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  四国河川ニュース

9/17(土)〜9/23(金)》211号

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   【2005.9.26発行】

 ○四国・水こぼれ話談話室Vol.9○

○ 山と川のおもしろ話(高知県 大野見村 市川 幸雄村長)

 

○今週のニュース○

○「第6回 川での福祉と教育の全国大会」〜四万十川で日本の未来を見つけよう〜の開催予定について(渡川水系、高知県)

○土器川で「月見の宴」〜中秋の名月、讃岐富士に映え〜開かれる(土器川水系、香川県)

 

 

1.四国・水こぼれ話談話室Vol.9  山と川のおもしろ話 (高知県 大野見村 市川 幸雄村長)

 

1.古老の昔話から

○わしが若いときの事よ。ある日、山に罠を仕掛けちょったら大きな兎がかかっちょった。あまりにも大きいので、葛で獲物を縛って帰ろうと近くの葛を引っこ抜くと、それが山芋(自然薯)の蔓で、なんと山芋が3貫(約11kg)も付いてきたがよ・・・。シメシメとほくそ笑んで兎と山芋を肩に担いで得意満面で谷川の丸木橋を渡っていると、あまりにも獲物が重くてバランスを崩し、下の深ん淵へドブン・・・。こりゃしもうたと思って水から上がろうとしたが、なんだか重たくてなかなか水から出られない。

やっとのこと河原にはい上がってみると、重たいはずよ。わしの褌のなかに谷エビが3升(5.4リットル)も入っていたがよ・・・。あればあ面白い事はなかったわや。

 

○表現は少なからずオーバーであるが、中国の詩人、李白が詠んだ「秋浦歌」の白髪三千丈、縁愁似箇長、不知明鏡裏、何処得秋霜・・・を彷彿させてくれる話ではある。

 

2.川と山の考察

○我が村は、日本最後の清流といわれる四万十川源流域に位置し、総面積100.41平方キロメートルの山村である。過疎化が進み、人口も1,600人足らずに減少してきた。

 

○村民は代々、山と川に向かいあって暮らしてきたが、材価等の低迷が続き、山を取り巻く環境は厳しくなり、人工林化した山が荒れ始めている。その結果、当然の事ながら川の状態も年々悪化し、極端な水量の減少が顕著となってきた。

 

○そのため、何時も良く釣れていたウナギの絶好の住み家が、水面から上に出てしまって無惨な状態となっている。かつては、前述の古老の話ほどではないにしても、淡水魚族の棲息は豊富で簡単に捕獲出来たのは事実であったが、現在では、谷エビ等は全く見ることが出来なくなり、危機的な状況となっている。

 

○私は以前、四万十川上流淡水漁協組合長であった当時にこの事を予測し、川を守るために山の間伐を徹底するよう提唱したが、現実は余り進展していない。

 

○今回、首長に就任し、行政面からもこれらについて力を注いで行きたいと思っているが、弱小の自治体では自ずから限界があり、国を挙げてこれらに取り組むことを強く望みたい。

 

○なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。

 

        http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html

 

2.「第6回 川での福祉と教育の全国大会」〜四万十川で日本の未来を見つけよう〜の開催予定について(渡川水系、高知県)

 

○遠く、戦後の日本は「経済復興に邁進した時代」がありました!その懸命さは世界にも誇れる成果を見せたものの、一方では物質以外の面では必ずしも成功とは言えなかった部分も存在します!

 

○近く・・・情報社会に変身を遂げつつ現在、その処理の過程で、「情報の量や質」の面において検討すべき社会的かつ個人的な課題に直面しつつあります!

 

○このような情勢の中で、「時代の流れ」つまり「過去と現在とそして未来」の連鎖を今一度見つめ直し考え直す必要性が考えられます。時には「万人の癒しの場」であり、膨大な公共空間である川を地域共同体意識を育むその価値を再認識すると共に「日本最後の清流」と言われる「歴史的環境」を持つ四万十川をその舞台として、その「時代の連鎖」を見つめ直そうとするものであります。

 

○よって、「第6回川での福祉と教育の全国大会」を下記のとおり開催予定です。行政機関を始め一般の方々など、多くの方々のご参加をお願い申し上げます。なお、申し込み方法は、9月30日までに申込書を送付頂いた方の先着優先となっていますので、次の応募要領をご参照下さい。

 

    【全国大会】

         日 時:平成17年10月8日・9日・10日

         場 所:高知県四万十市 新ロイヤルホテル四万十(第1日目)

                    四万十市立中央公民館(第2・3日目)

         申込期限:平成17年9月30日(金)迄(当日参加も可能)

         参加費:別途申込用紙のとおり

         問い合せ・申し込み先

             「第6回 川での福祉と教育の全国大会」実行委員会事務局

       TEL0880−34−6000  FAX0880−34−1967

       または、四国地方整備局 河川工事課 冨永

       TEL087−851−8061  FAX087−851−8474

        ◆申し込み方法は、faxまたはEメールでお願いします。参加申し込み用紙は、下記のHPから入手出来ます。

              http://www11.ocn.ne.jp/~shimanto/subu11.html

          faxまたはEメールでお申し込みの場合は、記入欄に必要事項をご記入のうえ、ご送付下さい。

        ◆宿泊の予約は承っていません。各自でご予約をお願い致します。

        ◆なお宿泊ホテルとして、新ロイヤルホテル四万十を仮予約しておりますので、ご利用下さい。予約に際しては

     「川での福祉で」と申し出てください。宿泊料金(シングル)7,500円/泊(税込み朝食付き)

     TEL0880−35−1000

 

    【大会プログラム】

         第1日目:平成17年10月8日(土)  新ロイヤルホテル四万十

       開会行事                   18:00〜     

         第2日目:平成17年10月9日(日)  四万十市立中央公民館

       高校生が考える川での福祉と教育  9:00〜10:20

       対談 高知県知事と四万十大使   10:30〜12:00

       昼食 四万十薬膳弁当を食べよう!(弁当代1,000実費、要予約) 12:00〜13:00

       講演 『四万十川の現状と流域共同管理』長野大学 大野晃教授 13:00〜14:30

       四万十川現地見学会(参加者実費) 15:00〜17:00

 

     第3日目:平成17年10月10日(月) 四万十市立中央公民館

       四万十川自然再生の方向性 9:00〜 9:50

       パネルディスカッション 10:00〜12:15

       閉会式  12:20〜     

 

 

3.土器川で「月見の宴」〜中秋の名月、讃岐富士に映え〜開かれる(土器川水系、香川県)

 

○9月18日(日)夜、丸亀市川西町北の土器川親水護岸で第20回「月見の宴」(土器川ロマンの会主催)が開かれました。

 

○毎年中秋の名月の夜に行われ、今年は約1000名が訪れ、夜空にくっきり と浮かんだ満月と宴席を楽しみました。また、讃岐富士(飯野山)をバックにした右岸堤防には、「20thお月見?土器川ロマン」の火文字が灯され、節目の年を祝いました。

 

 

                                                                                        

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四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐 大谷忠夫

760-8554高松市福岡町4丁目26−32

TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(大谷)

FAX 087-851-8474(河川計画課)

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