四国河川ニュース《2/19(土)〜2/25(金)》 No.181


○今週のニュース○
    ○重信川、石手川の流木等を地域住民に配布(重信川水系 愛媛県)
    ○みずべの俳句選考・大賞等決定
              (「四国のみずべ八十八ヵ所」実行委員会愛媛部会
    ○重信川河口で卒業記念植樹祭を開催 (重信川水系 愛媛県)
    ○ハザードマップ講習会を開催 (四国地方整備局)
    ○松原泉の再生に向けた全体会議を開催 (重信川水系 愛媛県)

1.重信川、石手川の流木等を地域住民に配布(重信川水系 愛媛県)

 ○重信川出張所では、昨年12月末に伐採木を一般へ配布し、ほとんど持ち帰ってもらうことができました。今回は、河川管理上支障となる伐採木・伐採竹に加えて、昨年の洪水により高水敷等に漂着した流木についても配布しました。

 ○主な目的は、以下のとおりです。
  @コスト縮減(処理費用の軽減)
  A有効利用(地域住民にて活用)
  B河川事業のPR(地域住民とのコミュニケーションを図る)

 ○配布期間は、平成17年2月21日〜3月31日で、平日の10時〜16時の間です。

 ○配布方法は、重信川と石手川の2箇所の高水敷に仮置し、各自で持ち帰ってもらうことにしました。また、前回と同様に、仮置した伐採木等は、ある程度の長さに小切するなどして、持ち帰りやすい状態にしました。

 ○今回の配布については、事前に記者発表を行い、当日はテレビの取材もあり、ニュースの中で『流木をさし上げます!』内容の特集で取り上げられたほか、松山河川国道事務所が提供しているラジオ番組『もぐりんのいま何してるの?』の中でも紹介がありました。

 ○現地で聞き取り調査したところ、前回と同様に薪ストーブに利用したいという方が来られていました。流木については、木工や園芸の材料として利用したいという方や部屋のインテリアとして利用したいという方も来られていました。また、

 ○なお、詳細については、松山河川国道事務所HPをご覧下さい。
   http://www.skr.mlit.go.jp/matsuyam/index.html

2.みずべの俳句選考・大賞等決定
          (「四国のみずべ八十八ヵ所」実行委員会愛媛部会)

 ○22日(火)、「四国のみずべ八十八ヵ所」実行委員会愛媛部会(部会長:伊福 誠 愛媛大学工学部助教授)が松山市で開催され、募集した「みずべの俳句」の選考が行われました。

 ○この俳句は、愛媛県内で選ばれた23ヵ所の「四国のみずべ八十八ヵ所」について、この「みずべ」をより多くの皆さんに認知して頂くため、各みずべ毎に募集(平成15年11月1日より平成16年12月31日の間)を行ったものです。

 ○全国から700句の応募があり、俳人「夏井いつき」氏に1次選考を行って頂いたものを、愛媛部会員が夏井いつき氏とともに選考を行いました。

 ○選考の結果、大賞1点、大賞のみずべを除く各みずべ毎に最優秀作品22点、佳作16点を決定しました。今後は、選定された俳句を使った「みずべ」の紹介も行っていきます。

3.重信川河口で卒業記念植樹祭を開催 (重信川水系 愛媛県)

 ○22日(火)、松前町塩屋の重信川において、「重信川の自然をはぐくむ会」(会長:愛媛大学矢田部龍一教授)の主催により植樹祭が行われました。

 ○植樹は、流域の子供たちに、身近にある重信川河口域の河川環境の現状を広く知ってもらい、動物と植物の関係、河口域の河畔林の役割などの環境に対する関心を高めてもらうこと、また、卒業していく子どもたちの卒業記念として行われたものです。

 ○植樹祭には、松前町立岡田小学校の生徒90名が参加しました。まず、学校において、重信川エコリ−ダ−により植樹の意義や木の種類について説明をうけ、植樹する木の種類毎に班分けをし現地まで移動しました。

 ○現地では、重信川エコリ−ダ−から植樹方法を聞き、先生がデモストレ−ションとして、2.5mのタブノキを植樹しました。植え方を憶えた子供たちは、各自スコップを持って植樹に挑戦しました。

 ○植樹箇所は石が多く、穴を掘る作業に一苦労しましたが、20cm程度の穴を堀り、自分たちの背丈程のアラカシ、クスノキ、クロガネモチ、エノキ、ムクノキなどの苗90本を植えました。

 ○最後に、記念写真をとり、自分が植えた木が大きくなり、鳥たちや人の休憩場所や昆虫、鳥などの餌となることを楽しみに学校まで帰りました。

4.洪水ハザードマップ講習会等を開催 (四国地方整備局)

 ○24日(木)、高松市において洪水ハザードマップ講習会・洪水ハザードマップ作成勉強会(主催:四国地方整備局河川部、各事務所災害情報普及支援室)を開催しました。

 ○午前の講習会は、四国四県、各県の市町村から180名が参加し、水防法改正法案の概要、洪水ハザードマップ作成補助制度、活用事例等が紹介されました。

 ○午後の作成勉強会では、講師の指導のもと洪水ハザードマップの作成を実際のデータを使って作成過程を体験して頂きましたが、昨年の災害を契機に防災面の関心も高くなっており、参加者は真剣に取り組んでいました。

 ○水防法の改正法案が今国会で審議される予定となっていますが、洪水ハザードマップ作成の義務づけがなされる自治体が出てきます。

 ○四国地方整備局では、このような自治体が行う洪水ハザードマップ作成等を支援するため、本年1月に管内7事務所に「災害情報普及支援室」を設置しており、自治体への支援を積極的に行っていきます。

5.松原泉の再生に向けた全体会議を開催 (重信川水系 愛媛県)

○2月26日(土)、松山市森松地先において、「松原泉を再生・保全する会(会長:森田光一)」の主催で「松原泉の再生に向けた全体会議」が開催さ  れました。

 ○全体会議には、浮穴小学校6年生5名、松原泉を再生・保全する会23名、重信川の自然をはぐくむ会11名の計39名が参加をしました。

 ○前回(1月29日(土))に地域のめざす松原泉の姿について討議した結果をもとに泉の規模や小川の線形を現地にしるし、再生の基本方針や松原泉と小川のイメ−ジ図と模型等を使用し説明を行いました。

 ○その結果、松原泉の再生箇所は、「昔の松原泉の復活〜里山にある泉と小川(里川)〜」の基本コンセプトに基づき整備を行うことになりました。ここでの里山とは、人と自然が共存している箇所のことです。

 ○整備箇所は虫や魚などが生息できる構造、植林とし、基本的には放流は禁止し、自然に来ること、植物については移動する時間がかかるため最小限度の移植を行うこととしました。

 ○今後は、施工箇所の維持管理や施設の設置、動物の生態や周辺の環境を考慮した放流などについては、泉や小川の施工が完了するまでにワ−キングを開催し、検討を行う予定です。


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      四国地方整備局 河川部 防災対策官 則 勢
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      TEL 087-851-8061(代) マイクロ88-3125(則)
       FAX 087-851-8474(河川計画課)

四国地方整備局 ホームページURL(河川)
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