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四国河川ニュース

10/7(土)〜10/13(金)》265号

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                   ○四国・水こぼれ話談話室Vol.62○

 

    ○ 清流とやすらぎのあるまちづくり      愛媛県 東温市長 高須賀 功 市長

 

 

 

                          ○今週のニュース○

 

    ○ 吉野川でファミリーハゼ釣り大会が開催される       (吉野川水系 徳島県)

 

    ○ 地域おこしイベント「再発見!ほなけん石井」が開催される 〜石井町の新たな魅力を引き出そう〜(吉野川水系 徳島県)

 

    ○ 「第3回だんだん肱川」“音楽で絆ぐ肱川交流会”が開催される (肱川水系 愛媛県)

 

    ○ まんのう公園でトイレ技術を公開 〜平成18年度 第2回 四国地方整備局 新技術活用評価委員会の審議結果について〜(四国地方整備局)

 

 

1.四国・水こぼれ話談話室Vol.62

 

  清流とやすらぎのあるまちづくり (愛媛県 東温市長 高須賀 功 市長)

 

○ 東温市は、潤いあふれる水辺や自然豊かな渓谷美に恵まれており、その水の流れは、四季折々にその姿を変え、古から私たちの心を癒してくれました。

 

○ 当市を代表する清流といえば、まず「滑川渓谷」があげられます。この渓谷は、長い歴史のなかで浸食された砂礫岩の奇怪な岩肌や1kmにもおよぶナメラの河床、そして流れ下る碧の水は、あたかも仙人境。自然のなかに身体をあずければ、悠久の歴史が静かに語りかけてきます。自然が語る地球の歴史、街中の喧噪を離れし〜んと静かな別天地に遊ぶひととき、心と身体にやすらぎとみずみずしさがもどってくるようです。

 

○ 泉の代表としては、四国のみずべ八十八ヶ所にも選ばれている「三ケ村泉」があります。三ケ村泉はその名の表す通り下流域三村の農業用水を確保するため、今から二百年以上前に幾多の困難を乗り越えて掘られたもので、今も絶えることなく湧き続け下流110ヘクタールが恩恵を受けております。自然がありのままの姿で残り、クヌギやエノキの雑木林に囲まれた泉は、さらさらと水の音が心地よく水の透明度は抜群で、テイレギやクレソンも自生し生態的にも景観的にも“残された楽園”となっております。

 

○ 豊かな自然に囲まれた本市では数多くの滝も見られます。高さ96mの白猪の滝は、四季それぞれに美しい景色を見せ、明治の俳聖正岡子規や文豪夏目漱石も観瀑に訪れています。特に厳寒期には滝全体が氷の城となって、まさに幻想的。滝の水が凍りついた姿は、まるで氷の彫刻をなし自然の芸術作品です。

 

○ 間もなく紅葉が美しくなる季節、唐岬の滝に建つ夏目漱石の句碑

  “瀑五段一段毎の紅葉かな”

 におもいを馳せながら、多くの人々に憩いとやすらぎを与えてきた自然、そして歴史や文化を、かけがえのない貴重な地域資源として、今後の“水と緑輝く豊かな自然がいきづくまちづくり”に生かしていきたいと考えております。

 

○ 本市にオープンした「坊っちゃん劇場」では、ミュージカル・坊っちゃんがロングラン公演中です。威勢のいい早口の江戸っ子弁の坊っちゃんに対し、悠長な松山弁で「そんなことはいかんぞなもし」と返答する生徒たち、このゆったりとした言葉づかいにも、伊予人のやすらぎやゆとりが感じられます。豊かな自然に育まれ、そこから生まれた言葉にもみられる「やすらぎの心情」を大切にしたいものです。

 

 

○ なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転 送して下さいますよう、お願い致します。

 

        http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html

 

 

 

2.吉野川でファミリーハゼ釣り大会が開催される  (吉野川水系 徳島県)

 

○ 10月8日(日)に吉野川河口において、吉野川の自然に親しんでもらう「第24回ファミリーハゼ釣り大会(県釣連盟など主催)」が開催されました。

 

○ 当日は朝早くにもかかわらず、家族連れら525人が〈一般の部:高校生以上〉〈女性・少年の部:女性及び中学生以下の男子〉〈ファミリーの部:ファミリー2名以上のハゼ10匹の重量〉に分かれ腕前を競いました。

 

○ 参加者は、河口から名田橋までの両岸約10kmの区間において思い思いのポイントに陣取り、ハゼ以外にもチヌやセイゴなどの大物もねらいながら、 家族みんなで楽しい釣りを堪能していました。

 

○ 計量審査はハゼ10匹の重量により、各部ごとに「優勝〜第5位 賞状・トロフィー・賞品」が渡されるほか、特別賞、大物賞、クリーン賞及び全員に参加賞が有りました。

 

○ 今回の「ファミリーハゼ釣り大会」では、釣りの後に河川敷の清掃も実施しており、魚釣りを通じて、吉野川とふれあい川の大切さをみんなで考えてもらえればと思いました。

 

 

 

3.地域おこしイベント「再発見!ほなけん石井」が開催される 

               〜石井町の新たな魅力を引き出そう〜吉野川水系 徳島県

 

