四国河川ニュース《８／１３（土）～８／１９（金）》 No.２０６
○四国・水こぼれ話談話室Vol.４○
○ 仁淀川の思い出 （土佐市 森田 康生 市長）
○今週のニュース○
○ さめうら湖フェスティバル 記念シンポジウムの放送予定
「山を守る地域を生かす森と水 ～水源地域を支える人のネットワーク～」
（吉野川水系 高知県）
１．四国・水こぼれ話談話室Vol.４
仁淀川の思い出 （土佐市 森田 康生 市長）
○．南国の燦々と輝く太陽の降り注ぐ仁淀川の川面に突如として、耳をつんざく金属音、ふり返る間もなく、頭上に背後の皿が嶺の上空から急降下し飛来してきたアメリカの艦載機、グラマン戦闘機の出現に逃げ場のない急流な瀬で、小学生の私は、金突きと蝦玉が両端についた竹竿を持つてカマキリ（鮎かけ）を主に狙い、ゴリやエビ捕りに夢中になつて過ごした大半の日々、台風や大雨の洪水時には何時も破堤の危機恐怖に脅えながらも数日後本流と分離した、［コマタ］と言つた浅くなつた小流で鮎やゴリ、ウナギ捕りに歓声をあげ、夜は灯油を灯し列をなして遡上してくるサエビ捕りなど、昔日の懐かしい日々の回想は常に豊かで清らかな母なる河、仁淀川の情景であり今も私の脳裏に鮮明に蘇ります。
○．そのように私たちに自然の恵みと恐ろしさを教え、共存することの大切さを実体験を通して育ぐくんできてくれた仁淀川は、常に私たちの自然教育の場であり鍛錬の道場でした。
○．しかし、現下の仁淀川は更に荒廃し洪水時には住居浸水等、住民の生命財産を脅かし、渇水時にはたちまち県都、高知市を含む流域住民の生活用水に大きな不安を招くなど、深刻な問題であり今後一層の河川施設整備が急がれている。
○．しかし問題はそれのみではない、主題は今日の山の荒廃にあろう、その手法、対策は識者の知るところ、仁淀川流域全体で英知を結集し豊かな自然の蘇生に努め、天与の財産として雄大で素晴らしい仁淀川流域の自然の恵みを子々孫々に伝えてゆくことこそ現存する私達の責務であろう。
悠久の清流、仁淀川、永遠なれ
○．なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局ＨＰにおいても掲載していますので、ご覧下さい。
http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html
２．さめうら湖フェスティバル 記念シンポジウムの放送予定
「山を守る地域を生かす森と水 ～水源地域を支える人のネットワーク～」
（吉野川水系 高知県）
○去る７月３０日（土）、高知県長岡郡本山町本山町プラチナセンターで「森と湖に親しむ旬間」全国行事の一環として、記念シンポジウムが開催されました。
○このパネルディスカッションの模様が、８月２７日（土）午後１１時３０分より、ＮＨＫ教育テレビ「土曜フォーラム」で放送されます。
○当パネルディスカッションは、「山を守る・地域を生かす森と水～水源地域を支える人のネットワーク～」と題して、コーディネーターに池上彰さん（ジャーナリスト／元ＮＨＫ報道局主幹）、パネリストの矢田部龍一さん（愛媛大学工学部環境建設工学科教授／重信川の自然をはぐくむ会会長）、西内燦夫さん（四国河川文化ネットワーク代表世話人／四万十川流域住民ネットワーク 代表世話人）、星野知子さん（女優）、稲本正さん（オークヴィレッジ代表）、清治真人さん（国土交通省河川局長）から、どのように自然環境を保全し、その拠点となる水源地域をどう活性化していけばよいのか、森や河川の将来像・流域住民のあり方などについて、具体的なご意見を数多くいただきました。また、討論全般をとおして終始パネラーによる白熱した議論が展開するなど、すばらしい内容となりました。
○最後にコーディネーターの池上彰さんが「これから、私達一人一人が何をすればいいのか考える、ここが、その第一歩になれば」と結ばれました。
○森があって、その森が水を作り、その水が川となって流れ、さらに海に注ぎ込む。その中で私達はその水の恩恵を受けて生きてきました。しかし、森が荒れている、あるいは、その森を支えてきた人たちの地域社会が崩れつつある。私達に何ができるのか。改めて考えさせられたシンポジウムでした。
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四国地方整備局 河川部 河川管理課 課長補佐 大谷 忠夫
〒760-8554高松市福岡町４丁目２６－３２
TEL 087-851-8061（代） マイクロ88-3753（大谷）
FAX 087-851-8474（河川計画課）
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