  (仁淀川水系 高知県)

 

○ (社)大洲青年会議所主催による「第24回おまつり村(大洲祭り)」が平成18年11月3日(金)10時から16時まで、愛媛県大洲市の肱川緑地公園にて開催されました。

 

○ 今年度のおまつり村には、延べ約1万8千人が肱川緑地公園を訪れました。

 

○ 国土交通省は、大洲河川国道事務所と山鳥坂ダム工事事務所の共同でコーナーを設け、河川・道路・ダムに関するパネルの展示とアンケートを実施しました。また、砂場を設けミニチュア建設機械や風船・水ヨーヨーで子供に楽しんでいただきました。

 

○ 今回実施したアンケートでは、1.河川利用について、2.「おまつり村」のパネル展示について、3.国土交通省の取り組みについて、の質問をして、433名の方に回答していただきました。

 

○ パネル展示やアンケートを通して、国土交通省の事業や取り組みをPRできたと思います。

 

 

 

4.四国地方公共工事品質確保推進協議会の開催について  (四国4県)

 

○ 11月13日(月)に香川県土木建設会館において、「第1回四国地方公共工事品質確保推進協議会」が開催されました。

 

○ 協議会は、協議会の主旨に賛同した四国地方整備局・4県及び57市町村の参加で開催されました。

 

○ 協議会では、

  @設置要領改定の説明を行い、新たに賛同をいただいた53市町村の協議会の参加が承認されました。

  A四国地方公共工事発注者支援技術者の登録者の確認を頂き、1,205名の登録が承認されました。

  B公共工事の品質確保について、市町村の支援を国と県が一体となって進めていくことが必要ということが議論されました。

 

 [問合せ:四国地方整備局技術管理課 087−851−8061]

 

 

 

5.四国地方ダム等管理フォローアップ委員会の野村ダム現地検討会を開催 (肱川水系 愛媛県)

 

○ 11月13日(月)、西予市野村町にある野村ダムにおいて「四国地方ダム等管理フォローアップ委員会」の現地検討会が実施されました。

 

○ この委員会は、四国地方の国土交通省直轄及び水資源機構所管の管理及び試験湛水中のダム、堰(ダム等)について、管理状況のより的確な把握なら びに環境への影響等の調査及び結果の分析と評価を、一層客観的、科学的に行い、当該ダム等の適切な管理に資するとともに、ダム等の効率性及びその実施過程の透明性の一層の向上を図ることを目的に行われています。

  

○ 現地検討会は、今年度中に開催が予定されている委員会に先立ちフォローアップの対象となっている野村ダムについて、委員の方々にダム堤体、ダム周辺、貯水池等の状況について視察をしていただいたものです。

 

○ 野村ダムの施設、管理状況、貯水池及び周辺の状況等概要説明を行った後、下流河川から貯水池上流端まで状況を視察しました。

 

○ 今後、委員会に向けて概要説明及び現地視察で委員の方々から頂いたご意見等を含めて報告書のとりまとめを行っていく予定です。

 

 

 

6.野村ダムのイルミネーション点灯について  (肱川水系 愛媛県)

 

○ 11月16日(木)、今年も野村ダム左岸公園のイルミネーションを点灯しました。

 

○ イルミネーションは、野村ダムの公園など周辺環境整備で整備した施設を有効活用し、野村ダム及びダムで実施している管理用水力発電のPRを行うとともに、水源地域の活性化の一助となればと平成6年から行っているものです。

 

○ 点灯式には、西予市立野村小学校のご配慮によりダム周辺に在住する小学生10名に参加頂き、父兄など約50名が見守る中スイッチを押し、点灯する瞬間の感動を味わっていただきました。

 

○ 点灯期間は、11月16日から来年1月15日まで、クリスマスと年末年始は終夜点灯しています。

 

○ このイルミネーションは、西予市野村町における「冬の風物詩」として定着し、地域の方はもとより、遠くから見に来る人もあり、多くの人に親しまれております。

 

 

 

 

 「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

 

  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐  永原 隆 

          〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(永原) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

          FAX 087-851-8474(河川計画課)

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