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四国河川ニュース

7/22(土)〜7/28(金)》254号

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                   ○四国・水こぼれ話談話室Vol.51○

 

      ○ 水に関する思い出        (河川部 河川調査官  大谷 博信)

 

 

                          ○今週のニュース○

 

      ○ 第4回四国未来人交流in四万十川の開催について   (四国管内)

 

 

 

1.四国・水こぼれ話談話室Vol.51  水に関する思い出 (河川部 河川調査官  大谷 博信)

 

○ こんにちは、四国地方整備局、河川部河川調査官の大谷です。

  平成16年、17年は度重なる大規模洪水や異常渇水により、四国中で甚大な被害が発生しました。今年も例年にない春先の出水があり、改めて治水の重要性、難しさを感じています。

 

○ 私自身も過去2回の床上浸水と数回の渇水経験があります。床上浸水は小学生時代のことですが、初めは高知県中村市(現四万十市)に住んでいた頃です。おそらく昭和36年の第2室戸台風だったと思います。当時は、家財も無く(たぶんテレビも無かったと思います。)、住んでいたのは木造2階建てのため、畳を2階に上げていたのを覚えているくらいです。

  2度目の浸水は香川県高松市で経験しました。当時住んでいたのは、宮脇町2丁目通称バーガ池と呼ばれる地区の一番標高の低い所でした。記憶に残るような洪水でもないのに、床上浸水しました。おそらく洪水と高潮が重なったため、標高の低い我が家と周辺数戸が浸水したのでしょう。このときは木造平屋建てで、タンスがだめになったり、壁が壊れたりしました。記憶に残っているのは、授業中に呼び出され家に帰ると、道の途中から我が家の玄関先まで仮設桟橋が架かっていたことです。

 

○ 2回の床上浸水とも畳が濡れないよう上げられていました。当時どのようにして、浸水情報を得たのか、また誰が畳を上げたのか?子供だった私には分からないままです。

 

○ 一方、高松市での生活が長い私にとって、渇水は子供の頃から幾度と無く経験してきたことです。特に「高松砂漠」と呼ばれた昭和48年渇水は、記憶に残る渇水でした。当時大学生で近畿地方に住んでいましたが、夏休みになると同時に家に帰るよう連絡を受け、高松に戻りました。渇水だから戻って来るなと言われるかと思っておりましたが、水汲み(水運び)の人手が必要だったのです。当時は一家4人で高松市潟元(屋島の近く)のアパートに住んでいましたが、自衛隊の給水車が来るたびに、炎天下にならび水を運びました。我が家は弟(当時高校生)と私の男手がありましたが、老人や女性しかいない家族には過酷な状況でした。今のようなポリタンクも無く、バケツやヤカンで水を運んでいました。たしか市内で水運びの老人が亡くなったというニュースも流れたはずです。

 

  また、町に出ても飲食店の食器が紙製品(洗う水が無いため)になったり、商店街がほこりっぽく感じたものです。

 

○ このような経験を踏まえ、採用面接で「河川と道路どちらが興味ありますか?」と聞かれたとき、ためらいなく河川事業と答えた記憶があります。あれから30年近く経ち21世紀となった今でも、まだまだ治水、利水ともに安全度の低い四国地方ですが、1日でも早く洪水や渇水被害の生じないよう努めたいと思っております。

 

○ なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載してい ますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転 送して下さいますよう、お願い致します。

 

        http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html

 

 

 

2.第4回四国未来人交流in四万十川の開催について (四国管内

 

○ 7月22日、23日の二日にわたり、四国四県の小学生(4〜6年生)約20名が四万十川に集まり、四国河川文化ネットワーク主催の「四国未来人交流」が開催されました。

 

○初日はトンボ自然公園・四万十川学遊館を見学後、屋形船で川から四万十川を探検しました。また、人工的に魚のすみかを作り、それに潜り込んだうなぎ、かに、川えびを捕る原始的な漁法の「柴漬け漁」を体験するため、子供達みんなで間伐作業、及び四万十川への柴漬け作業を行いました。

 

○夜は、民宿で入浴・夕食後、愛媛大学エコリーダーのみなさんの指導でグループに分かれて学習会(ゲーム等)を行い親睦を深めました。

 

○二日目は、シュノーケル体験、冒険体験急流下り等、直接四万十川とふれあうイベントが予定されていましたが、降雨による増水のため、スポーツ交流に内容を変更し、体育館でドッチボール、ポートボールを行い汗をながしました。

 

○前日仕掛けた柴漬けも、残念ながら引き上げることはできませんでしたが、子供達は「また来年、みんなで四万十川に来るぞ!」と再開を誓い、楽しい二日間が無事終了しました。

 

 

 

 

 「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

 

  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐  永原 隆 

          〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(永原)mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

          FAX 087-851-8474(河川計画課)

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       四国地方整備局 ホームページURL(河川)

          http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/index.html

         四国地方整備局 ホームページURL(四国河川ニュース)

               http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/news/news.html