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 四国河川ニュース

3/4(土)〜3/10(金)》234号

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2006.3.13発行】

 

○四国・水こぼれ話談話室Vol.32○

   ○水は母なる心のふるさと(香川県 宇多津町 谷川 実町長)

○今週のニュース○

   ○物部川を語る会(STEP UP物部)の開催について(物部川水系 高知県)

   ○肱川水と緑のネットワーク懇談会(第2回)の開催について(肱川水系 愛媛県)

   ○『新宇治川放水路トンネル』供用開始に向けて(仁淀川水系 高知県)

 

 

1.四国・水こぼれ話談話室Vol.32 水は母なる心のふるさと(香川県 宇多津町 谷川 実町長)

 

○海であれ、川であれ、小川のせせらぎであれ、水は私たちの心に母にも似た温かさと安らぎを与えてくれる。子どもの頃、つい50年程前川や小川は、秋を通じて子どもの遊び場でした。学校から帰ると宿題もせず、鞄を放り投げて近所のガキ大将のもと、魚取りに呆けて風呂を焚くのを忘れ、親にひどく叱られたことが昨日のことのように懐かしく思い出される。今でこそ子どもの姿はない。50余年の間に私たちは、母なる清流を失ってしまったのである。人間は、全ての動植物と共生しているという基本認識のもと、官民あげて一日も早く清流を取り戻さなければなりません。

 

○我が町としては、“美しい河川を”との思いから、住民の方々が年数回にわたり河川の清掃に取り組むとともに、昨年は延長1.5kmに渡って住民700余名が参加して水仙の球根1万5千株を植え、花咲く春を楽しみに待っています。この様な住民の河川への思いの一つひとつが積み重なり、年月をかけて川は綺麗になっていくと確信いたしております。

 

○しかし、河口の町である我が町の悩みは、台風や大雨の度に発泡スチロールの容器、ビニール類等々が河床の葦等に絡まり惨憺たる風景になることであります。昔、祖母から寝物語に「賽の川原で幼児が現世における父母や兄弟の幸せを願いながら石を一つまたひとつと積み上げると、鬼が来てそれを崩していく・・・また、最初から積み始める・・・」。この様な話を聞いたことを思い出します。

 

○中国の諺に「百年河清を待つ・・・」、という言葉がありますが、現状の民度では無駄な努力かも判りませんが、人間の英知を信じて美しい河川づくりに向けて、地道な努力を一つひとつ積み重ねていこうではありませんか。

 

○なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。

 

        http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html

 

 

2.物部川を語る会(STEP UP物部)の開催について (物部川水系 高知県)

 

○3月9日(木)、高知河川国道事務所では、今後のかわづくりや河川の多様な機能を維持・保全していくために、現在の物部川における課題や魅力・今後の物部川のあり方等について、行政機関、学識者、流域関係住民が意見交換を行い、今後の河川整備に反映すべく「物部川を語る会(STEP UP物 部」」の設立懇談会をこの程開催しました。

 

○今後のスケジュールは、概ね3ヶ月に1回の開催を予定しており現地視察、物部川への思い、問題点、魅力等について各委員の方々からのご意見を頂きこれらの提言を踏まえ、河川整備計画の策定を行っていく予定です。

 

 

3.肱川水と緑のネットワーク懇談会(第2回)の開催について(肱川水系 愛媛県)                                        

 

○3月6日(月)、大洲河川国道事務所では、平成17年度肱川水と緑のネットワーク懇談会(第2回)を当事務所大会議室において開催しました。

 

○「水と緑のネットワーク」とは、まちの中に清らかな「水」と身近な「緑」の「ネットワーク」を形成することにより、豊かな環境を持つまちづくりを進めていくことを目指した計画です。

 

○この計画は、国土交通省と大洲市が大洲城内壕水路の復活など、水郷大洲に ふさわしい河川環境や河川活用の場として整備を行うものであり、平成16年3月30日に登録され、平成17年3月31日に「水と緑のネットワーク整備計画」事業として全国で3番目に指定されました。

 

○当該事業推進にあたり、昨年度より大洲市において様々な方面から地域振興等に寄与されている方々に『肱川水と緑のネットワーク懇談会』の委員としてご意見を頂き、とりまとめてまいりました。

 

○一方、地元大洲市とともに地元説明会を進めながら、地域の方々へ事業のご理解とご協力を深めてまいりました。

 

○この第2回の懇談会におきまして、肱川水と緑のネットワーク整備計画の当面の整備内容と当面整備に伴う協働管理の分担の方向性が示されました。

 

○来年度からは、大洲市へ舞台を移し、景観計画策定とタイアップしたワークショップにおいて詳細が決定されていきます。

 

 

4.『新宇治川放水路トンネル』供用開始に向けて(仁淀川水系 高知県)

 

○高知河川国道事務所が宇治川床上浸水対策特別緊急事業の一貫で進めている新宇治川放水路トンネルの建設は、宇治川流域の慢性的な浸水被害の解消を目的として整備を行っているもので、この程、放水路トンネル(L=2,365m)のコンクリート覆工も1月に完了しました。

 

○現在、工事中に低下した地下水の回復を目的とする中央仮排水路の閉塞及びファンカーテングラウチングの施工を行っており、トンネル本体部は4月に概成します。

 

○洪水をトンネル本体部へスムーズに流すための呑口、吐口の導水路工事では除塵機や樋門、排水ボックスも鋭意施工中です。

 

○本事業は平成13年度から着手し、平成18年度末の供用開始を目標に事業を進めています。

 

                                                                                   

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■連絡先■

四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐 大谷忠夫

760-8554高松市福岡町4丁目26−32

TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(大谷)

FAX 087-851-8474(河川計画課)

四国地方整備局 ホームページURL(河川)

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