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四国河川ニュース

10/8(土)〜10/14(金)》214号

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2005.10.17発行】

○四国・水こぼれ話談話室Vol.12○

   ○ 四万十源流ダム湖畔めぐりサイクリング(高知県 梼原町 中越 武義町長)

○今週のニュース○

  ○平成17年度第2回四国地方整備局新技術活用評価委員会の開催について(四国管内)

  ○「第6回 川での福祉と教育の全国大会」〜四万十川で日本の未来を見つけよう〜の開催の報告について(渡川水系、高知県)

 ○「多自然型川づくり」15周年記念シンポジウムin四万十市・開催される(渡川水系、高知県)

  ○重信川出前講座を実施(重信川水系、愛媛県)

 

 

1.四国・水こぼれ話談話室Vol.12 四万十源流ダム湖畔めぐりサイクリング (高知県 梼原町 中越 武義町長)

 

@はじめに

○梼原町は、高知県中西部に位置し、愛媛県との県境にある面積236.51kuの広大な地域で、面積の91%が森林となっています。標高は、南部の220mから北部四国カルスト地帯の1,456mと大きな高低差があり、地形は急傾斜が多く、平坦地は町を二分するように南流する梼原川とその支流沿いに点在しているにすぎません。冬季には積雪も見られ、中央部で0.3m〜0.6m、北部山岳地域では1.0m〜1.5mに及ぶこともあります。

 

○梼原川は四国カルストを源とする四万十川最大の支流であり、「四万十川」という名前の語源も、梼原町の四万川地区と十和村の十川地区がくっついてできた名前とも言われています。7月25日を「四万十川の日」と定め、直近の日曜日には、流域7市町村の住民がそれぞれの流域で四万十川の環境を保全するため草刈りやゴミ拾いを実施しています。

 

Aダム湖畔めぐりサイクリング大会

○四万十川にはダムがなく、高さ15m以下の堰が1か所あります。しかし、梼原川には四国電力の発電用ダムが4か所あり、アユやウナギが遡上できないため毎年放流を行っています。

 

○このダム湖畔をめぐりサイクリングをしようということで、梼原町の道の駅「雲の上」と四万十川と梼原川の合流点にある大正町の道の駅「四万十大正」を結ぶ57qのサイクリングを平成8年度から毎年8月下旬の土曜日に実施しています。

 

○子供から大人まで毎年150名程度の参加を得て、両道の駅の出発地を隔年とし、標高差が300m近くあるため、下りは快適なサイクリングながらも上りの年は一転して地獄の坂となり、汗だくになりながら、そして、沿線住民の心のこもった飲料水の差し入れや温かい激励を受け、川面から吹き上げる初秋の爽やかな風を浴びて梼原川の自然を満喫しながら、走りきった後の爽快感と交流会を楽しみにペダルを漕いでいます。

皆さんも是非参加してください。

 

○なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。

 

        http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html

 

 

2.平成17年度第2回四国地方整備局新技術活用評価委員会の開催について(四国管内)                          

 

○平成17年度第2回四国地方整備局新技術活用評価委員会(委員長:室 達朗 愛媛大学名誉教授)が、10月7日(金)高松市内で開催されました。

 

○今回は、下記3技術について審議(事前評価)を行い、直轄現場において試行することに問題がない(試行可である)ことが確認され、事前評価結果として決定されました。

 

○また、審議終了後、評価を受けた新技術の取り扱いについて意見が交わされ、新技術の活用促進に向けた大きな課題であることから継続的に議論を交わし、方向を見出す事が確認されました。

 

○なお、今回事前評価が行われた技術については、今後直轄現場において試行等を行い、「経済性,安全性,耐久性」等の評価(事後評価)を実施していく予定です。

   技術1 歩道のバリアフリー化に関する技術(申請者:香川県内企業)

   技術2 鋼矢板に関する技術(申請者:東京都内企業)

   技術3 建設発生土の有効利用に関する技術(申請者:高知県内企業)

 

   [問合せ:四国地方整備局 企画部 施工企画課(087-851-8061)]

 

 

3.「第6回 川での福祉と教育の全国大会」〜四万十川で日本の未来を見つけよう〜の開催の報告について(渡川水系、高知県)

 

