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 四国河川ニュース

2/11(土)〜2/17(金)》231号

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2006.2.20発行】

 

○四国・水こぼれ話談話室Vol.29○

  ○豊かな森と水のふるさとづくり「水源の森」(愛媛県 今治市 越智 忍市長)

○今週のニュース○

  ○「青少年のための科学の祭典」2006徳島大会開催(那賀川水系 徳島県)

 

 

1.四国・水こぼれ話談話室Vol.29 豊かな森と水のふるさとづくり「水源の森」 (愛媛県 今治市 越智 忍市長)

 

○今治市は平成17年1月16日、全国でも類を見ない、12市町村による大合併を行いました。海あり、陸あり、山ありと、変化に富んだいろいろな表情を持つ、たくさんの可能性を持った県下第二の都市として誕生いたしました。

 

○このような新今治市にあって、河川の中心は今治平野を流れる蒼社川と頓田川です。高縄半島にその源を発し、上水用、農業用、工業用と市民生活や産業を支えています。また、昭和46年には蒼社川上流に玉川ダム(貯水量740万t)が建設され、治水、利水の生命線となっています。

 

○今回は、その源をなす「水源の森」についてご紹介いたします。今治地方では、山は古くから多くの制度のもと、大切に守り育てられてきました。特に、共有山組合(明治24年設立、合併により今治市)を設立して、地元住民の手で長年積極的に行われてきたことは、特筆されることであろうと思われます。組合は、昭和61年から一斉植林一斉皆伐方式をすて、長伐期非皆伐複層林施業を導入し、森林育成の研究が続けられました。今は、これらの取り組みにより、森林は複層林化され、適度に間伐された立派な水源の森に変わりつつあります。降水量の3分の2が森林に貯留され、玉川ダムと同等の流出水を生み出す緑のダムは、手入れをしない山に比べ、保水量は約1.5倍に増加することが観測されています。このような長年の共有山組合の功績は、朝日森林文化賞や水源の森百選に選ばれ、さらに、国連のモデル水源林として紹介されています。

 

○先人は「山が人を失えば、やがて人は山を失う」と申します。いろいろな顔を持つ新今治市ですが、人を失うことのない、その顔に合った水源の森づくりが必要と思っています。最近では、漁業関係者による植樹事業も行われています.森林を治めることは、山、陸、海の全てを治めることに通じます。合併により共有山組合を引き継ぐ私達は、今後も豊かな森と水のふるさと、「水源の森」づくりに力を注いで参りたいと考えています。

 

○なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。

 

        http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html

 

2.「青少年のための科学の祭典」2006徳島大会開催(那賀川水系 徳島県)

         

○平成18年2月5日(日)、「青少年のための科学の祭典」2006徳島大会が、「青少年のための科学の祭典」徳島大会実行委員会等の主催で那賀川町科学センターにおいて開催されました。

 

○この「科学の祭典」は一人でも多くの青少年に科学のおもしろさを体験してもらうために行っているもので、30あまりの多くの出展がありました。

 

○那賀川河川事務所では、「川の小さな生き物を見てみよう」というコーナーを設け、那賀川や桑野川に生息する水生生物を顕微鏡や標本で観察してもらったり、「水生生物クイズ」と題してパソコンできれいなところにすむ水生生物を選んでもらうクイズを行い、訪れた多くの子供達に河川のきれいさや大切さなどを理解してもらいました。

 

 

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TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(大谷)

FAX 087-851-8474(河川計画課)

四国地方整備局 ホームページURL(河川)

http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/index.html

四国地方整備局 ホームページURL(四国河川ニュース)

http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/news/news.html

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