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四国河川ニュース
《9/16(土)〜9/22(金)》262号
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【2006.9.25発行】
○四国・水こぼれ話談話室Vol.59○
○ 森・川・地域が生きる川づくり 高知県 高知市長 岡ア 誠也 市長
○今週のニュース○
○ 防災ヘリコプター(愛らんど)の配備・就航について (四国地方整備局)
○ 平成17年四国内の一級河川水質現況の公表について (四国地方整備局)
1.四国・水こぼれ話談話室Vol.59 森・川・地域が生きる川づくり (高知県 高知市長 岡ア誠也 市長)
○ 高知市は高知県のほぼ中央に位置し、浦戸湾の奥に発達した都市です。高知市の名称は山内一豊が大高坂山に築城を行い「川中山」としましたが、連年の水害に悩まされ「高智山」と改めたことが起源となっています。このことからも分かりますように、高知市は河川の中に発達した都市であり、たびたび水害の被害を受けてきました。特に、昭和45年の高潮、昭和50年・51年連年の台風、さらに平成10年の”98豪雨など、記録的大雨による災害に見舞われました。このため、河川堤防の改修やポンプ場の設置などを行い、災害に強いまちづくりを積極的に進めてきました。
○ 特に、総延長31.1km、流域面積170kuの鏡川は高知市の中心部を流れる代表的な河川であり、度重なる氾濫を治めるため人柱となったお千 代地蔵の安置など、水害に対する伝承も残っています。高知市は平成17年1月1日に鏡村・土佐山村と合併し、鏡川の源流域から河口までの流域全体 が、一つの市域に包括されるという全国的にも珍しい自治体となりました。この特性を活かし「森と海とまちをつなぐ環境軸」とした、新たな「鏡川清流保全条例」を策定し、森が生き・川が生き・そして地域が生きる川づくりを目指しています。
○ なお、市政施行100周年記念事業として平成元年より、市民総参加のもと浦戸湾と湾に流れ込む鏡川など7河川の一斉清掃を行い、水質の浄化と親 水・美化意識の向上を図っています。平成17年度は7月17日に実施され、各河川の愛護団体や市民の協力により、1万1,800人が参加、回収されたゴミも127.7トンにのぼり、市民の間に海や河川の浄化に対する意識が高まっています。
○ また、二級河川介良川で「ふるさとの川づくり事業」の認定を受け、介良川親水公園の整備や「龍馬」生誕地近くの升形川で、清流を復活し人々を水 辺に取り戻す「城下町の歴史を映す水辺づくり事業」などを実施し、豊かな自然にふれあうことができる川づくりを行っています。
○ 水とみどりは人々に多くの安らぎを与えてくれます。子供のころ山々を走り回りながら、ワラビやアケビ採り、ヤマイモ堀など貴重な体験をしてきました。そんな、わんぱく時代を過ごした者として、美しい山々、川、ふるさとを守る気持ちを大切にしていきたいと思っています。
○ なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転 送して下さいますよう、お願い致します。
http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html
2.防災ヘリコプター(愛らんど)の配備・就航について (四国地方整備局)
○ 防災ヘリコプターは、東南海・南海地震などの災害に備えるために整備されたもので、災害時の迅速な情報の収集・資機材の輸送・被災者の搬送・支 援人員の派遣などに使用されます。
○ 平成18年9月21日に高松空港内の四国航空格納庫において、四国地方整備局に配備された防災ヘリコプターの就航式が行われました。
○ 就航式では、まず北橋四国地方整備局長より式辞、国土交通本省河川局日比次長より挨拶、そして、香川県防災局山口次長より祝辞が行われました。
○ そして、防災ヘリコプターの機能・役割について概要説明が行われ、多数応募のあった防災ヘリコプター愛称(愛らんどに決定)の中から愛称優秀作 品に対して表彰が行われました。
○ 就航式閉式後、愛称優秀作品受賞者を中心にヘリコプターを背景に記念撮影が行われ、役割をご理解頂くために希望者による視察飛行が行われました。
3.平成17年四国内の一級河川水質現況の公表について (四国地方整備局)
○ 平成18年9月22日四国地方整備局では、平成17年の四国内の一級河川水質現況を公表しました。
○ 河川環境の指標の一つである河川水質の保全は、河川管理上重要な課題であり、従前より水質調査を継続しています。
○ 本報告は、平成17年1月から12月までの1年間にわたり、実施した8水系52地点(類型指定49地点)の水質調査結果をとりまとめ、四国地方の一級水系の水質現況の概要を明らかにしたものです。
○ 平成17年、四国の一級河川の環境基準適合状況は87.8%であり過去10年間で最も水質状況の良かった平成16年と同水準維持しています。
水質の改善が見られたのは肱川で、吉野川、物部川、仁淀川とともに全ての調査地点において環境基準値を満たしました。
内分泌攪乱物質(環境ホルモン)調査は重信川、吉野川、土器川の3水系で行いました。調査の結果、全ての地点において調査対象物質8項目は検出されませんでした。
ダイオキシン類については、全ての地点において、水質・底質とも環境基準を満足していました。
○ 河川毎にBOD値を平均し比較してみると、四国では、@穴吹川(吉野川水系)、A那賀川(那賀川水系)、B仁淀川(仁淀川水系)、C肱川(肱川水系)、D後川(渡川水系)でした。
○ 国土交通省では水質調査の新たな取り組みとして、住民に水質調査に関わってもらい、その結果を公表することで河川水質に対する意識の向上を図ることが目的に、官民協働の水質調査を、平成16年に全国の一級河川のうち9つの河川(四国では仁淀川)にて試行し、平成17年より全ての一級河川(四国は8水系)にて試験的に実施しました。
○ 一級河川水質現況の公表資料につきましては、四国地方整備局ホームページに掲載しております。
http://www.skr.mlit.go.jp/pres/h18backnum/kasen/060922/suisituj_genkyou.html
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■連絡先■ 四国地方整備局 河川部 河川管理課 課長補佐 永原 隆
〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32
TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(永原)
mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp
FAX 087-851-8474(河川計画課)
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