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四国河川ニュース
《11/12(土)〜11/18(金)》219号
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【2005.11.21発行】
○四国・水こぼれ話談話室Vol.17○
○
私の水への思い(高知県 十和村 酒井 節夫村長)
○今週のニュース○
○第6回 「吉野川現地(フィールド)講座」を実施(吉野川水系 徳島県)
○仁淀川わくわく探検隊参加者募集について(仁淀川水系 高知県)
○ 「四国のみずべ八十八カ所」隠れた秘境紹介 〜82番 女木島・男木島〜(香川県内)
1.四国・水こぼれ話談話室Vol.17 私の水への思い (高知県 十和村 酒井 節夫村長)
○古老の話
私が少年の頃、地域の古老から聞いた水に関する話を3例紹介します。
(1)新たに井戸を掘るときは、窪地を掘っても出ない。「畝」沿いを掘れば水は必ず出る。
(2)人々が、その井戸を利用しなくなったら、水神様が水を出さなくなる。
(3)川の水は、三瀬流れたらきれいな水になる。
○この話は、素人の私が考えても理に適い科学的にも裏打ちされた人々の生活の知恵が生んだ水を大切にする精神だと思います。
○広葉樹林は、保水力があり針葉樹林は保水力がない?それ本当?私の所有林でこのことを検証してみたいと思います。
○約40年前まで山の斜面に採草地があり、春は野焼き、夏草は家畜の飼料、秋は干草刈をしていた頃、その沢には決して涸れることのない水源がありました。今、同採草地はクヌギの広葉樹林になっていますが、同水源地には一滴の水もありません。
○この現実を見たとき、人々の生活がその地に入らなくなると自然環境が保たれないので水が涸れるのではないでしょうか。そこに人々の生活の営みがある限り広葉樹、針葉樹、採草地、田畑に関係なく保水力は保たれると私は思います。
○干ばつ時の水源池は、観光地ではない。
渇水の時期になると、その水源で受益を受けている方々が渇水の水源現場をマイカーで見に来ていると新聞等でよく報道されますが、私は水源池と同じ山間に住まいしている者としてこうした観光気分の行為は、本当に迷惑千万な思いであります。渇水現場を見に来る暇があれば、その労力、資力を水源林保全のためにこそ積極的に使っていただきたいものであります。
○なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。
http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html
2.第6回 「吉野川現地(フィールド)講座」を実施 (吉野川水系 徳島県)
○テーマは、「災害復旧状況を見てみよう!」です。平成16年に発生した台風10号、16号、21号、23号の出水により、吉野川と旧吉野川等で堤防等の河川管理施設が、40箇所で被災したことから、現在早期に住民の安全・安心を回復すべく災害復旧工事を実施しています。今回、災害復旧状況を見ていただくことにより、河川管理施設の重要性を再認識して頂くために4箇所の工事現場を見ていただきました。
○法覆護岸工では、青石の貼り付ける高さ・間隔を設置場所により使い分けたりして施工をし、環境に配慮した環境保全型ブロック(青石を使ったブロック)を法面に設置している現場とか、干潟の環境に配慮して近くに生えていた「シオクグ」(カヤツリグサ科・スゲ属、多年草、高さ30〜60pくらい)を植え替え、カニなどの甲殻類や魚類等が生息しやすい様に籠状のブロックを施工している現場を見学しました。
○約3時間半の行程にもかかわらず、一般参加者の27人は、担当職員の説明にメモを取ったり、熱心に写真を撮ったりして、日頃近づくことのできない工事現場を興味深く見学されていました。
3.仁淀川わくわく探検隊参加者募集について(仁淀川水系 高知県)
○目的
・毎日の暮らしの中で仁淀川の存在は、私達にとって欠かせないものとなっています。多くの淡水魚や動植物の棲み家でもあるほか、水道用水を始めとして、農業用水などにも広く利用されています。
・この仁淀川には多くの史跡や文化財が点在し、古くから地域の文化形成に大きなかかわりを持ち、恵みを与え続けてきましたが、時として洪水などで地域に大きな被害をもたらしてきました。
