四国河川ニュース《3/19(土)〜3/25(金)》 No.185


○今週のニュース○
    ○第9回吉野川現地(フィールド)講座開催 (吉野川水系 徳島県)
    ○菜生海岸災害調査検討委員会を開催 (高知県)

1.第9回吉野川現地(フィールド)講座開催 (吉野川水系 徳島県)

 「コアジサシのデコイ(模型)を設置」〜吉野川にコアジサシを呼び戻そう〜

 ○3月19日、「コアジサシデコイ設置」のフィールド講座を吉野町西条の河原(西条大橋の上流)において国土交通省、徳島県、吉野川交流推進会議及び日本野鳥の会徳島県支部の共催で実施しました。

 ○デコイは3月5日に開催したフィールド講座で小学生とその保護者の方約60名に作って頂き、2週間乾燥させたものです。

 ○天気に恵まれた当日、参加者はそれぞれ自分で作ったデコイを持って親子で相談しながら仲良く置いて、周りには産まれたヒナがカラス等から身を隠すため、玉石を高く積み上げたり、トンネルを作ったり、また半円状に作ったりと、色々と工夫しながらのシェルターを作りました。
 
 ○デコイを自分達の仲間と思い沢山のコアジサシが安心してタマゴを生みヒナを育ててくれることを願いながら作業が行われました。

 ○デコイ設置の後は、日本野鳥の会の方に講師をして頂き野鳥観察を行いました。ヒバリ、ホオジロ、ツグミ、モズなど色々な野鳥が観察され、また鳥の「さえずり」でも、縄張りを主張したり、求愛活動であったりすることも教えて頂きました。

 ○参加者の方には吉野川の豊かな自然に親しんでもらうとともに、環境保全の大切さについて学んで頂けたことと思います。

 ○4月以降、コアジサシの渡来状況、繁殖状況等のモニタリング調査をデコイを設置した2箇所を含む吉野川の下流域で実施し、効果を確認していく予定です。

2.菜生海岸災害調査検討委員会を開催 (高知県)

○3月24日(木)、東京都において菜生海岸災害調査検討委員会の最終委員会が開かれました。

 ○本検討委員会は、平成16年10月20日、台風23号の激しい高波により、高知県室戸市の菜生海岸において海岸堤防が約30mにわたり倒壊し、流入した海水等により背後地の家屋13戸が被災し、3名の方が亡くなりました。

 ○この災害の原因は、異常な高波により海岸堤防が倒壊したものですが、このような被災形態は、これまでの海岸災害ではほとんど見られなかったものです。

 ○このため、国土交通省と高知県は、「菜生海岸災害調査検討委員会」(委員長:佐藤愼司 東京大学教授)を発足させ、災害の原因究明、災害の教訓を踏まえた全国緊急点検と今後の取り組みなどについて検討を行っていた  もので、このほど報告がまとめられたものです。

 ○報告の内容は、菜生海岸災害の原因究明、菜生海岸災害の教訓を踏まえた全国緊急点検と今後の取り組みで構成されています。

 ○被災原因の究明では、堤防倒壊のメカニズム、災害復旧工法の考え方、災害の教訓を踏まえた全国緊急点検と今後の取り組みでは、全国海岸堤防の緊急点検を踏まえた489ヵ所の重点緊急点検の必要性や点検・監視体制の強化とソフト対策の充実などが報告されております。


    「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、
    また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

    ■連絡先■
      四国地方整備局 河川部 防災対策官 則 勢
      〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32
      TEL 087-851-8061(代) マイクロ88-3125(則)
       FAX 087-851-8474(河川計画課)

四国地方整備局 ホームページURL(河川)
 http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/index.html
 四国地方整備局 ホームページURL(四国河川ニュース)
    http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/news/news.html



<目次に戻る