○ 新たな地域おこしイベントとして石井町商工会により「再発見!ほなけん石井」が麻植郡石井町の吉野川支川の飯尾川公園で昨年から始められ、今年は10月9日に開催され、晴天にも恵まれ約7000人の家族連れで賑わいました。

 

○ 以前から実施してきたイベントが資金難となり一昨年中止になったため、低予算で町をPRする新しいイベントにしようと、今回は計画されました。

 

○ 吉野川流域の魅力を引きだそうと吉野川交流推進会議(吉野川流域の企業、行政、個人会員からなる)が、「新鮮なとくしま号」を出展し、町内の食材 (ほうれん草、人参、キャベツ)をつかった料理の試食、ダンス、阿波踊り、スポーツ教室、飲食等多彩な催しなどを行いました。

 

○ 徳島河川国道事務所としても、写真展の開催や吉野川についてのクイズを行いました。石井町は過去に吉野川の内水被害を受けたこともあり、吉野川についての知識が高く、小中学生達も殆ど全問正解でした。

 

 

 

4.「第3回だんだん肱川」“音楽で絆ぐ肱川交流会”が開催される(肱川水系 愛媛県)

 

○ 平成18年10月9日(月)大洲市肱川町の肱川農業者トレーニングセンター(体育館)にて、「第3回だんだん肱川〜肱川上下流交流会〜」(主催:肱川流域水中めがね)が開催されました。

 

○ 今回の交流会は、肱川流域の地元小中学生及び高校生による吹奏楽の演奏を行う等で、延べ約400名が上下流から集まり、交流しました。

 

○ 先ず初めに、大洲市立正山小学校の児童による獅子舞が披露され、続いて大洲北中学校吹奏楽部による演奏が行われました。

 

○ そして、今回初めての試みとなる大洲農業高校、大洲北中学校、肱川中学校の吹奏楽部によるコラボレーションが行われました。

 

○ この日のために生徒達は、試験勉強期間中にもかかわらず、勉強と両立して一生懸命練習したみたいで、とてもすばらしい演奏をしてくれました。会場のお年寄りから子供までが心一つとなり演奏に合わせて手拍子をするなど、すばらしい交流会を開催することができました。

 

<だんだん肱川とは>

  地域の住民による郷土芸能の競演、スポーツを通じた交流など、地域・風土に根ざした肱川流域の上下流交流を促進させることにより、肱川流域の地 域コミュニティの再生を図るとともに、「だんだん」とは元来“ありがとう”を意味する言葉であることから、上下流の人々がお互いに感謝し、また肱川に対しても感謝する機会となることを目的として、平成16年度より実施しています。

 

○ 「だんだん肱川」の模様は、地元ケーブルTVの“ワイドニュース西瀬戸 ”(10月12日)でも放送されました。   http://www.cnw.ne.jp/

 

 

 

5.まんのう公園でトイレ技術を公開 

〜平成18年度 第2回 四国地方整備局 新技術活用評価委員会の審議結果について〜(四国地方整備局)

 

○ 四国地方整備局が「四国テーマ設定技術募集」と題して行った災害対応技術の公募4テーマに対し、合計47技術の応募がありました。

 

○ 平成18年10月13日に開催しました第2回新技術活用評価委員会で、その中から24技術(内、四国の企業:5技術)が選定されました。今後、四国地方整備局管内の事業・実現場(フィールド)において実際に使用し、その性能・機能などを確認・評価します。

 

  @災害トイレ技術

    ・7種類のトイレについて、「国営讃岐まんのう公園」にて11月上旬から約1ヶ月間設置します。

    ・その間、使用していただいた一般の方々に対するアンケート調査、及び各種試験を行うことにより、その性能・機能を確認します。

 

  A平面画像処理技術

    ・4種類の技術を用いて、直轄事業の現場において平面写真を作成。

    ・11月中旬から順次(航空機による)撮影予定。

 

  B無人化施工技術

    ・2種類の無人化施工機械を用いて、直轄事業の工事において無人化施工を行う。

    ・11月下旬から現場での施工を開始予定。

 

  C避難誘導技術

    ・4種類の照明装置、7種類の誘導装置を選定。

    ・12月上旬から高知新港内の広場に設置し、各種試験の実施、一般公開予定。

 

  ※上記の詳細については、後日あらためて記事を掲載させていただきます。

 

○ 各技術を実際に使用することで、一般の方々及び各地方自治体関係者に、災害対応技術の「存在」や「必要性」などを認識していただきたく取り組ん でいます。

 

○ 各試行現場での機能・性能などを確認・評価し、その評価結果は、新技術 情報提供システム(NETIS)に掲載しています。

 

   http://www.kangi.ktr.mlit.go.jp/RenewNetis/NewIndex.asp

 

○ 問合せ:四国地方整備局 四国技術事務所 技術情報課 又は 機械課

  (087−845−3135)

 

 

 

 

 「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

 

  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐  永原 隆 

          〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(永原) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

          FAX 087-851-8474(河川計画課)

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       四国地方整備局 ホームページURL(河川)

           http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/index.html

         四国地方整備局 ホームページURL(四国河川ニュース)

               http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/news/news.html