***********************************

 四国河川ニュース

1/28(土)〜2/3(金)》229号

***********************************

2006.2.6発行】

 

○四国・水こぼれ話談話室Vol.27○

○アゴヒゲアザラシ「ナカちゃん」騒動記(徳島県 那賀川町 臣永 正廣町長)

○今週のニュース○

○仁淀川・物部川の河川景観に関するアンケート調査について(仁淀川・物部川水系 高知県)

○「第7回仁淀川・宇治川・相生川清流ルネッサンスU」地域協議会 検討部会の開催について(仁淀川水系 高知県)

○河川愛護月間推進ポスター表彰状伝達式について(仁淀川水系 高知県)

○災害技術ヒヤリングキャラバン(第2報)について(四国管内)

○ 「四国のみずべ八十八カ所」隠れた秘境紹介〜68番 豊稔池〜(香川県内)

              

1.四国・水こぼれ話談話室Vol.27 アゴヒゲアザラシ「ナカちゃん」騒動記 (徳島県 那賀川町 臣永 正廣町長)

 

○去年の十一月以来、那賀川町の話題といえば何と言っても「ナカちゃん」。町の南側を流れる那賀川に突如として野生のアゴヒゲアザラシがあらわれ、連日のようにテレビ、新聞で放送されました。

 

○中州にあがって前ひれや尻尾を動かすちょっとお茶目な仕種に、見物人は大喜びで、徳島県内はもちろん近畿や九州からわざわざ見物に訪れるほどの大人気。五日間の期間限定で配布した特別住民票は三万六千枚を越え、役場の住民課窓口には県外に住む子どもや孫に送るという町民のみなさんが長い行列をつくりました。

 

○「これでは通常業務ができませーん」と職員は悲鳴をあげていましたが、その横顔は何だか嬉しそうでした。

 

○四国の東海岸、紀伊水道に面した人口一万人あまりの河口の小さな町が、一匹のアザラシのおかげで全国に知られるようになったのです。

 

○遠い北の寒い海に暮らしているはずのアザラシが、何でまた四国の徳島、それも南の那賀川河口に現れたのか不思議でなりませんが、本町は今春、隣接する阿南市に編入合併になるだけに、またとない記念になりました。

 

○それに、ナカちゃんが可愛らしいのはもちろんですが、那賀川の河口を自由に悠然と泳ぐその姿には、野生動物の力強さ、たくましさを覚え感動します。

 

○上流にいくつかのダムがあるとはいえ、まだまだ清流を保っている那賀川には、秋の落ち鮎をはじめ、冬には脂がのった寒ボラ、そしてタコやカレイなどの御馳走がふんだんにあります。住民はもちろん関係者もあたたかく見守っています。年が明けてもナカちゃんが元気な姿を見せてくれるのは、そうした山、川、海の豊かな自然と人情があるからでしょうか。

 

○森は海の恋人、川はそれをつなぐラブレターといわれますが、ナカちゃんはその美しいラブレターに誘われて、このほど五十年の歴史を閉じる私たちの町にやってきたのかもしれません

 

○なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。

 

        http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html

 

 

2.仁淀川・物部川の河川景観に関するアンケート調査について(仁淀川・物部川水系 高知県)

 

○高知河川国道事務所では、環境に配慮し、地域の意見を反映した河川整備を推進するため、その基本となる整備計画の策定に取り組んでいます。

 

○この河川景観に関するアンケートは、その一環として仁淀川及び物部川の流量変化がその景観に及ぼす影響を把握し、今後の川づくりや、河川管理の基礎資料とするものです。

 

○アンケートは、高知河川国道事務所のHPに掲載し、平成18年2月13日まで当事務所調査課にて受付しています。以上の趣旨をご理解いただき、皆様方のご協力を、宜しくお願い申し上げます。

      http://www.skr.mlit.go.jp/kochi/index.html

 

 

3.「第7回仁淀川・宇治川・相生川清流ルネッサンスU」地域協議会検討部会の開催について(仁淀川水系 高知県)                                                                   

 

○高知河川国道事務所では、平成13年8月以降、相生川の水環境改善を目指し、「清流ルネッサンスU」として取り組みを行ってきました。

 

○この程2月1日(水)、昨年の第6回検討部会の決定事項を踏まえ、「すこやかセンター伊野」 で、「第7回仁淀川・宇治川・相生川清流ルネッサンスU」地域協議会検討部会が開催されました。

 

