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四国河川ニュース

10/28(土)〜11/3(金)》268号

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            ○四国・水こぼれ話談話室Vol.64○

 

    ○ 自然と調和した潤いのある美しいまちづくり  徳島県 東みよし町長 川原 義朗 町長

 

 

                          ○今週のニュース○

 

    ○ 四国地方整備局管内の渇水状況について            (四国地方整備局)

 

    ○ プロジェクトWETエデュケーター講習会in高松が開催される      (香川県)

 

    ○ 平成18年度 第2回吉野川現地(フィールド)講座を開催 (吉野川水系 徳島県)

 

    ○ 那賀川源流コンサートが開催される            (那賀川水系 徳島県)

 

    ○ 横瀬川ダムの事業再評価について

      〜『事業継続は妥当』、『早期完成に努めること』〜      (渡川水系 高知県)

 

   

 

 

 

1.四国・水こぼれ話談話室Vol.64

 

  自然と調和した潤いのある美しいまちづくり  (徳島県 東みよし町長 川原 義朗 町長)

 

○ 平成18年3月、三好町と三加茂町が合併をして「東みよし町」が誕生しました。四国のほぼ中央部に位置し、清流吉野川を挟み、豊かな水と緑に恵まれた暮らしやすいまちです。

 

○ 本町には、河川の持つ多様な機能を生かし、自然を十分に満喫できる施設として、「水辺の楽校〜ぶぶるパークみかも〜」があります。面積18ヘクタールを「イベント広場ゾーン」「自然観察ゾーン」「親水ゾーン」「スポーツ広場ゾーン」「竹林・ネイチャーゲームゾーン」「自然林ゾーン」の6つのゾーンに分割し、用途に応じた魅力的な広場として整備しています。先人達が水防林として植えた竹林と、その周辺の河川敷を活用し、子ども達が水辺での体験的活動「学ぶ、遊ぶ、作る」を通して、自然とふれあい、理解し、保護 する心を養って、次世代の健全育成に寄与していくことを目的としています。さらに、子ども達だけでなく、パークゴルフ場やウォーキングコースなどでは高齢者が運動をしたり、休日には様々なイベントが催されるなど、幅広い年齢層が気軽に集える場所・自由な空間として活用されております。

 

○ また、もう少し上流には県の名勝・天然記念物に指定されている長さ2キロメートル、幅100メートルにも及ぶ美濃田の渕があります。県立自然公園にも指定されており、四季折々の自然豊かな表情を見せてくれています。バンガローなども整備しており、吉野川ハイウェイオアシスとも隣接しておりますので、ぜひお越しください。年間を通して楽しめる景勝地ですが、特に桜の時期には川沿いに並んだ桜と、吉野川の流れ、そして川に浮かんだような様々な形の奇岩が心に癒しをもたらしてくれることでしょう。この奇岩の数々にはそれぞれ名前がつけられるほど個性的であり、浸食された鋭い岩肌を見ていますと、水の強靱な力と長い歴史を感じることができます。

 

○ 本町は、河川を利用して自然と人工物が適度に融和した癒しの風景が各所にあります。今後も、悠々と流れる吉野川の恩恵を受け、時には甚大な水の力と戦いながら、大切な自然を後世に残すべく努力をしていきたいと考えています。

 

 

○ なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。

 

        http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html

 

 

 

2.四国地方整備局管内の渇水状況について (四国地方整備局)

 

○ 11月1日、気象庁から10月の気象統計値が発表され、西日本は高気圧に覆われ晴れた日が多く、月間降水量は7地点で過去最少となった、とのことです。

 

○ その影響が高知県を中心に出始めましたので、11月6日現在の四国地方整備局管内の主要河川における渇水状況をお知らせします。

 

○【仁淀川水系仁淀川】

   ・施設の状況(11月6日0時現在)

      大渡ダム:貯水率21.5%(平年比31.2%)

   ・支部等の設置状況

      高知河川国道事務所渇水対策支部設置:10月19日16時

      大渡ダム管理所渇水対策支部設置:10月19日16時

   ・取水制限の状況

      一次取水制限:10月19日16時〜

         農水40%、上水20%

      二次取水制限:10月30日16時〜

         農水50%、上水50%

 

○【鏡川水系鏡川】

   ・施設の状況(11月6日0時現在)

      鏡ダム:貯水率64.0%(平年比125.1%)

   ・支部等の設置状況

      未設置

   ・取水制限の状況(自主節水)

      自主節水:10月19日10時〜

         農水15.4%、上水29.8%、工水77.4%

 

○ 上記2水系以外でも、物部川水系の永瀬ダムの貯水率が35.9%(平年比61.4%)、吉野川水系銅山川3ダムの貯水率が77.9%(平年比89.6%)と、平年より厳しい状況にありますので、節水に御協力をお願いします。

 

○ なお、管内の主要河川における渇水状況については、下記のホームページをご覧ください。

 

    http://www.river.or.jp/shikoku/index.html

 

 

 

3.プロジェクトWETエデュケーター講習会in高松が開催される (香川県)

 

○ 10月28日(土)にプロジェクトWETのエデュケーター講習会が香川河川国道事務所会議室で行われました。

 

○ プロジェクトWETとは、水に関するプログラムで、幼稚園〜高校生までを対象にした、水をテーマにゲーム形式で自然に理解を深めること、子供たちに考える力を養うことを目的にしています。

 

○ 今回、子供たちに教えていくエデュケーター(教育者)を養成する講習会を開きました。

 

