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四国河川ニュース

9/9(土)〜9/15(金)》261号

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                   ○四国・水こぼれ話談話室Vol.58○

 

    ○ 「ひと・里・森がふれあい ともに輝く 元気なまち」

                        愛媛県 久万高原町長  玉水 寿清 町長

 

 

                          ○今週のニュース○

 

    ○ 四国土砂防災ネットワーク議員連盟が第6回定期総会を開催      (四国4県)

 

    ○ 「四万十川水防技術講習会」を開催              (渡川水系 高知県)

 

    ○ ダイオキシン類及び環境ホルモン調査の現地説明会を開催    (四国地方整備局)

 

    ○ 無事故・無災害2,000日を達成!             (肱川水系 愛媛県)

 

 

1.四国・水こぼれ話談話室Vol.58 

    

     「ひと・里・森がふれあい ともに輝く 元気なまち」  (愛媛県 久万高原町長  玉水寿清 町長)

 

○ 久万高原町は、愛媛県のほぼ中央、石鎚山の南に位置し、松山ICから国道33号を高知方面に車で約35分走ると町の中心部に着きます。石鎚山を中心とする面河渓谷や四国カルスト、高原に育まれた森林、清流など、水と緑が織りなす美しい自然にあふれた町で、四国の軽井沢とも称されています。

 

○ 町内を流れる仁淀川支流の久万川、面河川流域には、水辺の観光スポットが数多くあります。県指定史跡「仰西渠」、国指定名勝「面河渓」、面河ダム公園、県指定名勝「御三戸嶽」、国指定特別天然記念物「八釜の甌穴郡」など、雄大な自然と清らかな水の流れはすばらしいものがあります。河川は仁淀川支流で、久万高原町から高知県内を流れ太平洋に注いでおり、この仁淀川の透明度は日本一とも言われています。

 

○ 水にまつわる話として、「仰西渠」は、江戸時代元禄の頃に、水不足による農民の苦しみを見かねた山之内仰西が、私財を投じて設計、掘削した農業用水路です。堅固岩盤に阻まれ、困難な工事のすえ、長さ57m、幅1.2m、深さ1.5mの水路を完成させました。現在も当時のまま使用されており、 その恩恵を受けています。

 

○ また、「赤蔵ヶ池」には、源三位頼政が池から出た怪鳥ヌエを矢竹で退治したことが古文書に記されているなど、伝説も数多くあります。

 

○ しかし、豊かな緑につつまれた美しい河川も、大雨が降れば豹変します。平成16、17年度には、時間雨量30mmを超える降雨が長時間続くなど、 想定外の記録的な降雨により河川が氾濫し、2年間で被害総額約960百万円の河川災害を受けました。

 

○ 最近の災害は、管理の行き届いていない森林の保水力低下が原因の一つとも言われています。久万高原町では、平成14年度から荒廃する森林を再生し、持続可能な森林の管理経営と健全林分の育成に努め、水源かん養や環境保全等、公益的機能の増進を図る目的で森林再生支援事業(間伐)を実施し、平成17年度末までに2,925haの森林整備に努めています。このことが、河川環境の保全にもつながるのではないでしょうか。

 

○ 今後も、最上流にある町としての責任を自覚し、豊かな緑、美しい河川を守り、水の恩恵を未来に繋げることが重要で、「ひと・里・森がふれあいともに輝く元気なまち」をキャッチフレーズに町づくりを推進していきたいと考えています。

 

 

○ なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。

 

        http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html

 

 

 

2.四国土砂防災ネットワーク議員連盟が第6回定期総会を開催 (四国4県)

 

○ 9月6日、徳島県三好市池田町において、国、県、並びに四国4県の17市町村議会の関係者約80名の参加を得て「四国土砂防災ネットワーク議員 連盟第6回定期総会」(議員連盟は、四国の96市町村のうち43の市町村議会議員により構成されています)が開催されました。

 

○ 総会では、「安全で安心して暮らすことのできる四国の地域づくり、四国発展の基盤として必要不可欠な生活・社会環境の整備を図ること」を、国会や政府の関係機関に強く要望していくことが決議されました。

   1.ハード・ソフト対策が一体となった砂防事業の重点的な推進

   2.土砂災害等が頻発する四国の砂防関係事業の所要額の確保

   3.避難場所や避難路が保全対象になっている土砂災害危険箇所の対策

   4.東南海・南海地震により危惧される大規模土砂災害に対する危機管理対策の充実

 

○ 総会決議の後、国土交通省の亀江砂防部長、(社)全国治水砂防協会の岡本常務理事により土砂災害に関する講演があり、参加者全員が砂防関係事業の必要性をあらためて認識しました。

 

 

 

3.「四万十川水防技術講習会」を開催  (渡川水系 高知県)

 

○ 9月10日に、四万十市鍋島の四万十川で水防技術講習会を開催しました。

 

○ 始めに全国での水防活動の実態、水防活動の技術向上に向けての取り組み状況等を紹介し、訓練を開始しました。

 

○ 講習会は四万十市の消防団、四万十市、維持業者約100名が参加し、防災エキスパートの指導により、ロープワーク、土嚢作りを行い、越水対策工 の積み土嚢工・改良積み土嚢工、漏水対策工の月の輪工を実施しました。消防団の中には「今回のような訓練を何回も繰り返さないと身につかない、実 技訓練は非常に有意義であるので今後も継続してほしい」との意見もありました。

 

○ また、工法訓練終了後に、国土交通省の所有する災害対策車の説明をし、現地で排水ポンプ車2台(60m3/s・30m3/s(軽量))の操作訓練も実施しました。

 

 

 

4.ダイオキシン類及び環境ホルモンの現地説明会を開催 (四国地方整備局)

 

○ 四国地方整備局河川部河川管理課及び四国技術事務所では、9月11日(月)に土器川において、ダイオキシン類及び環境ホルモン調査の採水・採 泥説明会を実施しました。

 

○ ダイオキシン類及び環境ホルモンの調査濃度は、ダイオキシン類がpg-TEQ/L(ピコグラム/リットル)(ピコは1兆分の1)、環境ホルモンはμg/L(マイクログラム/リットル)(マイクロは100万分の1)と、その濃度が非常に小さいため、環境中からの汚染に十分注意しないと、河川での濃度を調査をしているのか、環境中の汚染状況を調査しているのか、がわからないようなことになります。

 

○ そこで、必要な調査精度を確保するために、採水業者の担当者及び監督職員等を対象に、採水作業及び運搬時の注意事項等についての説明会を実施したものです。

 

○ 説明会については、今後も継続実施していく予定です。

 

 

 

5.無事故・無災害2,000日を達成! (肱川水系 愛媛県)

 

○ 肱川の直轄河川工事においては、平成13年3月24日から数え、平成18年9月14日をもって、無事故・無災害連続日数が2,000日となりました。なお、この間に実施された工事件数は64件です。

 

○ 肱川では、毎月「肱川分会工事安全パトロール」を実施し、職員や工事請負業者による工事現場の安全対策等の確認を行い、意識の高揚を図り、事故発生の未然防止に努めています。

  今月も9月15日に実施されたところです。

 

○ 今後も更に連続日数をのばせるよう、安全管理の周知徹底を図り工事を実施します。

 

 

 

 

 「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

 

  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐  永原 隆 

          〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(永原) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

          FAX 087-851-8474(河川計画課)

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       四国地方整備局 ホームページURL(河川)

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