四国河川ニュース《9/10(土)〜9/16(金)》
No.210

○四国・水こぼれ話談話室Vol.8○
     ○ 「先人に学び 未来につなぐ」  (四国中央市 井原 巧 市長)

 ○今週のニュース○
     ○
「多自然型川づくり」15周年記念シンポジウムin四万十市の開催予定について
      
(渡川水系、高知県)

1.四国・水こぼれ話談話室Vol.8
     「先人に学び 未来につなぐ」  (四国中央市 井原 巧 市長)

.四国中央市は、愛媛県の東端部に位置し、昨年4月に川之江市、伊予三島市、土居町、新宮村の合併により新しく誕生しました。当地域は、昔から和紙の生産が盛んで、市域の約73%、32,600haという広大な森林と、その山間部にある銅山川の豊かな水によって、地場産業である製紙業が大きな発展を遂げてまいりました。

○.製紙業は、俗に「紙一トンに水百トン」と形容されるように、大量の水を消費する用水型産業の代表格でありますが、当地域は平野部が狭小な上、小河川で急勾配であるなど、たびたび水不足に悩まされる地域でありました。

○.そんなハンディキャップを、私たち先人の地域の発展を思う強い気持ちとたゆまぬ努力により、現在では、柳瀬ダム、新宮ダム、富郷ダムの3つのダムが造られ、今夏のような渇水に対しても、取水制限があるものの、断水等の心配のない水に恵まれた地域となったのであります。

○.古来より、「水を治める者は天下を治める」と言われますが、正にこの地域においては、全国的にも稀な3つのダム群により水を治め、それを利用することにより四国最大級の工業のまちとなり、日本一の紙のまちとなったのであります。

○.これらの発展がもたらされたのは、早くからダムの必要性を痛感し、事業完遂に向けて全身全霊をダム建設に傾けた先人の先見の明と、血の滲むような努力の賜物に他ならず、今日まで住民の生命と地域の発展を支えてきたダムの計り知れない功績に、改めて感謝申し上げたいと思います。

○.現在、当市においては、昨年度の未曾有の台風災害や国の三位一体の改革、また合併直後の肥大化した職員数等により、これまでにない厳しい財政運営を強いられています。

○.しかし、悲観ばかりするのではなく、現在の厳しい状況を認識し、行財政改革を断行したところこそが、激動の地方分権時代を生き残り、発展への展望が開かれていくものと信じています。ダム建設を成し遂げた先人の尊い教えに習い、私たちの子どもや孫達がより豊かな生活が送れるよう未来を見据えたまちづくりに取り組んでまいりたいと思います。




○.なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。

http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html

2.「多自然型川づくり」15周年記念シンポジウムin四万十市の開催予定について
  (渡川水系、高知県)

○「多自然型川づくりの推進について」の通達が平成2年11月になされて、今年で15周年を迎えます。その間、四国はもとより全国各地で「多自然型川づくり」を基本理念として、良質な水辺空間の形成を図るべく様々な多自然型工法を採用した河川工事が施工されてきました。

○本取り組みも15周年を迎え、これを機
会に改めて「多自然型川づくり」の意義と効果を認識し、さらなる展開を目指して、「多自然型川づくりの評価と今後の方向性についての提案」をテーマに15周年記念シンポジウムin四万十市を下記のとおり開催予定です。

○高知県四万十市は、スイスで近自然工法を実践した、クリスチャン・ゲルディ氏を昭和63年に迎えて、多自然型川づくりのシンポジウムが行われ、ま たその事業を開始した四万十川を擁する地です。この地で記念の大会を開催するのは、意義深いものと考えています。

○また、記念シンポジウムの前日には、現地視察会及び懇親会を予定していますので、行政機関を始め一般の方々など、多くの方々のご参加をお願い申し上げます。なお、申し込み方法は、9月30日までに申込書を送付頂いた方の先着優先となっていますので、次の応募要領をご参照下さい。

  【記念シンポジウム
   
日 時:平成17年10月11日(火) 9:00〜14:30
   場 所:高知県四万十市 ホテルサンリバー四万十 2階
   定 員 :300名(先着順)
   申込期限:平成17年9月30日(金)迄
   参加費無料
    (問い合せ・申し込み先)
    「多自然型川づくり」15周年記念シンポジウム事務局
       ((財)リバーフロント整備センター内)
       TEL03−3265−7121  FAX03−3265−7456
◆申し込み方法は、faxまたはEメールでお願いします。参加申し込み用紙は、下記のリバーフロント整備センターHPから入手出来ます。 http://www.rfc.or.jp/shimanto.pdf faxまたはEメールでお申し込みの場合は、記入欄に必要事項をご記入のうえ、ご送付下さい。
◆申し込みは先着順とし、定員になり次第締め切らさせていただきます。
◆申し込み者には、開催日までに事務局よりfaxまたはEメールで受付確認を行います。
◆申し込み締め切り後も残席がある場合がありますので、事務局までお問い合わせ下さい。
◆宿泊の予約は承っていません。各自でご予約をお願い致します。

  【現地視察会
   
日 時:平成17年10月10日(月)14:00〜 (雨天の場合スケジュール変更有り)
   視察予定:14:00JR中村駅集合→沈下橋・多自然型川づくり視察→17:00JR中村駅解散
   場 所:四万十川(現地視察)
   定 員 :50名(先着順)
   参加費無料
◆四万十川の沈下橋や多自然型川づくりの船中視察を予定しています。
◆詳細は、参加が決定した方々に別途お知らせします。

  【懇親会
   
日 時:平成17年10月10日(月)18:00〜20:00
   場 所:高知県四万十市 ホテルサンリバー四万十 2階
   参加費:5,000円


    「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、
    また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

    ■連絡先■
      四国地方整備局 河川部 河川管理課 課長補佐 大谷 忠夫
      〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32
      TEL 087-851-8061(代) マイクロ88-3753(大谷)
       FAX 087-851-8474(河川計画課)

四国地方整備局 ホームページURL(河川)
 http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/index.html
 四国地方整備局 ホームページURL(四国河川ニュース)
    http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/news/news.html



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