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四国河川ニュース
《6/10(土)〜6/16(金)》248号
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【2006.6.19発行】
○四国・水こぼれ話談話室Vol.45○
○ 宇和島市と須賀川ダム (宇和島市 石橋寛久市長)
○今週のニュース○
○ 高松地方気象台との勉強会
1.四国・水こぼれ話談話室Vol.45 宇和島市と須賀川ダム (宇和島市 石橋寛久市長)
○はじめに
平成17年8月1日、愛媛県の西南部に位置する旧宇和島市・吉田町・三間町・津島町が合併し、「人と交わり、緑と話し、海と語らう、きらめき空間都市」という基本理念の下、新「宇和島市」が誕生いたしました。
人口は約9万人、面積は約470平方キロメートルであり、特産品としては、じゃこ天、宇和海真珠、鯛、ハマチ、温州みかんなどがあります。
また、観光といたしましては、市立伊達博物館、吉田ふれあい国安の郷、三間町中山池自然公園、津島やすらぎの里などがございますので、是非ともお越しいただきたいと存じます。
○須賀川ダム
宇和島市は、豊後水道を前にして位置しているため、台風の進路にあたり、年間総雨量は、1,600mm〜1,700mmに達する状況でありながら、一方で2ヶ月に亘って降雨のない日が続くときもあり、非常に不安定な気象状況であると言えます。そのため、昭和52年3月にこの須賀川ダムが完成するまでは、恒例のように断水や取水制限を行わざるを得ない状況に強いられてまいりました。
ダム完成後は、比較的安定した「水」状況を保っており、また、雨水の少ない時期においても、野村ダムにご協力を得ながら、宇和島市民の水は安全に保ってまいりました。
しかしながら、昨年の台風14号においては、ダム決壊の恐れを招き、市民に対し大きな不安をさせる状況になってしまいました。
平成17年9月6日夕方、ダム事務所から午後8時10分の時点で、毎秒70トンを超える放流の開始をするとの連絡を受けました。
しかしながら、この毎秒70トンという水量は、満潮時とも重なっていたこともあり、須賀川の川幅、水深の許容量を超える事態になりうる可能性が出てまいりました。
そのため、午後6時、市内41地区、5,309世帯に避難指示を出し、各小学校、公民館等に避難をしていただきました。
結果といたしましては、その後の降雨量の減少から、放流増量を見合わせることとなったため、大事にはいたりませんでした。
この出来事は、私たちにとりまして「水」のありがたさ、大切さを再認識し、自然と水との関係をあらためて学ぶ良い機会になったと思っております。
今後といたしましても、限りある資源とも言われております「水」と末永く、また仲良く付き合って行きたいと思っております。
○おわりに
今回、投稿をさせていただき、大変ありがとうございました。
関係各位に心からお礼を申し上げますとともに、今後のご指導をよろしくお願い申し上げます。
○.なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載してい
ますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転
送して下さいますよう、お願い致します。
http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html
2.高松地方気象台との勉強会の開催
○ 平成18年6月12日に、香川県、高松地方気象台及び四国地方整備局は勉強会を開催し3者間で防災に関する情報の交換等を行いました。
○ 勉強会には、約40名が参加し、各組織が取り組んでいる洪水予報に関する案件、土砂災害に関する案件等について話し合いました。
○ 勉強会は例年2回行われており本年度も秋に第2回勉強会を開催予定。
「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、
また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。
■連絡先■ 四国地方整備局 河川部 河川管理課 課長補佐 永原 隆
〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32
TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(永原)
mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp
FAX 087-851-8474(河川計画課)
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四国地方整備局 ホームページURL(河川)
http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/index.html
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