四国河川ニュース《8/6(土)〜8/12(金)》 No.205
○四国・水こぼれ話談話室Vol.3○
○ 昨年の災害を振り返って (新居浜市 佐々木 龍 市長)
○今週のニュース○
○ 「大渡ダム一日所長」開催される (仁淀川水系 高知県)
○ 「重信川まるごと探検隊」の実施 (重信川水系 愛媛県)
○ 「大渡ダム探検隊」を実施しました! (仁淀川水系 高知県)
1.四国・水こぼれ話談話室Vol.3
昨年の災害を振り返って (新居浜市 佐々木 龍 市長)
○.新居浜市は、昨年8月以降、相次ぐ台風の襲来により、かつて経験したことのない大きな被害を受け、連日のようにテレビ、新聞等で報道されたことはいまだ記憶に新しいところです。平成16年は、いわゆる「災」という言葉で一年が総称される年でしたが、私は、「災」とともに「命」という言葉も重く感じました。
○.新居浜市においては、土砂災害等により9名の尊い命が失われ、多くの世帯において床上、床下浸水という被害を受け、今なお、仮設住宅や仮住宅において困難な生活を余儀なくされている方々がおられます。
○.私は、これらの自然の脅威に直面する中で、これまでの常識や「新居浜市は天災の少ない恵まれた自然条件のまち」という先入観を捨てて取り組まなければならないと改めて考えさせられました。
○.幾度かの台風被害の後、災害に対してより迅速かつ適切に対応するため、台風の接近等で災害が発生する恐れがあると判断される場合に、市内各地域へ職員を配置し、自治会長と協力して地域への広報活動や被害状況の収集等を行うようにし、地域と市(水防本部)との密接な連携体制の強化を図りました。
○.私は、昨年の災害を通じて、常に市内の実情や市民生活の現状を知り、現場の中にこそ真実があるという現場主義の大切さを改めて実感しました。また、この間、自治会を中心とした地域の助け合い、中学生から高校生を初め多くの市民や市外、県外からのボランティアの御協力、国、県の支援、多くの方々からの義援金をいただき、この場をお借りして感謝を申し上げます。
○.なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。
http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html
2.「大渡ダム一日所長」開催される (仁淀川水系 高知県)
○8月4日(木)、大渡ダム管理所では、「大渡ダム一日所長」を開催しました。
これは、旧仁淀村・旧吾川村の4校の小学校の生徒、計8名が大渡ダム管理所の所長を自ら体験し、ダム管理の重要性を理解して頂くためのイベントです。
○一日所長の内容としては、各生徒さんに管理所長より委嘱状を交付することから始まり、ボートによる貯水池巡視、堤体内でのゲートの点検、操作室で 実際にCCTVを用いて貯水池内及び下流の監視を行うといった、普段職員が行っている業務を体験するというものです。
○通常、ダムを一般の方々に見学してもらっていますが、今回は普段見ることのできない所に行ったり、直接所長と話をしたりと、普段の見学とは異なり非常に貴重な体験をしたのではないかと思います。
○最後に、職員と一緒に昼食をとりながら、一日所長を体験して一番心に残ったことなどを話し合い、楽しい一日を過ごして頂きました。
3.「重信川まるごと探検隊」の実施 (重信川水系 愛媛県)
○8月8日(月)と9日(火)の両日、「重信川の自然をはぐくむ会(会長:矢田部龍一愛媛大学教授)」は、重信川流域の小学生らの参加のもと、「重信川まるごと探検隊」を実施しました。
○初日は、「泉をめぐって風土を調べよう!!」の題目に松山市内の久米小学校及び荏原小学校から、小学生3年〜6年の生徒24名が参加されました。
○重信川流域にある4つの泉(柳原泉、龍沢泉、赤坂泉、夫婦泉)を探索し、講師の先生から泉の概要について説明を受けた後、各班別に別れ泉周辺についての生態系や利用状況などをデジカメで写真を撮ったりなどして調査しました。その後ワークショップを開催し、みんなで重信川の泉のあり方について議論して頂きました。
○泉の調査の終了後、父兄の方々からは、「今後も是非継続してもらいたい。子供のうちからこういう環境教育を行うことは、非常に良い事である。」と言ったご意見・ご要望をいただきました。
○二日目は、「重信川で遊ぼう!!」の題目に松山市、東温市の小学生4〜6年生の生徒14名が参加されました。
○重信川の上流での川遊び(上流で渓流のぼり、河口で石投げなど)を体験してもらい、その後中流、河口の状況を確認してもらい、遊びを通じて河川が本来有すべき良質な環境への提案を出してもらいました。
○さらに、俳人の夏井いつき先生による俳句ライブで、重信川の現状について俳句を詠むことで、俳句の楽しさについても学んでもらいました。
○両日とも子供たちの笑い声が、重信川に1日中聞こえていました。
○この結果については、11月12日に愛媛大学で開催される「重信川まるごと体験学生作品展」で発表を予定しています。
4.「大渡ダム探検隊」を実施しました! (仁淀川水系 高知県)
○8月11日(木)、大渡ダム管理所では、監査廊を利用した「大渡ダム探検隊」 を実施しました。
○この「大渡ダム探検隊」は、仁淀川町主催の「わんぱくカーニバルin仁淀」のイベントの一つとして企画されているもので、毎年夏休み中の子供達が、数多く参加してくれています。
○「探検隊」(通称:宝探し)は、ひんやりとしたダム堤体内の監査廊を洞窟に見立て、子供達が宝の地図と宝箱(中身は賞品引換券)を見つけだすものです。
○今回は、総勢21人の子供達に参加頂き、探検隊となった子供達は、監査廊の奥に隠された宝箱を苦労して見つけ出し、大喜びでした。子供達にとって夏休み中の良い思い出が、出来たことと思います。
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四国地方整備局 河川部 河川管理課 課長補佐 大谷 忠夫
〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32
TEL 087-851-8061(代) マイクロ88-3753(大谷)
FAX 087-851-8474(河川計画課)
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