四国河川ニュース《7/30(土)〜8/5(金)》 No.204

○四国・水こぼれ話談話室Vol.2○
     ○ ダムと自然を生かした町づくり     (塩江町 中井 弘町長)

 ○今週のニュース○
     ○ 「森と湖に親しむつどい2005 さめうら湖フェスティバル」の開催 (吉野川水系 高知県)
     ○ 第19回万代まつりの実施について(那賀川水系 徳島県)
     ○ 桑野川ふれあいフェスタ2005in横見(那賀川水系 徳島県)
     ○ 蛍湖まつりの開催 (渡川水系 高知県) 
     ○ 水の週間in那賀川の実施(那賀川水系 徳島県)
     ○ 「平成17年度高知河川国道事務所危機管理演習」の実施 (仁淀川・高知海岸 高知県)

1.四国・水こぼれ話談話室Vol.2
     ダムと自然を生かした町づくり (塩江町 中井 弘町長)

○.香川県最大の内場ダムがある塩江町は、昭和31年に旧上西村、旧塩江村、旧安原村の三村が合併して誕生しましたが、本年9月には約49年の歴史に幕を閉じ高松市と合併することとなりました。

○.昨年は度重なる台風により大被害を受け、本年は平成6年以来の空梅雨となり各地区で水不足となっております。全国に比して降雨量が非常に少ない香川県は、過去何回も干ばつに見舞われる一方、地形が急峻なため、台風等による災害も後を絶ちませんでした。そのような中、昭和13年に、待望の内 場ダムの建設工事が、治水、灌漑、水道用水、洪水調節を目的に着手され、 途中、戦争の激化、資材不足のため中断はしたものの、昭和28年に総貯水量797万トンのダムが水没農地250万6千u、水没戸数87戸の人々の協力のもと完成いたしました。

○.現在、満々と緑の水を湛えるダム湖畔にはキャンプ場、テニスコート、ペンション、ホテル等が整備され、紅葉の秋に湖面から打ち上げる花火は、山間にこだまし水面を美しく彩り、塩江温泉郷を訪れる人々の心を癒してくれています。

○.ダム下流域では、ボランティアグループの「温知会」が源氏ホタルの幼虫を養殖し、河川に放流するとともに毎年6月には「塩江ホタルまつり」を開催するなど河川環境の改善に努力し、ホタルの乱舞する河川の創出に取り組んでいます。

○.21世紀は環境・自然との共生の世紀といわれています。これからも、これらの資源と自然との調和を図りつつ快適な生活のできる町づくりに努めていきたいと考えています。

○.なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。

http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html

2.「森と湖に親しむつどい2005 さめうら湖フェスティバル」の開催(吉野川水系 高知県)

○7月30日(土)、31日(日)の2日間、高知県嶺北地域に位置する「四国の水瓶」早明浦ダム湖及びその周辺で、「森と湖に親しむつどい2005さめうら湖フェスティバル」が、開催されました。

○当つどいは、森林やダム湖の重要性についての理解を深めてもらうため制定された「森と湖に親しむ旬間(7月21日〜31日)」の全国行事として行われているもので、四国では平成4年(野村ダム)以降の2回目、全国では19回目の開催となります。

○「伝えよう四国のいのち守ろう嶺北の自然」をテーマに、記念式典、郷土芸能、各種ウォータースポーツ、記念シンポジウム、早明浦ダムを背景としたコンサートや花火大会が盛大に取り行われ、2日間で延べ約15,000人の来場者の方々に、ダムと森林が担う役割を再認識して頂きました。

○また、記念シンポジウムでは、各協賛機関並びにOBの方々にも広く誘い合せてご来館頂き、その甲斐あって約300人の方々に聴講頂きました。

3.第19回万代まつりの実施について    (那賀川水系 徳島県)

○7月下旬、「第19回万代まつり」(主催:万代まつり実行委員会)が、那賀 郡羽ノ浦町の那賀川河川敷で行われました。万代まつりは、万代堤を築造した吉田宅兵衛の遺徳を偲び、昭和63年から毎年河川愛護月間の7月中旬に行われているものです。

○今年も那賀川河川事務所主催の「水生生物調査」及び「こども鮎つかみどり」の他、羽ノ浦町主催の「やぶさめ一輪車」等多くのイベントが行われ、猛暑の中、それぞれ地元の小学生らが「水生生物調査」では約130名、「こども鮎つかみどり」では約200名の参加がありました。

○「水生生物調査」は、水生生物の種類を調べることで河川の環境について考えてもらうことが目的で、そこに生息する水生生物をみつけて河川の水質がきれいな水かどうか見てもらいました。結果は、カワゲラやヒラタカゲロウなど、きれいな水質に棲む生物が、多く確認されました。

