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四国河川ニュース

4/29(土)〜5/5(金)》242号

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                                                                                             【2006.5.8発行】

  ○四国・水こぼれ話談話室Vol.39○

○やすらぎの水と脅威の水   (徳島県 徳島市長  原 秀樹市長)

 

                   ○今週のニュース○

      ○第24回のむらダムまつり・第15回朝霧湖マラソン大会が開催される

                                (肱川水系 愛媛県)

 

1.四国・水こぼれ話談話室Vol.39      やすらぎの水と脅威の水   (徳島県 徳島市長  原 秀樹市長)

 

○ 徳島市は、徳島県の東部に位置し、市の北部を流れる四国一の大河「吉野川」が造った沖積平野の三角州に発達した都市です。東は紀伊水道を臨み、西は四国山地が連なり、南部は山々の緑を背にした自然豊かなところであります。中心市街地は、徳島の象徴ともいうべき眉山、城山が存在し、新町川、助任川が環状に流れており、「水が生きているまち」として、他都市にない個性的な景観を形成しております。また、郊外でも、中小の河川が網状に流れるなど、市内にはあわせて138もの河川があり、全国でも水に恵まれた地域であります。

 

○ これらの河川は、ゆったりとした流れの中で、四季折々の風景とともに、市民にやすらぎと憩いを与えてくれる「水」であります。なかでも、本市には、藩政時代から蜂須賀公御用達の水として知られる錦竜水(きんりょうすい)や瑞巌寺の境内に湧く鳳翔水(ほうしょうすい)のほか、蔵清水、春日水など眉山の麓に湧き出る名水が多数あり、今も地域の人達によって大切に保存されております。これらの名水でご飯を炊くと美味しく、コーヒーをたてるとまろやかとの評判で、地元の人々のみならず遠方からも水を汲みにくるなど、多くの人に親しまれ利用されております。

            

 

○ こうした河川も、ひとたび台風の襲来や豪雨ともなると、様相が一変し、市民に脅威を与え、生活を脅かす「水」になります。「四国三郎」と呼ばれる吉野川は、古くから暴れ川として知られ、流域の人々は、洪水との戦いを繰り返してきました。平成16年の台風23号による水害では、2人の尊い命が奪われ、家屋をはじめ、農作物、道路、ライフラインなど広範囲にわたり甚大な被害が発生しました。

 

○ このように、私たちの周りには多くの形態をした「水」がありますが、洪水などの脅威を与える水から市民生活を守るには周到な準備と対策が必要です。私は、市政推進の8つの基本理念の一つに、「守り抜く責任」を掲げ、災害から市民の生命や財産を守る防災対策の充実強化を図ることを目指しております。市民の皆さんやNPO等の参加協力を得て、災害時における情報伝達、自主防災組織の整備等ソフト面の整備を図る一方で、河川改修や浸水対策などハード面の整備についても国や県の関係機関と協力・連携を図りながら取り組んでおります。

 

○ 今後とも、市民生活の中に、やすらぎの水を一つでも多く保全し創造するとともに、誰もが安心して暮らせる安全なまちづくりに努めてまいりたいと 考えております。

 

2.第24回のむらダムまつり・第15回朝霧湖マラソン大会が開催される  (肱川水系 愛媛県)

 

○ 平成18年5月3日(水)、「のむらダムまつり」(主催:西予市・西予市観光協会野村支部・のむらダムまつり実行委員会)が、西予市野村町にある朝霧湖(野村ダム)周辺で行われました。

 

○ 五月晴れの朝霧湖上に掛け渡された約180匹の鯉のぼりが泳ぐなか、水上ステージではライブやビンゴゲームなど、ダム左右岸広場では謝肉祭、ふれあい市、バザー、子ども写生大会、右岸広場の常設土俵では子ども相撲大会など多彩な催しが行われました。

 

○ ダムまつりは、市民の方々の手づくりのイベントとして野村ダムが完成した時から行われており、今年で24回目を迎えます。会場には、市内外から 約2万人の人々が訪れ、まつりを楽しんでいました。

 

○ また、同日「第15回朝霧湖マラソン大会」(主催:西予市、のむらダムまつり実行委員会、朝霧湖マラソン大会実行委員会)も行われ、県内外から1081人のランナーが参加しました。

 

○ 北海道マラソン優勝の千葉真子選手をゲストランナーに迎え、5q・10qロード、ハーフマラソンのそれぞれのコースで健脚を競いました。

 

○ 朝霧湖畔で毎年行われている「のむらダムまつり」と「朝霧湖マラソン大会」は、西予市地域での一大イベントであり、水源地域での交流の場として、また地域の活性化を図ることをめざして、今後も盛大に行われることを期待しております。

 

 

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