四国河川ニュース《12/15(土)〜12/21(金)》No.21

1.大洲市議会 住民投票条例案否決 (肱川水系河辺川山鳥坂ダム 愛媛県)

大洲市議会は、12月19日山鳥坂ダム建設中予分水事業の賛否を問う住民投票条例案を反対15,賛成5で否決しました。

2.平成14年度予算案決定

平成14年度予算案は、12月20日財務省原案内示、24日政府案が決定しました。

3.この1年の主な出来事

今年は、21世紀の幕開けとともに、4省庁が統合され、四国地方においては、四国地方整備局が誕生。
   仕事のシステムの見直しに取り組んだ1年でした。
   この一年を振り返り主な出来事をまとめてみました。

(1)危機管理について
■9月6日高知県西南部に豪雨災害発生。
■排水ポンプ車、照明車、衛星通信車等災害対策用機械を補助河川へ派遣。
■また、河川部に今後の復旧のあり方等を検討する「高知県西南部豪雨災害支援河川対策プロジェクトチーム」を設置。
■高知県では地域集落の形態を考慮した復旧方針、復旧方法、今後の防災対策を検討する「高知県西南部豪雨災害検討会」を学識経験者、地元自治体関係者により設置。
(2)四国の声の結集として
■4月27日四国4県の市町村議会議員で組織された「四国土砂防災ネットワーク議員連盟」が発足。
8月30日第一回定期総会を開催。
四国地域における土砂災害を主とする自然災害から生命財産を保全するための対策や、中山間地域を中心とする国土保全等について立案し現実のものとするための活動を行う。
■10月15日全国初!!直轄、補助合同の四国の治水、利水、環境のための組織「四国河川協議会」設立。
四国の河川関係の整備促進、河川等への愛護心の育成、河川行政の推進の協力体制の確立等のため市町村および河川関係の各要望組織の母体として設立
(3)地域の声の反映として
■3月30日佐賀発電所水利権更新。
渡川水系四万十川に設置の佐賀堰堤から取水している「佐賀発電所」の水利権が更新期間を10年、放流量は、時期により毎秒1.13〜3.4m3とすることで更新。
(4)四国の魅力の追求として
■四国のみずべ八十八カ所の募集開始。
四国らしさを生かした四国の魅力の創出の取り組みとして、四国地方において21世紀に伝えたい、地域が誇れる水辺の空間の創出をメインテーマとして「歴史、文化、風土に潜む魅力創出」、「情ある人間交流の再形成」、「地域の特徴を生かした活性化」、「四季折々に魅力あふれる水辺」の視点から、四国八十八カ所にちなみ地域づくりにつなげる「四国のみずべ八十八カ所」事業の対象地域を9月1日〜来年の9月30日までの間募集。
■12月1日世界水フォーラム四国地方イベント「河川文化ディスカバーフォーラムin四国」〜新世紀におけるみずべを考えよう!!あそぶ・まもる・つくる〜を「四国のみずべ八十八カ所」関連イベントとして開催。
(5)山鳥坂ダムについて
肱川流域の合意が得られず長期にわたって停滞していた山鳥坂ダム建設事業について、
■3月に愛媛県知事から流域の課題解消を最優先して計画を見直すよう要望があり、
・これを受けて5月に見直し案を発表しました。
・流域自治体の要望等を受けた50余回の説明会を経て、
・8月に流域からは見直し案を評価する意見をいただきました。・  ・しかし、11月になって、分水を受ける中予側から水量の減少等により見直し案では事業の推進できないとの意見が出されました。
・このような状況下、11月16日に事業評価監視委員会が開催され、「事業継続は妥当。ただし、中予分水は除外して計画を再構築し、来年の概算要求までに再審議する。」との意見がまとめ られました。

 

 

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