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四国河川ニュース

10/22(土)〜10/28(金)》216号

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2005.10.31発行】

                                                                                                                                             

○四国・水こぼれ話談話室Vol.14○

  ○ 四国で一番人口の少ない町(徳島県 上勝町 笠松 和市町長)

○今週のニュース○

 ○「教育・文化週間」の実施について(四国管内)

 ○「四国のみずべ八十八カ所」隠れた秘境紹介 〜10番 奥祖谷二重かずら橋と石丸谷川〜(徳島県内)

      

 

 

1.四国・水こぼれ話談話室Vol.14 四国で一番人口の少ない町 (徳島県 上勝町 笠松 和市町長)

 

○上勝町は、徳島県の南東中央部、勝浦川の源流にあり、面積は109Ku、人口2100人、高齢化比率46%、86%が山林でわずか1.2%の土地に急峻な田畑樹園地、標高100〜700メートルの間に55の集落があります。昨年は、台風や集中豪雨、今年は干ばつに見舞われましたが、上勝町には、県営正木ダム(発電、洪水調節、農業用水)があり効果を発揮しています。21世紀は環境の世紀、昨年県営「高丸山千年の森」がオープンし、県民参加の森づくりが始まり、ブナの原生林で森林浴を楽しみ、山林管理で汗を流し、森林の公益機能などを体験し学ぶ事が出来ます。また標高650メートルには、全国棚田百選の樫原の棚田があり、全国一高価な棚田オーナー制がスタート。美しい棚田や適正に管理された森林は豊かな水源と生物を育む美しい川の源です。

 

○本町の森林は人工林が83%を占めているが、木材不況による管理不足により土砂流出が進みつつあり、農地にはイノシシや鹿が押し寄せています。食料や木材は外国からいくらでも輸入できますが保水力や景観、大気の浄化能力などの環境資源は輸入することが出来ない事から森林農地管理士の確保育成に努めています。

 

○また2020年を目標にごみゼロ(ゼロ・ウエイスト)宣言(現在ゴミのリサイクル率80%)や「日本で最も美しい村」連合を設立し環境倫理に基づく、21世紀「持続可能な地域社会づくり」を目指し、柿や紅葉などの葉っぱを料理の妻物として出荷する「彩農業」も年商2,5億円となり、高齢者の生き甲斐と健康づくりにも役だっているほか、月ヶ谷温泉の重油ボイラーを木質バイオマスボイラーに変えるなど環境への取り組みから、年間3000人の視察者が訪れる四国で一番人口の少ない元気なまちです。

 

○なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。

 

        http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html

 

2.「教育・文化週間」の実施について(四国管内)

 

○「教育・文化週間」の実施については、別途文部科学省生涯学習政策局より通知のとおり、我が国の教育及び文化に関する国民の理解と関心を深め、その充実振興を図ることを目的に、毎年11月1日から7日までの1週間、全国的に各種の教育・文化に関する諸行事が実施されます。

 

○本年で第47回目を迎える「教育・文化週間」の行事は、文部科学省及び各教育委員会が中心となり、関係機関並びに一般の協力を得て実施されるもので、この週間の趣旨に沿って実施される諸行事は、以下のとおりです。

     @教育・文化に関する功労者等の表彰

     A芸術文化講演の開催 

          ・平成17年度(第60回)文化庁芸術祭の開催

          ・第3回国際文化フォーラムの開催

     B教育・文化施設等における教育・文化関連行事の実施等

       

                                                              【四国管内の予定行事】

主催機関

行  事  名

実施日時

徳島大学

・徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 市民講演会

・徳島大学大学祭

10月23日

11月3〜6日

 

鳴門教育大学

・平成17年度幼児教育研究会

11月2日

香川大学

・神原文庫資料展「明治初期、巷の事件はどう伝えられたかー新聞錦絵から見る世情ー

・香川大学大学祭

10月30日〜11月5日

11月2〜5日

 

愛媛大学

・愛媛大学教育学部附属中学校学習成果発表会

・愛媛大学教育学部附属養護学校学校祭

・観て、さわって、科学体験2005フェスティバル

・市民健康セミナー「めざそう健康、ハツラツ生活 のすすめ」

11月5日

11月6日

11月12〜13日

10月29日

 

高知大学

・オープンクラス

・秋の公開講座

・黒潮祭

10月3日〜2月末

8月27日〜12月1日

11月3〜5日

 

 

 

  C「教育・文化週間」に関する広報活動の展開等    

 

○本週間が有意義なものとなるよう、週間の各行事等にご理解、ご協力又ご参加の程を宜しくお願い致します。

 

 

 

3.「四国のみずべ八十八カ所」隠れた秘境紹介〜10番 奥祖谷二重かずら橋と石丸谷川〜(徳島県内)

           

 

○池田町を車で出発して進むこと約2時間余り、四国電力の名頃ダムを超えたあたりから急に紅葉で山の斜面も艶やかに色づき、赤や黄色のパステルカラーに彩られている。名頃ダムの貯水池を過ぎたあたりで、東祖谷山村の最奥部に設けられた、奥祖谷二重かずら橋の村営駐車場に到着します。ここは、四国で第二の霊峰剣山も、もう目と鼻の先の距離である。

 

○駐車場から山道を5分ほど下った所に、険しい祖谷川渓谷にひっそりとたたずむ「奥祖谷二重かずら橋」が見えてきます。かずら橋を望む景観は、岩肌からしっかりと伸びた木々と橋を編むカズラが、渓谷の自然の美しさを際立たせている。今が盛りとばかりのモミジやカエデ、更には祖谷川の水面に写る艶やかさが、街の喧騒を忘れさせてくれる。山の紅葉、川、かずら橋、全体が調和した美しい渓谷美は、旅の思い出・人生の思い出・土産話に、一見の価値はあります。

 

○かずら橋の材料は、高山に自生しているシラクチカズラを冬場に採取して、火であぶり柔らかくして編んだもので、現在は、ワイヤーで補強され安心して渡ることが出来ます。またこの二重かずら橋は、男橋と女橋の二つが架けられていて、男橋は、昔の生活道に架けられていたものを復元したもので、女橋は、男橋より上流に架けられた少し小ぶりの橋だそうです。

 

○この橋が造られた由縁は、約800年前に平家の落人が追っ手から逃れるため、直ぐに切って落とせるため作った説と、かずら橋は慣れていないと激しく揺れ、身のこなしから土地の人とよそ者を判別するために作った説が有力です。また、弘法大師が祖谷に入山された時、村人が困っているので架けられたとも言われています。

 

○奥祖谷は、今が見頃です。山岳部の紅葉は、駆け足で次の場所に移り変わります。見逃さないよう、休日を利用して、是非出かけてみては如何でしょうか。

 

                                                                                           

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760-8554高松市福岡町4丁目26−32

TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(大谷)

FAX 087-851-8474(河川計画課)

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