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四国河川ニュース
《6/24(土)〜6/30(金)》250号
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【2006.7.3発行】
○四国・水こぼれ話談話室Vol.47○
○ 人と自然が出会う場所「清流穴吹川」 (徳島県美馬市 牧田 久 市長)
○今週のニュース○
○ 那賀川における特定外来植物等の勉強会を開催 (徳島県 那賀川水系)
○ 四国の水活動報告会「俺んち自慢大会」 (四国地方整備局)
○ 四国水問題研究会が初会合 (四国地方整備局)
○ 「平成18年度重信川流域(東温市)土砂災害対応防災訓練」について
(四国山地砂防)
○ 頻発する洪水に備えて (四国地方整備局)
1.四国・水こぼれ話談話室Vol.47
人と自然が出会う場所「清流穴吹川」 (徳島県美馬市 牧田 久 市長)
○ 平成17年3月1日に徳島県西部に位置する3町1村が合併し、人口約3万5千人、面積367平方キロメートルの県内6番目の市として美馬市が誕生しました。本市は、日本に誇れる清流や剣山等の美しい山々と、うだつの町並みや寺町といった歴史ある文化財とが暮らしの中に息づいており、また、高速道路のインターチェンジ等があり、県西部の中核都市として、自然と文化と人が調和している市です。
○ さて、美馬市は四国三郎の愛称で親しまれている吉野川の中流域にあり、吉野川は雄大に東西に流れております。そして、穴吹川が南北に走り、吉野川に注いでいます。穴吹川は10年連続、水質四国一(四国地方整備局調査による)を誇り、四国一の清流の座を守り続けており、「清流穴吹川」の名を全国にとどろかせております。
○ この穴吹川は剣山系の麓に源を発すいくつもの沢の水を集め、南北に走ります。その流れをたどり、北部の平野から南部の山間へ入るとその水は一段と清冽さを増してきます。やがて四季折々の渓谷美を見せる「剣峡」と称される切り立った断崖が両脇にそびえ、所々でいくつかの滝が姿を現します。また源泉近くの木屋平地域では、カルシウムイオンたっぷりの水が湧き出ており「川原のご神水(かわはらのごしんすい)」として祭られていたほどの水でもあります。
○ 近年では、水・自然に癒しを求めて多くの方が訪れます。アウトドアスポットや宿泊施設など充実しており毎年市内外はもちろん県外からも大勢の人がやってきます。水遊び、釣り、キャンプ等楽しみ方は人それぞれですが、ベストシーズンはやはり水と光が最高に輝く夏ではないでしょうか。
そんなにぎわいのピークは毎年8月に開催されます「穴吹川筏下り大会」です。今年は第20回大会として8月6日(日)に開催される予定です。当日は木材・竹材等を使った手造りの筏が80隻以上あつまり一般の部、一般エンジョイの部、中学生の部に分かれてそれぞれ競います。また、決勝点付近ではバザー、あゆのつかみ取り等多くのイベントも開催されます。(問い合わせは実行委員会0883-63-3114または美馬市ホームページまで)
○ 現代の人間には「癒し」が必要であると言われています。ぜひ清流穴吹川に触れていただき、自然により、また、レジャーにより癒しを求めてはいかがでしょうか。
○.なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。
http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html
1.那賀川における特定外来植物等の勉強会を開催 (徳島県 那賀川水系)
○ 那賀川河川事務所では、平成18年2月1日付けで特定外来生物第2次指定されたことを受け、那賀川における堤防除草を適正に処理するため、職員と維持業者を対象とした勉強会を6月21日に開催しました。
○ 勉強会では、特定外来生物法の目的や、那賀川で確認されている特定外来植物のオオキンケイギク、ナルトサワギク、アレチウリ及び、貴重種の生態に付いて説明を行った後、現地で特定外来植物を見ながら判別方法等について詳しく勉強しました。現地では、アレチウリと間違いやすいクズとの見分け方について活発な意見が出ていました。
○ 今後、那賀川河川事務所では、特定外来植物が確認された場合は、維持業者から監督職員に報告、報告を受けた監督職員はその範囲を指定、その範囲の除草の処理については、種子等が飛散しない処理を行い一般廃棄物処理施設に運搬し、焼却処分することとしています。
2.四国の水活動報告会「俺んち自慢大会」 (四国地方整備局)
○ 平成18年6月24日(土)に高松市内において四国の河川で活動するNPO等による活動報告会が開催されました。
○ 今回の活動報告会においては昨年度、市民連携支援業務の支援を受け、河川に関する啓発活動を実施した下記の団体による発表がありました。
