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四国河川ニュース

7/29(土)〜8/4(金)》255号

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                   ○四国・水こぼれ話談話室Vol.52○

 

    ○ 清らかな清流のふもとで  徳島県 阿波市長  小笠原 幸 市長

 

 

                          ○今週のニュース○

 

    ○ 山鳥坂ダム事業に係る基本協定書・用地調査等に関する覚書の調印式について

                                                                     (愛媛県 肱川水系)

 

    ○ 『2006吉野川フェスティバル』の開催について     (徳島県 吉野川水系)

 

 

    ○ 「平成18年度 水生生物による簡易水質調査 」の開催について(香川県 土器川水系)

 

 

 

1.四国・水こぼれ話談話室Vol.52 清らかな清流のふもとで (徳島県 阿波市長  小笠原 幸 市長)

 

○ 阿波市は、徳島県中央北部の吉野川北岸に位置し、北の香川県境には、阿讃山脈が連なり、緑豊かな山々を有している。これらの山々を水源として、宮川内谷川、日開谷川、大久保谷川及び伊沢谷川が南に縦貫し、扇状地を形成している。

 

○ 澄んだ空気と清らかな水、のどかな田園風景の広がる阿波市には、多くの美しい自然が息づき、宮川内谷川、日開谷川には、「じんぞく」という魚が住んでいる。ハゼ科の「カワヨシノボリ」の一種で、徳島県ではこう呼ばれている。体長は約5センチで、目玉の飛び出た顔に愛嬌がある魚で、うどんのだし汁に入れて、コクを出す。昔、目の前の川でじんぞくを捕獲し、だし汁を作り、たらいの中に入れて、みんなで食べる楽しみ方が一般的になり、そのうち川原に店を建てて商売する人が現れ、今の土成名物たらいうどんにつながった。自然の中でつくりだされた食文化だと言える。

 

○ しかし清流に住む「じんぞく」が、年々少なくなり、環境の変化や水質の汚濁など、魚たちをとりまく環境は、年々悪化している。

  魚の住める川を守ることは、自分たちの環境も守ることにつながる。多くの生き物やたくさんの不思議の出会いに満ちた川辺を大切に守りたい。自然を壊すことなく自然に配慮された川づくりでなければならない。そして四季折々の変化の中、自然の色が描き出される美しい景色を見続けたい。初夏には、ほたるがほのかな明かりで、夏の到来を感じさせ、秋の訪れは、一斉に錦をまとったようなもみじの谷が、教えてくれる。

 

○ 人と自然が共存できるまちをめざし、次世代の子供たちへ、少しでも多くの自然を残し、伝えていくことを望む。子供たちの健やかな成長のために。

 

 

○ なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。

 

        http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html

 

 

2.山鳥坂ダム事業に係る基本協定書・用地調査等に関する覚書の調印式について (愛媛県 肱川水系)

 

            基本協定書の調印は、平成18年7月29日(土)、四国地方整備局長と山鳥坂ダム対策協議会長、山鳥坂ダム水没者地権者協議会長との間で加戸愛媛県知事及び首藤大洲市長職務代理者の立会のもと行われました。

 

            基本協定書とは、事業実施にあたり、水没地権者協議会と国(事業者)が互いに事業の進め方についての基本的な考え方を確認することにより、“事業の円滑な遂行を図る”ことを目的とするものです。

 

            また当日は、基本協定書の調印に引き続き、「用地調査等に関する覚書」の調印が山鳥坂ダム工事事務所長と両地権者協議会会長との間で首藤大洲市長職務代理者立会のもと行われました。

 

            予備調査から24年という長年月を経て、地権者協議会の協力のもと山鳥坂ダム事業は大きな節目を迎えることができました。

 

            今後は、用地調査を本格的に実施し、3年後のH20に補償基準の策定、その後補償基準の妥結を目指します。

 

 

3.『2006吉野川フェスティバル』の開催について(徳島県 吉野川水系

 

○7月28日(金)〜7月30日(日)に徳島市内の吉野川河川敷を主会場に、吉野川フェスティバルが開催されました。

 

○出店やコンサート、バーベキュー、花火大会、阿波踊りなど多彩な催しが繰り広げられ、大勢の人出で賑わいました。

 

○早朝からの吉野川クリーンアップ大作戦には吉野川沿いの各会場に大勢の参加者が集まり、清掃活動を行いました。

 

○徳島河川国道事務所では川に関するクイズや防災パネル展、サイコロゲーム、カヌー体験教室、建設機械の運転体験などを出展し、多くの人に国土交通省の事業に理解を深めていただくことができました。

 

 

4.「平成18年度 水生生物による簡易水質調査 」の開催について (香川県 土器川水系)

 

○ 8月3日(木)香川河川国道事務所・四国技術事務所主催による「水生生物による簡易水質調査」を、土器川の丸亀大橋、高速道路橋、祓川橋の三地点で地元の小学生の参加を得て開催しました。

 

○ 今年で23回目となり、今では夏休みの宿題にも使えるとあって多くの小学生達が熱心に調査を行っていました。本来なら河川愛護月間の7月に予定しておりましたが、あいにくの前線による雨続きでこの日の開催となったものです。

 

○ 調査日は少し多めの水量が流れていましたが、調査結果は例年と同じ丸亀大橋地点が「きたない水」、高速道路橋地点が「少しきたない水」、祓川橋地点が「少しきたない水」と評価されました。しかしながら見た目には、きれいな水との印象も受けました。

 

○ 炎天下の中、子供達は予想以上にコガタシマトビケラやエビなどを見つけ歓声を上げていました。来年以降も調査を続けて行きたいと考えています。

 

 

5.徳島南部災害情報協議会を設立 (徳島県)

 

○ 平成18年7月31日(月)、国土交通省(那賀川河川事務所、徳島河川国道事務所、小松島港湾・空港整備事務所)、徳島県、県南の1市四町は行政機関が連携し情報を共有化、災害の防止や軽減を図ることを目的に「徳島南部災害情報協議会」を設立、第1回の会合を開きました。

 

  那賀川河川事務所より設立主旨の説明のあと、規約について了承され、会長には那賀川河川事務所の小野事務所長が選任されました。

 

  今回の協議会では災害対策の応援・支援体制の強化ということで、四国地整で保持している「災害対策用機械」があるので、認識していただいて、国としても協力していくので、自治体でも災害等で必要場合は活用し、防災・減災に努めるほしいこと、また災害時緊急を要する場合に備え、「ホットラインの構築」をすすめていくことなどを確認しました。

 

○ 今後はアンケート等による意見等を踏まえ、問題点等を整理し、協議会は年1〜2回程度開催していく予定と考えています。

 

 

 

 「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

 

  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐  永原 隆 

          〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(永原)mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

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