・このため治水事業が野中兼山らによって行われるようになり、これらの治水・利水事業の発達により、ますます安全性の高まった仁淀川は近年、「自然とふれあえる場所「さまざまなレクレーションが楽しめる」、場所」といった生活の中の「ゆとり空間」として広く関心を集めるようになってきたことから今一度、先人達の功績及び文化財等について子供達と一緒に学んでいただくことを目的に企画しました。
○主催
・仁淀川わくわく会議
●構成メンバー
国土交通省高知河川国道事務所・国土交通省大渡ダム管理所土佐市・いの町・春野町・日高村・高知県・高知市水道局土佐市商工会
・いの町商工会・春野町商工会・日高村商工会・仁淀川漁業協同組合・四国電力(株)・仁淀ロータリークラブ
○後援
・高知新聞、RKC高知放送、仁淀川流域交流会議
○協力
・特定非営利活動法人仁淀川お宝探偵団
○実施日時
・平成17年11月27日(日)午前9:00(春野町文化ホール前集合)
(小雨決行)
○行程
春野町文化ホール(郷土資料館見学)/9:00出発
↓
中島水制群、土佐市登録文化財、土佐和紙作業、八田堰等見学
↓
春野町文化ホール 体験発表/ 15:30終了
○参加者及び参加賞
・親子づれ(小学生)15組参加費(昼食代)500円/1組
※ 申込多数の場合は、抽選とさせていただきます。
○申込期日
・平成17年11月21日(月)迄
申込先:国土交通省高知河川国道事務所調査課
TEL088(832)0779(わくわく探検隊係)
FAX088(833)5357
メールkoucha60@ skr.mlit.go.jp
4.「四国のみずべ八十八カ所」隠れた秘境紹介 〜82番 女木島・男木島〜(香川県内)
○高松港発の雌雄(めおん)島海運フェリーで出航後、約20分で女木島(鬼ケ島)に到着します。さらに約20分かけて男木島ですが、どちらも高松市 に位置しており、サンポート高松からはごく身近な距離です。ただ、残念なことに、女木島から男木島への渡航は、二往復分の運賃が必要と聞いて、急遽女木島への上陸は、断念することにしました。
○男木島南西端の男木港に到着後、観光案内版を頼りに約20分間の徒歩による道のりで、男木島北端の「男木島灯台」に向かいます。途中、平成16年台風の高潮被害と想定される崩落箇所を抜けて、灯台や灯台資料館等の御影色の建造物が、海の青さとは対照的に眩しく浮かびあがります。
○この「男木島灯台」は、明治28年12月に完成した備讃瀬戸海域では2番目に古い灯台で、灯台全体には庵治石、内部のらせん階段には御影石が使われるなど、全国でも有名な総御影石造りの灯台だそうです。
○一日に千隻近い船舶が往来する「海の銀座」備讃瀬戸東航路の要衝に立つ本灯台は、昭和32年に映画化された「喜びも悲しみも幾歳月」のロケーションで全国的に有名になり、当時は灯台守として海上保安庁の職員が宿舎に寄宿して保守管理にあたっていました。
○その後、設備の自動化とともに昭和62年に無人化がなされ、かつての灯台守は廃止されましたが、5万カンデラの灯台の灯りは、110年目を迎える今日もなお沖合を航行する船の安全を見守り続けています。
○また場内に設置されている灯台資料館は、灯台の管理運営が長く人の手により守られていたころの宿舎を利用したもので、全国でも珍しい資料館です。館内では、瀬戸内海の主な灯台の位置・役割、男木島灯台の歴史・生活・観光案内、また映画ロケの事などを幅広く紹介しています。
○普段はゆっくり見ることのない、大切な役割をもつ灯台について改めて考えさせられます。ちょっとした休日の一時を利用して、家族連れ等で出かけてみては如何でしょう。
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〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32
TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(大谷)
FAX 087-851-8474(河川計画課)
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