・重信川エコリーダー
・横見町をきれいにする会
・宿毛元気クラブ
・四国三郎上流域ネットワーク「三郎の会」
・重信川の自然をはぐくむ会
・四万十川流域住民ネットワーク(友情報告)
各団体の発表についてはどの報告も川や地域への熱い思いがこもったものばかりで、活発な質疑応答も含め発表者、聴講者共に新しい刺激を受けた報告会となりました。
3.四国水問題研究会が初会合 (四国地方整備局)
○ 吉野川の渇水や洪水などの抜本的対策を産官学で考える四国水問題研究会が初会合
高松市で開催されました。
○ 会議冒頭、北橋局長から「『四国は一つ』に向けて、水問題は避けられない重要な
テーマ。隣接の地域にもっと関心を持ち、水源地の高知県嶺北地域に感謝をすること から、『四国は一つ』への道が開ける」と挨拶がありました。
○ 会議では、菊池河川部長から現在の吉野川の治水・利水・環境についての現状を説明された後、意見交換を行い、委員からは、
・水の余っている所と足りない所があり、ダムの利用方法の見直しも必要。
・治水と利水のバランスなど本来あるべき姿の研究が必要。まずは個別議論でなく
全体的な議論を。
などの意見がでました。
○ 次回は、9月頃に開催される予定です。
4.「平成18年度重信川流域(東温市)土砂災害対応防災訓練」について (四国山地砂防)
○ 平成18年6月29日に愛媛県東温市田窪の市中央公民館で国交省、愛媛県、東温市職員や水防団員など約70名が参加して土砂災害対応防災訓練を行いました。訓練はRP(ロールプレイング)方式により本番さながらに行われました。
○ 本訓練は、近年頻発する土砂災害による人命、財産の被害の現状を踏まえて、関係機関の警戒避難体制の強化を目的に行う全国統一防災訓練の一環として行うもので、重信川流域において、台風による大雨で各所で土砂災害が発生するという訓練想定で、前兆現象や雨量などの情報収集を行いながら適切に住民に避難勧告を発令するまでを中心に行いました。
○ 講評では国交省菊池河川部長から、訓練で発生した情報欠落の事例から情報伝達をする上での注意点やマスコミ対応のコツなどが述べられました。東温市長からは、「今回の訓練で、各部局の問題点が洗い出されたと思う。安全安心な町づくりを構築するためには、予測不可能な自然災害に対し十分な準備が求められると同時に判断ミスは絶対ゆるされない。この訓練を機会に防災意識をさらに高め、災害に強い東温市を目指し全員一丸となって取り組んでいく。」との感想を述べられました。
○ 会場では、「土砂災害防止推進の集い」と題して講演会も開催しました。内容は2部構成で、1部では愛媛県西井砂防課長から「土砂災害について学ぶ」と題して近年の土砂災害などが紹介され、第2部では新居浜災害を考える実行委員会委員長永易英寿さんから「新居浜方式の災害救援体制」と題して平成16年の台風15号と台風21号で災害が発生した時のボランティア活動事例について講演をして頂きました。
5.頻発する洪水に備えて (四国地方整備局)
○ 昨年、平成17年6月1日から10月31日の間に全国では、洪水予報が65河川、水防警報が442河川・31海岸で発表されました。これらの予警報を受け、約10万人の水防団員が水防活動に従事し、被害の防止・軽減に努めました。
○ 四国では、平成16年の度重なる台風の来襲と、平成17年の台風14号の影響により集中豪雨が発生し、各地で被害を被りました。この時、四国の水防団員は、大雨や夜間にもかかわらず水防活動を行い、被害の防止・軽減に努めました。
○ 本年度も、4月11日低気圧による出水で、徳島県桑野川で警戒水位を超過する出水が発生し、以降も、5月、6月と中規模な出水が相次いで起こっています。
これから7月に入り、ますます水害・土砂災害に対して注意が必要な季節となってきました。
四国地方整備局では、気象庁と共同で行う洪水予報の発表や住民避難の目 安となる特別警戒水位の情報を市町村に提供するといった対応を今後も実施 していきます。
現在も日本の南海上を台風3号が接近してきております。今後の台風情報や気象情報には、ご注意願います。
「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。
■連絡先■ 四国地方整備局 河川部 河川管理課 課長補佐 永原 隆
〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32
TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(永原)
mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp
FAX 087-851-8474(河川計画課)
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