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四国河川ニュース

8/19(土)〜8/25(金)》258号

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                                                                【2006.8.28発行】

 

                   ○四国・水こぼれ話談話室Vol.55○

 

    ○ 川と山について           高知県 仁淀川町長  藤崎 富士登 町長

 

 

                          ○今週のニュース○

 

    ○ 「四国地方公共工事発注者支援技術者」登録制度について    (四国地方整備局)

 

    ○ 「キャンプ砂防2006in四国」を実施              (四国山地砂防事務所)

 

 

1.四国・水こぼれ話談話室Vol.55  川と山について (高知県 仁淀川町長 藤崎富士登 町長)

 

○ 仁淀川町は平成17年8月1日、池川町、吾川村、仁淀村が合併して誕生しました。北に四国山脈愛媛県久万高原町と県境を接し、石鎚山を源流とす る仁淀川が東西に流れ、長者川、中津川、土居川の支流を合流し、ほぼ仁淀川の中流域に位置します。

 

○ 地形は、標高差が大きく、急峻な地形で雨が多く、河川は急流で大渡ダムを始めいくつかのダムがあります。

 

○ 町内を高知、松山間を結ぶ国道33号線が仁淀川に沿って約19K、その33号と国道439、494号が交差する高知県の中央山間部の交通の拠点 でもあります。

 

○ 町の面積の約90%が森林であり戦後は木材は勿論でありますが、木炭やミツマタなど森の産物が地域の経済を支えておりました。

 

○ しかし、日本の経済の急成長により燃料の木炭は、石油に変わり若者は都会へ流出し薪炭林は、杉、桧の植林となり、しかも近年は、木材価額の低迷により放置林が多く、このまま放置すると、大雨や台風による風倒木や、山地崩壊による災害の恐れがあり町として、間伐の推進や加工、バイオマス事 業に努力しております。

 

○ 杉、桧の植林は、間伐が遅れると表土は流され、石ころが多く、草や灌木は生えず保水力が無くなり、雨が降ると河川はすぐ増水し、日照りが続くとすぐ枯渇します。

 

○ 私達の子供の頃は山の田園の水源には必ずウナギやツガニが居たけれど、今はまったく姿を見せない。勿論、小谷は空谷となり、魚の住める状況にはなくなっています。

 

○ 久しぶりに川で泳いでみました。川底に黄色い大きな石があり、この石は子供の頃は、川底に時々見ることはありましたが到底立ち上がって背の合う 深さではありませんでしたが、石の上に立ってみれば水面は腰の辺りまでしかなく驚きました。60年の歳月を経て如何に川底が下がっているかを痛感 致しました。洪水時に淵に変化はあるものの水位が下がっているとは思いませんでした。

 

○ 山の森林の変化によって河川の水量が少なくなり川もまた大きく変化しており、山と川は不可分のものであり、これを少しでも元の姿に戻すように努力しなければならないと痛感した次第です。

 

 

○ なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。

 

        http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html

 

 

 

2.「四国地方公共工事発注者支援技術者」登録制度について(四国地方整備局)

 

○ この度、国・県及び関係市町村で設立した「四国地方公共工事品質確保推進協議会」において、「四国地方公共工事発注者支援技術者」制度を設立しました。

 

○ 本制度は、仕様書及び設計書の作成、予定価格の作成、入札及び契約の方法の選択、契約の相手方の決定、工事の監督及び検査並びに工事中及び完成 時の施工状況の確認及び評価その他の事務(以下「発注関係事務」という)を適切に実施することができる者を選定登録するものです。

 

○ 今後は、全ての発注者に対して発注関係事務の技術支援を行うための制度として役立てていきます。

 

○ なお、標記内容の詳細については四国地方整備局HPにおいても掲載していますのでご覧ください。

   http://www.skr.mlit.go.jp/etc/hinkaku/

 

  [問合せ:四国地方整備局 企画部 技術管理課]

 

 

 

3.「キャンプ砂防2006in四国」を実施    (四国山地砂防事務所)

 

○ 「キャンプ砂防」は砂防を専攻又は砂防に興味を持つ学生を対象に、中山 間地域及びそこに生活する人々に対して果たす砂防の役割を地元の人々との 共同作業や生活を通じて体験的に学ぶことにより、砂防に対する認識を深め、今後の土砂災害防止の推進に役立てる事を目的として平成8年から実施しています。

 

○ 今年は、琉球大学、東京農業大学、岩手大学、弘前大学から5人の大学生が参加して8月9日〜18日の10日間で実施しました。

 

○ 今回は砂防事業の現場や、地すべり観測手法、中山間地域の現状や水源地域保全の重要性、リサイクルの取り組み、また、阿波踊り体験、吉野川でのラフティング体験、源流調査など四国の自然・文化・人々との交流を含む幅広いカリキュラムを体験しました。

 

○ キャンプ砂防を終えた学生達からは、「砂防事業の勉強はもちろん四国の文化・歴史、自然、伝統行事まで幅広く体験でき、四国が大好きになった」、「砂防のファンになった」等の感想が多く述べられました。特に阿波踊り体験は一番人気で、5人全員がまた踊りにこの地を訪れたいとのことでした。

 

○ 講師の方々をはじめとする関係各位の協力により、短い期間ではありましたが参加学生には大変有意義なものとなりました。この場をお借りして御礼 申し上げます。

 

 

 

 

 「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

 

  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐  永原 隆 

          〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(永原)mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

          FAX 087-851-8474(河川計画課)

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       四国地方整備局 ホームページURL(河川)

          http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/index.html

         四国地方整備局 ホームページURL(四国河川ニュース)

               http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/news/news.html