○10月8日(土)から10日(月)までの3日間、高知県四万十市で四万十川を中心に「川での福祉と教育の全国大会」が開催されました。

 

○当大会は、川でのユニバーサルデザインを基本に、四万十川及び全国の事例を検証し「つながり」による新たな川づくり、地域づくり、これからの福祉と教育のあり方等を学識経験者、関係省庁、地元実践者が一堂に会して意見交換するものです。大会会場内外で3日間にわたり熱心な議論や聴講、交流がおこなわれました。

 

○今年で6回目を迎え、大会参加者は各地の実践者、流域の若者を含め、北は北海道、南は九州まで全国より3日間で延べ約650人の参加がありました。参加者は、最後の清流四万十川の風景、流域に生きる川を愛する人々に接し、川のもつ無限の力や、川から授かる有形無形の癒しのおくりものに触れることができました。

 

○パネルディスカッションでは、四万十川流域でも問題となっている少子高齢化、環境問題、身体障害者対策及び、活動への支援について、国土交通省、文部科学省、厚生労働省、環境省、地元実践者により議論されました。

 

○3日間の大会の締めくくりとしての大会宣言文は、参加者全員により内容確認され、「川は地域の共有財産であり、地域のコミュニティの中心的存在である。川のもつ価値を流域に生きる人々が再認識し、福祉、教育、環境対策のあり方について、「つながり」が今後の国づくり、地域づくりにとって、欠かせない極めて重要な視座であることを確認した。」を四万十大会宣言に決定して閉幕しました。

 

○最後に、参加者の皆様には、遠いところ3日間ご参加いただき誠にありがとうございました。また、実行委員会をはじめ大会運営に関わった方々にも感謝致します。

 

 

4.「多自然型川づくり」15周年記念シンポジウムin四万十市・開催される(渡川水系、高知県)

 

○10月10日(月)、11日(火)の2日間にわたり、高知県四万十市(旧中村市)において、「多自然型川づくり」15周年記念シンポジウムin四万十市が開催されました。

 

○「多自然型川づくりの推進について」の本省(旧建設省)通達が平成2年度に出されて15年目の本年度を節目とし、本シンポジウムを機に改めて「多自然型川づくり」の意義と効果を認識するとともに、さらなる発展と啓発を図ることを目的に開催されました。

 

○スイスで近自然工法を実践したクリスチャン・ゲルディ氏を昭和63年に迎えて「多自然型川づくり」のシンポジウムが開かれた四万十市を開催地として、ゲルディ氏に対する河川功労者表彰の伝達式、記念講演、基調講演、事例報告、パネルディスカッション等を行い、全国から約350名の方に参加頂きました。

 

○パネルディスカッションでは、講演や事例報告を受けての、各パネラーから「多自然型川づくり」についての課題と今後の方向性について意見・感想を頂きました。コメンテーターのゲルディ氏からも「国同士の協力を進めてほしい。今後、若い人が参加できるような素地づくりに取り組んで行きたい」などの意見を頂き、参加者も熱心に聴講されていました。

 

○本シンポジウムの内容については、年内に冊子にまとめ関係者に配布する予定です。

 

 

5.重信川出前講座を実施(重信川水系、愛媛県)

 

○10月13日(木)、松山河川国道事務所では、松山市立石井東小学校の依頼により理科の授業「流れる水のはたらき」で重信川の出前講座を行いました。

 

○この講座は、人のくらしと川とのかかわりや災害を防ぐ工夫を知り、併せて身近な自然に興味をもち、自分のくらしと川の関わりについて考えてもらうことを目的としています。

 

○今回は、5年生児童153人を対象に、重信川の河口から上流までの姿や、治水・洪水の歴史(足立重信の河道改修等)、治水の工夫(砂防堰堤や根固め工、霞堤等)、重信川と人のくらし(石手川ダム等)について説明しました。

 

○児童からは、重信川の長さや石手川ダムの大きさ等について質問があり、水の恐さや大切さ、川とのつきあい方を考えるきっかけとして興味を持って熱心に聞いていました。

 

○今後も、流域の小学校の要望等があれば支援していきたいと考えています。

 

 

                                                                                         

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四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐 大谷忠夫

760-8554高松市福岡町4丁目26−32

TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(大谷)

FAX 087-851-8474(河川計画課)

四国地方整備局 ホームページURL(河川)

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