******************************************

四国河川ニュース

7/8(土)〜7/14(金)》252号

******************************************

                                                                      【2006.7.18発行】

 

                   ○四国・水こぼれ話談話室Vol.49○

 

      ○ 川と農村景観の保存       (愛媛県内子町 河内 紘一 町長)

 

 

                          ○今週のニュース○

 

      ○ 四万十川で初のコイヘルペス          (渡川水系 高知県)

 

      ○ つるの里づくり〜モミ撒き〜を実施       (渡川水系 高知県)

 

      ○ 第14回自然観察会を開催           (渡川水系 高知県)

 

      ○ 大規模災害に備えた災害対応技術の募集について (四国地方整備局)

 

 

 

1.四国・水こぼれ話談話室Vol.49     川と農村景観の保存 (愛媛県内子町 河内 紘一 町長)

 

○ 内子町石畳地区は山間地という生活条件の厳しい地域で、住民自らによる地域づくりを実践している。

 

○ 平成8年から毎年、ホタル学習会や自然観察会を開催し、地域住民や小学生と共に、ホタルの生態や生き物について学び、石畳地区を流れる麓川の河川環境の保全を目指して、地域が一体となり河川環境保全を図ってきた。

 

○ この活動の成果で、近年、県道改良工事に伴う河川工事には、従来のコンクリートを使った工事ではなく、石を使った水制工の採用や法面への照葉樹の植栽が行われた。

 

○ さらに、棚田に水を得るための堰に魚道を造り、水遊びができるように石積での堰の改修が行われ、住民が親しみやすく、河川環境に配慮した工法へ と転換してきた。

 

○ その昔、この麓川には30基以上の水車があった。現在、3基の水車が復元され精米をし、水車米として地元の女性が経営する町の宿「石畳の宿」に 提供している。

 

○ また、集落近くに湧き出る湧水にも注目して、久保川湧水やかわじ湧水を整備し地域で親しまれている。

 

○ 今後も限りある水資源を大切にし、心豊かに生活でき、子供たちに誇りと自信が持てる地域となるよう願っている。

 

 

○ なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。

 

        http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html

 

 

 

2.四万十川で初のコイヘルペス  (渡川水系 高知県

 

○ 7月4日、四万十町職員が四万十町昭和の四万十川本川で採取していたマゴイ1尾(死魚)について、(独法)水産総合研究センターで確定診断を行った結果、10日にコイヘルペスウイルスが検出されました。

 

○ これを受け同日、高知県庁西庁舎にて国、県、地元自治体等の担当者による対策連絡会議が開かれ、指定する水域からのコイの持ち出し禁止の呼びかけや、河川巡視などによる監視等の対策について協議されました。

 

 

 

3.つるの里づくり〜モミ撒き〜を実施  (渡川水系 高知県)

 

○ 平成18年7月11日(火)に、中筋川の自然再生事業「つるの里づくり」中山箇所河川敷において、ツルの飛来時の餌となるよう地元小・中学生47名によりモミ撒きを行いました。

 

○ 当日は朝方の豪雨もすっかりあがり日差しが眩しい天気となりました。まず、近くの中学校に集合し、河川・渓流環境アドバイザー(動物・環境)の澤田佳長氏によるツルが越冬しなくなったことやツルが飛来したときの注意点などの話、次代を担う子供たちにツルを守って下さいとお願いがありました。

 

○ 続いて、バスで現地へ移動し、モミの入ったバケツを持って、水田状に整地された箇所に並んで入り、JAはたの指導員の方の撒き方の指導を受け、モミを一握りずつ投げながら撒いていきました。

 

○ 今後はこのモミが無事実り、ツルのえさとなるよう生徒の皆さんとともに草抜きなどを行い、見守っていきたいと思います。

 

○ 「つるの里づくり」の事業は、ねぐらや湿地などを作り、ツルが安心して越冬できる環境を整備していきます。

 

 

 

4.第14回自然観察会を開催  (渡川水系 高知県)

 

○ 平成18年7月8日(土)に四万十川河川敷に於いて自然観察会を開催しました。

 

○ 四万十川自然再生事業の実施箇所において、河川水辺の国勢調査で確認されていた絶滅危惧種U類の「マイヅルテンナンショウ」の調査を行った結果、多くの個体が確認され、全国で最大級の個体群であると推測されました。

 

○ この「マイヅルテンナンショウ」を広く市民の人たちに知ってもらい、地域が一体となって守っていただくため観察会を開催したものです。

 

○ 当日は、時折激しい雨が降るあいにくの天気でしたが、60名を超える方が参加されました。河川・渓流環境アドバイザー(植物生態学)の澤良木庄 一氏からの説明を聞いた後、四万十川自然再生事業箇所を見学した後、数班に分かれて草原の中に入り「マイヅルテンナンショウ」の観察を行いました。 マイヅルテンナンショウは他の植物に紛れ、見つけにくい状態でした。

 

○ 今後も観察会を継続し、「マイヅルテンナンショウ」の保護をお願いすると共に、生息環境に影響を与えないよう事業を行います。

 

 

 

5.大規模災害に備えた災害対応技術の募集について  (四国地方整備局)

 

○ 四国地方整備局では、「大規模災害に備えた災害対応技術」を7月3日から7月31日まで募集しています。

 

○ 募集している「災害対応技術」は以下の4テーマ。

  @【災害トイレ技術】・・・ インフラの供給断絶に伴い上下水道が利用できない場合でも、連続して使用できる災害トイレ技術

  A【平面画像処理技術】・・・ 航空機などから撮影した広範囲にわたる地上の画像(動画又は写真)から、一枚の平面静止画像(写真)を、                   短時間・低コストで作製できる平面画像処理技術

  B【無人化施工技術】・・・ 操作信号及びカメラ画像の無線通信により、離れた位置からバックホウを操作する無人化施工技術

  C【避難誘導技術】・・・ 夜間・停電時においても作動する自己電源型の照明及び誘導標識

 

○ 応募頂いた技術のうち、活用効果の高いと思われる技術については、平成18年度の四国地方整備局管内の事業・実現場(フィールド)において、実 際に使用(試行)し、その機能・性能などを確認・評価します。また、評価結果は、新技術情報提供システム(NETIS: http://www.kangi.ktr.mlit.go.jp/RenewNetis/Index.asp)に掲載します。

 

○ 応募の方法・様式等については、下記の受付・問い合わせ先に連絡、または四国技術事務所のホームページ( http://www.skr.mlit.go.jp/yongi/)を ご覧ください。

 

○ 受付・問い合わせ先:四国地方整備局 四国技術事務所 技術情報課(七條) 又は機械課(石崎) [ TEL:087-845-3135 FAX:087-845-3998 ]

 

 

 

 「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

 

  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐  永原 隆 

          〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(永原) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

          FAX 087-851-8474(河川計画課)

  ────────────────────────────────────────── 

       四国地方整備局 ホームページURL(河川)

           http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/index.html

         四国地方整備局 ホームページURL(四国河川ニュース)

               http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/news/news.html