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四国河川ニュース

9/24(土)〜9/30(金)》212号

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2005.10.3発行】

○四国・水こぼれ話談話室Vol.10○

   ○ 大地を潤す土器川源流の町(香川県 琴南町 佐野 利昭町長)

 

○今週のニュース○

  ○ダム管理情報誌「リザバー」に係る専門員の設置について(四国管内)

  ○香川のみずべ探訪〜ロマンの島小豆島を巡る〜の募集について (香川県内)

 

1.四国・水こぼれ話談話室Vol.10 大地を潤す土器川源流の町(香川県 琴南町 佐野 利昭町長)

 

1.はじめに

○琴南町は、阿讃山地の懐に抱かれた、香川県唯一の一級河川土器川の源流の町であり、古くから金比羅参りや借耕牛の人々が峠を越えて行交った、阿波と讃岐の県境の町でもある。今は、国道428号三頭トンネルが開通し往時を偲ぶ面影は、路傍に佇む石仏だけとなったが、平賀源内ゆかりの「美霞洞温泉」や「道の駅・エピアみかど」で年間20万人近い人達が交流を深め賑わっている。

 

2.水に関する話題

○香川県は、今年も平成6年以来の大渇水に見舞われ、多くの市町で給水制限が行われた。全国にも名高い「満濃池」を始め多くのため池を有する県であることは、渇水に悩んだ先人の苦労の遺産であろう。土器川は、一級河川としては珍しくダムが無い。過去に何度か建設計画が持ち上がったが頓挫した経緯がある。距離も短く急峻なため一時の水はあっても保水力に乏しく利水には不向きで、頻繁に水争いがあったと聞いている。

 

○琴南町には、大川念仏踊がある。由来は、聖武天皇天平六年の諸国大旱魃の折、国司が大川神社に奉幣して雨乞いの祈願をしたのが始まりと伝えられている。以来、毎年旧六月十四日に奉納しており、近郷近在から多くの参詣がある。農業用水を土器川に頼っているため、日照りが続くと農家の人達は困窮し、水引当番を立てて水管理を行っていたが、今日では、用水路整備やほ場整備も進み、水の有効利用が図られており、念仏踊も雨乞い行事と言うより文化財としての色が濃くなった。

 

○古来より「水を制するものは国を制す」と言われております。利水、治水は国民の願いであり、積極的な対策が講じられるよう希望いたします。

 

○なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。

 

        http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html

 

 

2.ダム管理情報誌「リザバー」に係る専門員の設置について(四国管内)

 

○現在、日本には、2700以上のダムがあり、洪水調節、水資源の確保、発電等により、国土の保全と国民の安全を確保するとともに、国民生活や産業の基盤である水や電力の供給が行われています。

 

○また、ダム及び貯水池の管理は、安全な操作だけでなく、目的に応じた適切な管理と有効利用を図ることが必要であり、平成13年7月、「新しい時代のダム管理のあり方研究会」から新しい時代にふさわしいあり方が提言され、この中でITを活用した安全で効率的なダム管理と、分かりやすい情報提供が必要であるとされています。

 

○これらを踏まえ、(財)ダム水源地環境整備センターにおいては、各種ダム管理実務者及び貯水池管理に関わる研究者等の情報交換及び国民への情報提供の場を設け、適切なダム及び貯水池管理に資することを目的としてダム管理情報誌「リザバー」を四半期毎に発行しています。

 

○またこの「リザバー」発行にあたっては、この度、全国のダム管理所の実情等の情報提供とリザバー編集に関する助言をいただくことから「リザバー専門員」が各整備局内において設置されました。なお、四国地区の「リザバー専門員」として、旧国土交通省職員でダムの建設・管理の経験も豊富な、日本技術開発(株) 田村 嘉範氏が選任されています。

 

○今後、四国地区の各行政機関の管理中のダム管理所等に立ち寄る際に、

   @ダム管理所の出来事

   A管理所長の悩み

   B今後こうしていきたいという構想や希望など

 ダムの近況やトピックス等の情報を収集に伺いますので、全国のダム管理所の参考となるような話題性の有る事例等について、積極的にご提供いただきますよう、ご協力を宜しくお願い申し上げます。

 

 

3.香川のみずべ探訪〜ロマンの島小豆島を巡る〜の募集について(香川県内)

 

○「四国のみずべ八十八カ所」実行委員会香川県部会では、この程「四国のみずべ八十八カ所」に選定されている香川県内のみずべの内、小豆島にあるみずべを巡るツアーを下記日程で募集しています。

 

○干潮時に歩いて渡れる余島のすばらしい景観、香川で唯一日本の名水百選に選ばれた湯舟の名水と周辺の千枚田、壺井栄の代表作「二十四の瞳」の舞台となった「岬の分教場」に通じる内海湾の景観などが、秋の紅葉にはえて心なごませるツアーです。

 

   【日  時】  平成17年11月6日(日)8:30〜17:15

 

   【巡回コース】   83番 余島、 84番 湯舟の名水、 85番 内海湾 を巡るコース

 

   【参加料】       無 料  (昼食は二十四の瞳映画村を予定。別途ご持参ください。)

 

   【定 員】       先着40名(定員になり次第締め切り)

 

   【集合場所】    高松サンポート小豆島行きフェリー乗り場(11月6日(日)8:30集合)

 

   【応募方法】    官製ハガキに氏名・年齢・性別(以上参加者全員)、住所・電話番号(以上代表者)を記入のうえ、10月14日(金)「当日必着」でお送りください。

参加の可否は、後日電話にてお知らせします。

 

   【応募問合せ先】  「四国のみずべ八十八ケ所」実行委員会香川県部会

                    〒761-0104 高松市高松町2422−1

                      香川河川国道事務所 調査開発課内

                      087-844-4315

 

                                                                                       

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また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

 

■連絡先■

四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐 大谷忠夫

760-8554高松市福岡町4丁目26−32

TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(大谷)

FAX 087-851-8474(河川計画課)

四国地方整備局 ホームページURL(河川)

http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/index.html

四国地方整備局 ホームページURL(四国河川ニュース)

http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/news/news.html

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