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四国河川ニュース

12/3(土)〜12/9(金)》222号

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2005.12.12発行】

 ○四国・水こぼれ話談話室Vol.20○

   ○ 水環境ダムの創設を(香川県 仲南町 千葉 宗和町長)

 

 ○今週のニュース○

  ○四国地方整備局景観アドバイザーの決定等について〜「四国のみずべ八十八カ所」実行委員会事務局〜(四国管内)

  ○「四国のみずべ八十八カ所」フォトコンテスト受賞作品決定!(四国管内)

  ○ 「四国のみずべ八十八カ所」隠れた秘境紹介 〜52番 御幸橋〜(愛媛県内)

               

1.四国・水こぼれ話談話室Vol.20 水環境ダムの創設を (香川県 仲南町 千葉 宗和町長)

 

○仲南町は財田川、金倉川の最上流域に位置し、清流の恵みを受けて営んでいる農業が基幹産業の小さい町である。

 

○戦前戦後の物資が乏しい折、幼少期を過ごした私の唯一の遊び場は川であった。讃岐は降水量が少なく河川は短小で、雨が降ると一気に海へ流れてしまうが、川の蛇行した所には水深1〜2mの水溜りができ、そこにはアカマツやメダカをはじめウナギ、ドジョウ、カ二、エビ、フナ、コイなどや時期によってはアユも数匹生息していた。

 

○夏には格好の泳ぎ場になり、春から秋には魚を獲ったり、砂地で相撲に興じたり、石を積んで陣地を造り居場所にして遊んだものである。

 

○こんな遊びから私の特技は素手で魚を捕獲する技であり、山間の上流でアメゴやニジマスを掴んで周囲を驚かしたことがある。

 

○しかし、社会の進展とともにダムが建設され、河床整備が進められて水溜りは少なくなり、雨が降らないと流れる水はなく、生息していた魚の種類はめっきり減少してしまった。

 

○近年、本町では上流域の役割として生活排水等の処理に合併浄化槽事業を促進しており、普及率も60%を超え、川の水質は相当回復してきた。

 

○だが、今、環境の世紀を迎え、より多種多様の生物が繁殖できる条件整備が求められている。

 

○そこで、ITやセンサーの機能を生かし、中下流域の水量が少なくなれば、自動的に放流が行われ河川を潤すようなダム…「水環境ダム」の創設を夢見ながら各方面へ要請している此頃である。

 

○なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。

 

       http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html

 

 

2.四国地方整備局景観アドバイザーの決定等について(四国管内)

 

○平成15年7月の「美しい国づくり政策大綱」の公表、平成17年6月の景観法の全面施行等、景観に関するニーズが高まっています。

 

○四国地方整備局では景観アセスメントを試行的に実施しており、河川事業に関して、吉野川改修事業(滝谷川樋門新設)【徳島河川国道事務所】、四万十川河川環境整備事業(四万十川自然再生)【中村河川国道事務所】を対象事業として取り組んでいます。

 

○また、四国内外の委員により「美しい四国づくり委員会」を発足するとともに、美しい四国づくりモデル事業に、河川事業として重信川自然再生事業【松山河川国道事務所】を選定し取り組んでいます。

 

○各事務所が景観に関する取り組みを実施するにあたり、専門的な立場から助言・指導を頂く地域に精通した方を「景観アドバイザー」として選定しました。

井上 博夫   都市環境デザイン会議所属

千代田憲子 愛媛大学教育学部助教授

重山陽一郎 高知工科大学社会システム工学科助教授

 

○今後、アドバイザーの方を活用いただき、各事業において、景観に配慮した様々な取り組みが行われることを期待しています。詳しくは四国地方整備局HPをご参照ください。

 

       http://www.skr.mlit.go.jp/kikaku/beautiful/index.html

 

 

3.「四国のみずべ八十八カ所」フォトコンテスト受賞作品決定!

     〜「四国のみずべ八十八カ所」実行委員会事務局〜 (四国管内)

   

 

○「四国のみずべ八十八カ所」を広く認知して頂くことを目的に開催していたフォトコンテストの受賞作品が、このほど12月5日(月)に開催された第12回「四国のみずべ八十八カ所」実行委員会で決定しました。

 

○フォトコンテストには、H16.4.1からH17.5.31の募集期間中、四国内はもとより四国外からも合わせて914作品の応募がありました。

 

○応募作品については、みずべの所在県毎に実行委員会各県部会の厳正なる審査を受けた後、各県9作品、全36作品を対象に実行委員会で審査を行い、金賞1点、銀賞1点、銅賞2点、佳作4点、テーマ賞3点、部会賞4点、ユーモア賞1点の合計16点及び特別賞1名が選定されました。

 

○各受賞作品については、下記のアドレスからご覧下さい。

 

     http://www.shikoku-mizube88.jp/

 

 

4.「四国のみずべ八十八カ所」隠れた秘境紹介〜52番 御幸橋〜(愛媛県内)

           

 

★なぜ橋に屋根があるのか??。ともかく行って確かめてみませんか。

 

○大洲市河辺町(旧河辺村)内には全部で8箇所の屋根つき橋(龍王橋、秋滝橋、ふれあい橋、豊年橋、三嶋橋、帯江橋、御幸の橋、龍神橋)があって、「浪漫八橋」と呼ばれています。それぞれの屋根付き橋が架けられた時代の浪漫を感じさせてくれる場所となっています。

 

○肱川沿いの国道197号線を鹿野川ダム手前で、川を渡り肱川町商店街を抜け、今度は河辺川沿いの一車線の狭い県道を河辺町へ向かいます。大洲市内からだと1時間半くらいです。河辺町内に入ってからは、標識をたよりに点在する屋根付き橋めぐりのはじまりです。

 

★竜馬も渡った「御幸橋」に一度たたずんでみませんか。

 

○なかでも、北平地区の天神社の参道にある「御幸橋」は別格で、神社が創設された安永二年(1773年)に架けられたもので、脱藩した坂本竜馬が参拝したときも渡ったとされています。その後、再現修復されましたが、釘がほとんど使われていないそうです。秋には色づいた紅葉が舞い落ち、冬には雪をかぶった屋根が風情たっぷりだそうです。今はちょうど紅葉の真っ盛りです。河辺支所から県道を車で30分程度、県道横すぐに見えます。参道入口には、若干の駐車スペースもあります。

 

○なぜ橋に屋根があるのか・・・。諸説あるようで、風雨から橋を守り長持ちさせるため、橋を渡る神様に敬意を払うため、旅人がせめて橋の上だけでも雨露を防げるようにという村人のやさしい思いやりとも。農器具や収穫物を保管したり、村人同士の憩いの場となるなど・・・さまざまな先人の知恵と 優しさがこめられているようです。

 

★「ふれあい橋」を始めに、全8橋めぐりに挑戦してはどうでしょうか。

 

○「ふれあい橋」がある河辺ふるさと公園には、山の斜面に沿って約100mもあるすべり台などもあり、子供連れでも楽しめます。ここを手始めに屋根付き橋を巡ってみてはどうでしょうか。河辺支所から県道を車で10分程度、広い駐車場もあります。

 

 

 

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四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐 大谷忠夫

760-8554高松市福岡町4丁目26−32

TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(大谷)

FAX 087-851-8474(河川計画課)

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