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四国河川ニュース

9/2(土)〜9/8(金)》260号

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                                                                                                     【2006.9.11発行】

 

                   ○四国・水こぼれ話談話室Vol.57○

 

    ○ 日本一の灌漑用溜池・満濃池のある町「まんのう町」

                        香川県 まんのう町長  栗田 隆義 町長

 

 

                          ○今週のニュース○

 

    ○ 那賀川防災パネル展を開催                (那賀川水系 徳島県)

 

 

1.四国・水こぼれ話談話室Vol.57  日本一の灌漑用溜池・満濃池のある町「まんのう町」 (香川県 まんのう町長 栗田隆義 町長)

 

○ 土器川の源流が滔々と流れ、四方を緑の山々に囲まれた、琴南町。日本一の溜池「満濃池」や四国唯一の「国営讃岐まんのう公園」を有する、豊かな 緑と水のまち、満濃町。雄大な阿讃山脈のふもとにたたずみ、自然や風物に恵まれた仲南町。香川県南西部の自然豊かな三つの町がひとつになり、「まんのう町」が2006年3月20日に誕生しました。

 

○ 香川県は瀬戸内海地方でもとりわけ雨が少なく、また海と山に挟まれるようにして狭く広がる讃岐平野では、せっかくの雨水も直ぐに瀬戸内海に流れてしまい、農業用水の確保が極めて難しく、そのために多くの溜池が存在していす。そして、その殆どが農業用溜池として人々の生活を支えてきました。

 

○ 中でも、「今は昔、讃岐国の郡に満濃の池とて大きなる池あり」と今昔物語にも書かれた満濃池は貯水量1,540万トン、満水面積138.5ヘクタールと、農業用溜池としては他に類を見ない日本一の溜池であります。

 

○ 満濃池の歴史は堤防の決壊と修築の記録、すなわち人々の生死をかけた闘いの記録でもあります。とりわけ821年、国司や民百姓達の願いにより、「百姓、恋い慕うこと実に父母の如し」と評される程に民百姓から慕われていたという弘法大師空海が改修工事の監督として迎えられ、土木技術の粋を駆使しアーチ型堤防や余水吐、水たたきなど画期的で効果的な偉業を残してきたと言われております。満濃池は、その後も幾度もの修築、改修工事を行い現在に至っております。

 

○ 満々と水を湛える静かな満濃池を見ていると、延々と繰り返された人々の苦労が静に伝わってきます。

 

○ 今年も6月13日に、その年初めて水を流す「ゆる抜き」の神事が行われ満濃池を流れ出た水は、平野に網の目のように張り巡らされた用水路を通り、田へ、あるいは子池、孫池と呼ばれる下流にある数十もの小さな池へと供給され、地元まんのう町のみならず、琴平町、善通寺市、丸亀市、多度津町の2市2町の広大な地域を潤し、讃岐平野に田植えの始まりを告げました。

 

 

○ なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。

 

        http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html

 

 

 

2.那賀川防災パネル展を開催             (那賀川水系 徳島県)

 

○ 那賀川河川事務所では、防災週間である8月30日(水)から9月5日(火)の間、阿南市住吉町のショッピングセンターアピカにて「那賀川防災パネル展」を開催しました。

 

○ 災害の未然防止と被害の軽減を図るには、過去の災害から得られた教訓を的確に活かし、平素より災害に対する備えを充実強化し、災害時において迅速かつ適切な防災活動が展開出来るようしておく必要があります。そこで、防災に関する意識を高めてもらい、災害に対する備えを一層充実強化することを目的に毎年パネル展を行っています。

 

○ 今年は、平成15年の台風10号、平成16年の台風10号、23号、平成17年の台風14号、平成11年6月の桑野川の出水、床上事業のQアンド A、過去の出水など約50枚を展示し、近年の出水時の速報パンフレットなどもおきました。また、浸水想定区域図や地元阿南市の「ハザードマップ」も掲示しました。

 

○ これを機に「防災」についての意識を深めてもらえればと思います。

 

 

 

 

 「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

 

  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐  永原 隆 

          〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(永原) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

          FAX 087-851-8474(河川計画課)

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       四国地方整備局 ホームページURL(河川)

           http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/index.html

         四国地方整備局 ホームページURL(四国河川ニュース)

               http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/news/news.html