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四国河川ニュース
《11/5(土)〜11/11(金)》218号
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【2005.11.14発行】
○四国・水こぼれ話談話室Vol.16○
○ 八幡浜市における水に関する話題(愛媛県
八幡浜市 高橋 英吾市長)
○今週のニュース○
○「香川のみずべ探訪(ロマンの島小豆島を巡る)
」を開催(香川県内)
○ 朝霧湖・野村ダム湖畔のイルミネーションについて(肱川水系 愛媛県)
○ 「四国のみずべ八十八カ所」隠れた秘境紹介
〜79番 大滝山水源の森〜(香川県内)
1.四国・水こぼれ話談話室Vol.16 八幡浜市における水に関する話題(愛媛県 八幡浜市高橋 英吾市長)
○はじめに
八幡浜市は、日本一細長い佐田岬半島の基部に位置し、愛媛県南部の産業、経済、文化の中核都市であります。宇和海と瀬戸内海の2つの海域に臨み、四国の西の玄関口である八幡浜港を有し、豊後水道(豊予海峡)をはさみ九州に対しております。
○河川と自然災害の状況
行政面積132.96kuの中で、24水系の2級河川がありますが、河川延長は短く、流域面積も狭く、急流となり海へ流れ出るため、豪雨による洪水等の自然災害は少なく、昭和18年の800ミリを超す豪雨災害以後、約半世紀にわたり甚大な被害は記録されておりません。
昨年、県内を襲った台風は6個を数え、多数の犠牲者と土砂崩れ、家屋損壊、河川の決壊、氾濫などをもたらし、深い傷跡と危機管理など大きな課題を残したところであります。
○命の水にちなんだ話
温暖な気候による天日に加え、海からの反射と石積みの照り返しによる「3つの太陽」が高品質のみかん生産を可能とし、日の丸、マルマ、マルカなどのブランドとして日本一の産地を誇り柑橘産業をリード。これらの産業振興には、生命と同じく「太陽と水」は命の源であるが、昭和42年には南予圏域は大旱ばつに見舞われ井戸は枯れ、水道の時間給水、農家は柑橘園地への潅水により枯死を命がけで守ったと伝えられております。
このことを契機として、「南予の砂漠を追放しよう」という住民の悲痛な叫びをうけ、旧建設省直轄による野村ダムの建設と並行して着手した農水、上水の共同事業としての南予用水事業が平成8年度完成により、愛媛県南予地域一帯に「命の水」を潤し、生活文化の向上と歴史輝く水資源となっております。
野村ダムをはじめ河川の水資源は、市民の安全で安心な暮らしと地場産業の振興には欠かすことの出来ない資源であり、治水・環境をはじめとした森林保全対策等を推進することは極めて重要な課題であると考えます。
○なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。
http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html
2.「香川のみずべ探訪(ロマンの島小豆島を巡る)
」を開催(香川県内)
○11月6日(日)、「四国のみずべ八十八カ所」実行委員会香川部会では、「四国のみずべ八十八カ所」に選定された香川のみずべの内、小豆島にある3つのみずべを巡るツァーを開催しました。
○今回のツァーでは、応募された約40名の方が、すばらしい景観の余島、香川で唯一「日本の名水百選」に選ばれた湯舟の名水と周辺の千枚田、壺井栄の代表作「二十四の瞳」の舞台となった岬の分教場に通じる心安らぐ内海湾の3箇所をバスで巡り、みずべの景観を楽しみました。
○参加者からは、「水辺のすばらしさを再認識し、ふるさと再発見ができました。」、「来年のツァーにもぜひ参加したい。」、「是非、この企画を続けてほしい。」などの声が聞かれました。
3.朝霧湖・野村ダム湖畔のイルミネーションについて(肱川水系 愛媛県)
○野村ダムでは、地域の方々のレクレーションや憩いの場として、ダム周辺の環境整備が実施され、そしてこの施設を有効に活用しダムを広くPRするとともに水源地域の活性化に資することを目的に、平成6年から毎年「冬の風物詩」としてイルミネーションを実施してまいりました。
○今年も西予市観光協会野村支部の後援のもと、国道441号沿いの野村ダム左岸公園において、ツリーイルミネーション・ネットイルミネーション等、約35,000個のイルミネーションを実施します。
○点灯期間は、平成17年11月16日から平成18年1月15日までの午後5時から深夜0時までの間で、11月16日(水)の初点灯日には、午後6時より地域の方々を招いて、点灯式を予定しています。
4.「四国のみずべ八十八カ所」隠れた秘境紹介 〜79番 大滝山水源の森〜(香川県内)
○高松市を車で出発して南下すること約40分、途中香川県の管理する県内最古の内場ダム湖畔を巡り、阿讃山脈の高峰の一つである大滝大川県立自然公園に到着します。
○「大滝山水源の森」は、この自然公園に属し、香東川の源流として下流の水道水や農業用水の源となっています。また、県下でも降水量の多い地域で、県内では珍しい樹齢100年を超えるブナやケヤキの天然林が唯一残されており、カワヨシノボリやカジカガエル等の希少種が生息している地域でもあります。この森林一帯は、「大滝山県民いこいの森」や「大滝大川県立自然公園」として、キャンプ場、遊歩道施設が整備され、自然観察や野外活動、ハイキング等で多くの人々に潤いと安らぎを与える「いこいの森」として親しまれています。
○また大滝山周辺の森林は、ダムの水源地域にあることから、この殆どが水源かん養保全林に指定され、育成複層林施業など水源かん養機能を高度に発揮させる取り組みを行っています。
○この森林は、貴重な動植物が生息する優れた自然環境を有しています。岩を削る急流と渕が織りなす景観に、夏には深緑、秋は紅葉が調和し、訪れる人の心を魅了することでしょう。
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四国地方整備局 河川部 河川管理課 課長補佐 大谷忠夫
〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32
TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(大谷)
FAX 087-851-8474(河川計画課)
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