○ 当日、参加者は四国外(岡山・名古屋)からも参加があり、また現役高校生(参加資格18歳以上)も参加し、お互いの意見も言いながら、プログラムの体験・班ごとの実践などを行い、あっというまの一日でした。

 

○ 教える側・教わる側が一緒になって、楽しく考えていくプログラムです。今後も水(自然)に関心を持つ子供達が増えていけばうれしい限りです。

 

 

 

4.平成18年度 第2回吉野川現地(フィールド)講座を開催(吉野川水系 徳島県)

 

○ 10月28日(土)、徳島河川国道事務所、四国山地砂防事務所では「景観に配慮した砂防事業」と題して、フィールド講座を開催しました。

  今回の見学フィールドは、徳島県西部最大の観光名所であります「かずら橋」の周辺で実施されている砂防事業で、周辺景観に特に配慮した砂防堰堤 や、全国でも有数の破砕帯地すべりである善徳地すべり対策事業を見学して頂きました。

 

○ 今回の講座は募集定員30名に対して約80名の応募があり、下流域住民の皆さんが、中、上流域の事業にもご興味を持たれていることがわかりました。

 

○ 講座は、はじめに砂防事業の効果・目的、事務所の事業概要、近年の砂防事業の状況、避難警戒などについて説明を行いました。

 

○ その後、四国山地砂防事務所が所有している「土石流3D体感シアター」、「降雨体験装置【大粒くん小粒ちゃん】」で、土石流の擬似体験や豪雨の体感をして頂きました。

  「土石流3D体感シアター」は、土石流が発生する際の予兆や、発生時に起こる現象を、立体映像・立体音響・振動・照明・匂いにより擬似体験して頂き、土砂災害への備えに役立てて頂く装置です。

   参加者からは、「土石流というものがどういうものなのか、どれだけ恐ろしいものかということが大変よくわかった。」、「土石流には前兆現象があることは知らなかった。」といったご意見を頂きました。

  「降雨体験装置【大粒くん小粒ちゃん】」は、10mm・30mm・100mm・180mmとしだいに増加していく雨量により大雨の恐ろしさを体験して頂く装置です。

  参加者からは、「10mm・30mmといった雨量は普段ニュースなどでよく聞くが実際どのくらいの雨なのかわかった。」、「土砂災害発生の恐れが高い 雨量が、どのくらいの雨量なのかわかったので避難等の目安に役立てたい。」といったご意見を頂きました。

 

○ その後、徳島県三好市西祖谷山村の善徳地区で実施中の砂防事業・地すべり対策事業の現場を見学に行きました。砂防事業では、景観に配慮し擬岩パネルを使用して、施工中の今久保堰堤・かずら橋の上下流で施工済みの善徳護岸を見学して頂きました。当日は土曜日ということもあり、かずら橋周辺は観光客で大変賑わっており景観への配慮の必要性がよくわかって頂けたようです。

  地すべり対策事業は、善徳地すべり地区全体を見渡せる対岸から対策範囲を見学して頂きました。参加者からは、地すべり範囲の大きさに驚きの声が上がっておりました。

 

○ 今回の参加者のほとんどは、徳島市内又はその近郊からの参加者でありましたが、吉野川の上流ではこのような砂防事業が行われており、この砂防事業により下流住民の安全と安心が、いかに守られているかということが少しでも解って頂けたのではないかと思われます。

 

 

 

5.那賀川源流コンサートが開催される (那賀川水系 徳島県)

 

○ 10月29日(日)10時から、徳島県那賀郡那賀町木頭北川の那賀川源流碑建立地点(剣山トンネル西側広場)において、「那賀川アフターフォーラム」主催で那賀川源流碑・モニュメント建立一周年記念として「那賀川源流コンサート」が行われました。

 

○ コンサートには、北川幼稚園、北川小学校、木頭小学校、相生森林美術館(童謡を歌う会)、阿南第九の会、吹奏楽団(アババイ)やそのご家族、一般参加者などを含め約300人が出席し、合唱や楽器演奏が披露されました。

 

○ 当日は晴天で、歌声や楽器の音色が紅葉する山々(ジロウギュウ)に響き、参加者全員がとても気持ちよさそうでした。

 

 

 

6.横瀬川ダムの事業再評価について 〜『事業継続は妥当』、『早期完成に努めること』〜 

                                               (渡川水系 高知県)

 

○ 横瀬川ダムの事業再評価の審議が、10月30日(月)高知県四万十市内で開催された第8回中筋川流域委員会で行われました。

 

○ 委員会では、横瀬川ダムの事業再評価について審議が行われたほか、中筋川ダムの洪水調節効果、横瀬川ダム建設事業の進捗状況等についても報告されました。

 

○ 横瀬川ダム建設事業は、平成13年の中筋川河川整備計画策定より5年が 経過したことを受け、事業再評価の審議を行い、多くの委員の方より、地域の安全・安心を守るため、1日でも早期の完成を求める声が上がるなど、横瀬川ダム建設が必要との意見が相次ぎました。

 

○ 審議結果は「事業継続は妥当。ただし、工期の遅れにより、治水安全度の早期改善が図られないばかりか、水道事業者への影響などが危惧されるため、早期の完成に努力すること」となりました。

 

 

 

 「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

 

  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐  永原 隆 

          〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(永原) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

          FAX 087-851-8474(河川計画課)

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       四国地方整備局 ホームページURL(河川)

           http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/index.html

         四国地方整備局 ホームページURL(四国河川ニュース)

               http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/news/news.html