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四国河川ニュース

3/25(土)〜3/31(金)》237号

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                                                                                                                【2006.4.3発行】

 ○四国・水こぼれ話談話室Vol.35○

     ○川の思い出     (徳島県 那賀町 日下 正隆町長)

 

 

 ○今週のニュース○

  ○吉野川堤防強化検討委員会の開催について                 (吉野川水系 徳島県)

  ○平成17年度 第11回吉野川現地(フィールド)講座を開催        (吉野川水系 徳島県)

  ○『国営讃岐まんのう公園、平成17年度入園者40万人達成』        (四国管内)

 

 

1.四国・水こぼれ話談話室Vol.35    川の思い出   (徳島県 那賀町 日下 正隆町長)

 

○.川と言えば、子供の頃を思い出す。子供の頃、よく川で遊んだ思い出である。近所の子供たちと一緒に、朝から夕方まで川で遊んだ。特に、夏休みになれば、毎日のように川へ行った。深みに飛び込んだり、白い石を投げて、川底に沈んだ石を拾うのを競ったりした。川で魚を捕まえたり、釣りをしたりした。楽しい、懐かしい思い出としてよみがえる。流れに流され、足がつったりして溺れた。苦しいなかを死にものぐるいで泳いだ。近くの子が助けてくれたりした。

 

○.これらの思い出は誰もが持っている思い出である。たとえいくつになっても、このことは忘れないだろう。今は、川で泳いでいる子は、あまり見かけなくなった。川からは、子供たちのはしゃぎ声が聞こえなくなった。川の瀬音だけが聞こえて来る。よけい、昔の思い出が沸き起こってくる。

 

○.川を語り継ぐことは、我々の年代にしか出来ないことだ。子供たちや、孫たちに、昔の川を語り継ごう。少年のように眼を輝かせて、川を語ろう。恋人に語るように、川の話をしよう。

 

○.川の思い出は、私の生きた証。それぞれの時代を生きた、人々の宝物。

 

○.川の話をしよう。子供たちの未来のために。

 

○.なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。

 

        http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html

 

 

2.吉野川堤防強化検討委員会の開催について   (吉野川水系 徳島県)

 

○3月23日(木)、徳島河川国道事務所では、第6回吉野川堤防強化検討委員会(委員長:山上拓男徳島大学教授)を徳島市内で開催しました。

 

○今回、東南海・南海地震時における解析事例として「FILP」「ALID」の解析手法紹介及び吉野川左岸0k/6・旧吉野川左岸2k/6の2箇所において、堤防がどのように変形するのか、また耐震対策工として考えられる工法を紹介しました。

   最後に総括としては、浸透・侵食・地震の強化工法組合せ例、今後の維持管理手法について審議し、浸透・侵食における安全性照査結果及び今後の堤防質的整備に対する取り組みを次のように決定しました。

          ○浸透 検討対象区間91.8kmに対して対策必要区間34.6km

          ○侵食 検討対象区間71.6kmに対して対策必要区間47.0km

          ○地震 検討代表断面34断面

 

○浸透・侵食は、吉野川については対策概要が決定しましたが、旧吉野川・今切川は、未だ無堤地区が数多くあることから、築堤事業実施時に、浸透・侵食に対して本委員会の提言に基づき検討を実施し、対策が必要な箇所においては対策を実施することとしました。

 

○地震については、全国的な照査方法が示された段階で、吉野川下流域全体で実施するとともに、津波遡上解析と合わせて現況堤防の安全性照査及び氾濫状況を示すこととしました。 

 

 

3.平成17年度 第11回吉野川現地(フィールド)講座を開催    (吉野川水系 徳島県)

 

○3月25日(土)、徳島河川国道事務所では、「コアジサシのデコイ(模型) 作り」のフィールド講座を、徳島県、吉野川交流推進会議及び日本野鳥の会 徳島県支部の共催で開催しました。今回のフィールド講座は、吉野川における繁殖実績が減少しているコアジサシ(環境省レッドデータブック:絶滅危惧U類)の繁殖地保全対策の一環であり、デコイ(模型)を河原に置いてコアジサシを呼び戻すことを試みるとともに、デコイ作りを通して流域住民の方々に河川環境を保全することの大切さについて学んで頂くことを目的としています。

 

○今回の講座は昨年に引き続いての開催であり、募集定員50名(親子25組)に対して約80名の応募があり、大変好評でした。なお、当日の参加者は、小学生とその保護者の方など、70名の参加を頂きました。

 

○講座では、最初に事務所からフィールド講座の目的、コアジサシの飛来状況の経年変化などについて説明しました。また、河川環境・渓流アドバイザーの小林実先生にはコアジサシの生態などについて、日本野鳥の会徳島県支部の三宅支部長にはデコイの効果などについてそれぞれお話しして頂きました。

 

○説明終了後、2会場に分かれて作業に取りかかりました。デコイ作りは、事務所担当者の説明を聞きながら、デコイの見本や写真を参考に進めていきました。最初は、吉野川の河原で採取した石に紙粘土を巻き付けるところから始めます。この作業は、手のひらで紙粘土を押さえながら石全体を覆うことから、小さな子供達には大変な作業のようであり、重そうに石を持ち替えながら作っている様子でした。次に、胴体部分に頭と尾羽を取り付けるのですが、くちばしの細い部分や尾羽の部分は細長い形にする必要があることから、大人の参加者も慎重に紙粘土の形を整えておりました。最後に、白、灰色、 黒、黄色と順番に着色していくのですが、白と黒の混ぜ方やむらなく塗る作 業が子供達だけでは難しく、親子で相談しながら真剣に取り組んでおられました。また、余った紙粘土でタマゴやヒナを作っている方もおられるなど、終始和やかな雰囲気の中、楽しそうにデコイ作りに取り組まれておりました。なお、フィールド講座終了後に書いて頂いたアンケートによると、「簡単そう に見えて、難しいと感じました。」、「自分の作ったデコイにコアジサシが来て欲しい と思います。」、「子供と一緒に参加できて楽しくできました。」といったご意見を頂きました。 

 

○出来上がったデコイは、2週間後の4月8日に吉野川の河原に設置してもらい、その後で野鳥観察も体験して頂く予定になっております。昨年度は、デコイ周辺でのコアジサシの繁殖は確認されませんでしたが、今回は是非とも皆さんが作ったデコイがたくさんのコアジサシを呼び寄せて、その近くでタマゴを生み、ヒナを育ててくれることを期待しています。

 

 

4.『国営讃岐まんのう公園、平成17年度入園者40万人達成』 (四国管内)

 

○まんのう公園では、平成18年3月28日(火)午前11時頃、平成10年の開園以来初めて年間入園者40万人を達成しました。(これまでの最高は平成15年度の38万6千人)

 

○記念すべき年間40万人目の入園者は、香川県観音寺市からお越しの小出淳子さん(6人家族)で、エントランス広場において川崎事務所長より認定書と記念品が手渡されました。

 

○まんのう公園では、4月9日まで「スイセンコレクション」を開催中で、125種24万本のスイセンが見頃となっています。また、「春らんまんフェスタ」を4月15日から5月7日まで開催します。期間中25種7万本のチューリップや3万本のポピーが皆様をお迎えいたします。

 

 [問い合わせ先:国営讃岐まんのう公園事務所 調査設計課(0877-79-2933)]

 

 

                                                                                        

 

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