○今回の検討部会では、相生川の目標水質及び目標処理水量、現地実験結果(中間報告)、沈殿水路の維持管理等について報告し、了承を得ました。

 

○今後、実用施設の施工を進めていく予定です。

 

 

4.河川愛護月間推進ポスター表彰状伝達式について(仁淀川水系 高知県)

 

○2月1日(水)、高知河川国道事務所では河川愛護月間推進ポスター表彰状伝達式を高知市立第4小学校において行いました。

 

○今年度の河川愛護月間では、河川愛護月間推進標語の「川が好き川にうつった空も好き」をテーマにしたポスターを募集し、その結果全国より1,366点の応募がありました。その中から高知県では、高知市立第4小学校2年の市原未智(いちはらみさと)さんが 優秀賞(国土交通事務次官賞)に選ばれました。(全国で5名)表彰状伝達式では、校長先生、市原さんのご両親・祖父の立ち会いのもと、当事務所の南事務副所長より表彰状が授与されました。

 

○また、当日はテレビ高知の取材があり、夕方のニュースで取り上げて頂きました。

 

 

5.災害技術ヒヤリングキャラバン(第2報)について(四国管内)

 

○災害技術に関するヒヤリングキャラバンについてお知らせします。平成17年1月24日〜26日に、平成16年度等の災害復旧工事(応急処理含)を経験した6出張所並びに各施工業者の現場代理人等延べ24名の方々に直接ヒアリング調査を行い、災害時に必要となる技術に関して現場の生の声を聞きました。(詳細は後日報告します。)

 

○また、2月15日までに、管内の災害経験した自治体や市民等を対象に体験談等をお聞きし、今後これらの意見を基に災害技術の公募に活かしていきます。

   [問合せ:新技術活用評価委員会 

        事務局:四国技術事務所 技術課(087-845-3135)

                         (企画部 施工企画課(087-851-8061))]

 

 

6.「四国のみずべ八十八カ所」隠れた秘境紹介〜68番 豊稔池〜(香川県内)

            

○高松市内から車で高松自動車道の大野原インターチェンジまで約40分の道のり、その後、県道8号観音寺佐野線を南下し、途中五郷から県道9号大野原川之江線を経由し進むこと約20分余りで、『豊稔池』を左手に望む駐車場に到着します。駐車場は、ダムの堤頂部県道沿いとダム直下の豊稔池遊水公園内にそれぞれ10台程度の駐車が可能で、ダムサイトは歩いても上り下りできますが、2〜3分で移動が可能なため車での移動をお勧めします。

 

○『豊稔池』は、観音寺市内を流れる柞田川(くにたがわ)流域の左岸に開けた水田を干魃から救うため、大正15年(1926年)に着工し、昭和5年(1930年)に完成した堤高約30m、堤長145mの日本唯一の5連石積みマルチプルアーチダムです。設計指導は佐野藤次郎氏が当時、米国で先端技術だったマルチプルアーチ方式を、日本で初めて適用したもので、平成9年には文化庁の登録有形文化財に指定され、日本の土木史上においてとても貴重な建造物となっています。

 

○『豊稔池』の名前の由来は、農家の人々の豊かな実りへの願いを込めて、『豊稔池』と命名されたと言うことで、碑文には、ダムの完成で、日照りから逃れ「鼓腹撃壌の楽」を歌い上げることができたと、当時の喜びが表現されています。

 

○この池の“ゆる抜き”は、下流にある井関池の貯水量が3割を切ったころを目安に行われており、毎年7月中旬から下旬にかけて全部の放水口から放流される様は、轟音と水飛沫が上がり壮観で、西洋の古城を思わせる風貌と相まって初夏の風物詩となっています。

 

○周辺には、「寛永通宝」の砂絵で有名な琴弾公園、萩の丘公園や五郷ダム、四国霊場八十八カ所中、最高峰に位置する第66番札所の「雲辺寺」、弘法大師によって開基された萩の名所の「萩原寺」など、多くの見物客や参拝客の目を楽しませてくれる名所が数多く存在します。是非一度、日本情緒たっぷりで、静かな風情ある雰囲気を楽しんでみては如何でしょう。

 

────────────────────────────────────

「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、

また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

 

■連絡先■

四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐 大谷忠夫

760-8554高松市福岡町4丁目26−32

TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(大谷)

FAX 087-851-8474(河川計画課)

四国地方整備局 ホームページURL(河川)

http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/index.html

四国地方整備局 ホームページURL(四国河川ニュース)

http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/news/news.html

───────────────────────────────────