○「こども鮎つかみどり」は、地元漁業協同組合との共同で開催し、幼児用、小学低学年用・小学高学年以上用の3つのプールに入れた、約2500匹の鮎を素手で掴み取る方法で実施しました。仕切用の金網に沿って座り込んだ格好で鮎を掴む慣れた子どももおり、約1時間かけて水と戯れながら掴み取りを楽しんでいました。

4.桑野川ふれあいフェスタ2005in横見   (那賀川水系 徳島県)

○7月30日(土)、桑野川の河川敷きで水辺空間の創造とまちづくり〜自然と人とのふれあいの中で地域環境を考える〜をテーマに、「桑野川ふれあいフェスタ2005in横見」(主催:横見町をきれいにする会)が開催されました。

○当日は、河川の一斉清掃からはじまり、動物ふれあい体験、皿まわし、ふれあいコンサートなど、多種多様なイベントがあり、たくさんの人で賑わいました。

○那賀川河川事務所でも、洪水や渇水のパネル展示、河川PRグッズの配布な どの出展でイベントに参加し、地元の人達と交流を図りました。

5.蛍湖まつりの開催 (渡川水系 高知県)

○7月31日(日)、中筋川ダムにおいて蛍湖まつりを開催しました。このまつりは、「森と湖に親しむ旬間」において地域の連携・交流及びダム事業への理解を深めることを目的に、周辺市村、関係機関及び学識経験者による実行委員会が毎年7月最後の日曜日に開催しているもので、今年で10回目の開催となります。

○当日は、地元婦人会による「うまいもの市」、それいけ!アンパンマンショー、アメゴ・ウナギのつかみ取り、堀内佳コンサート、ダム見学会、児童作品展、和太鼓の演奏、もち投げ、ゴルフ大会、ゲートボール大会などの催しを行いました。

○堀内さんは、地元出身の全盲のシンガーソングライターで、野外ステージで 40分にわたって熱唱、子供時代の思い出を織り込んだ歌で、締めくくられました。この歌の中には「澄み切った川では、もうすぐダムができようとしている」とのフレーズもありましたが、「治水や利水にダムも大切な役割を担っている」「管理者だけでなく多くの人がダムに足を運んで、共に盛り上げて欲しい」などと、語り掛けていました。

○ダム堤体内の見学会には、200人もの参加者があり、まつり全体では家族連れなど約3,800人の来場者で終日賑わいました。

6.水の週間in那賀川の実施      (那賀川水系 徳島県)

○「水の日(8月1日)」及び「水の週間」(8月1日〜7日)の行事の一環として、7月24日から25日に水の大切さを啓発するための街頭広報を「阿南の夏まつり」に合わせて「水の週間in那賀川」(主催:「水の週間in那賀川」実行委員会)を実施しました。

○夏祭りのパレードには「水を大切に」の横断幕を掲げて行列に参加し、渇水パンフレットや河川PRグッズなどを一般の見物客に配布するとともに水の貴重さをPRしました。

○夜のお祭りの時間帯には、富岡商店街の一画を借り受け、渇水パンフレットの配布・渇水パネル展示・渇水時のビデオ放映などで「水の大切さ」を啓発するとともに、来場者の約700人を対象に風船・うちわ・バッジなど河川PR用品も配布しました。

7.「平成17年度高知河川国道事務所危機管理演習」の実施(仁淀川・高知海岸 高知県)

○8月2日(火)、「平成17年度高知河川国道事務所危機管理演習」を高知河川国道事務所において実施しました。

○本演習は、事務所の職員を対象に、危機管理への対応能力の向上に資することを目的としたものです。当日は、ロールプレイング方式により、仁淀川の大規模な洪水災害及び高知海岸の波浪災害を想定した情報連絡、状況判断、マスコミ対応等の具体的な対応訓練を実践的に行いました。
  
○当事務所職員の他、整備局河川部(3名)、防災エキスパート(8名)からも 協力を頂き、演習部(総務班、工務班、対策班)と指揮部(企画統制班、状況付与班、評価班)で4会場に別れ、総勢約90名の参加のもと実施しました。

○指揮部(コントローラー)より仁淀川の破堤、河川管理施設の故障、高知海岸の崩壊、職員家族等の行方不明・捜索等の想定内容が付与され、演習部(プレーヤー)は、与えられる情報に現実さながらの緊迫感で、真剣に対応していました。
 
○演習終了後の検討会・講評においては、情報の迅速な伝達、共有化の重要さ、状況判断等などについての意見・指摘を頂き、今後の防災対応への課題について確認しました。


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    ■連絡先■
      四国地方整備局 河川部 河川管理課 課長補佐 大谷 忠夫
      〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32
      TEL 087-851-8061(代) マイクロ88-3753(大谷)
       FAX 087-851-8474(河川計画課)

四国地方整備局 ホームページURL(河川)
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