四国河川ニュース《1/29(土)〜2/4(金)》 No.178
○今週のニュース○
○「第1回砂防ボランティア協会四国連絡会」を開催(四県)
○松原泉の再生に向けた全体会議を開催 (重信川水系 愛媛県)
○平成16年度四国地方整備局補正予算概要を発表 (四国地方整備局)
○土器川で、職場体験学習を開催 (土器川水系 香川県)
○「矢落川浄化キックオフ・イベント」を実施(肱川水系 愛媛県)
1.「第1回砂防ボランティア協会四国連絡会」が開催される
(四国地方整備局・徳島県、愛媛県、香川県、高知県)
○「第1回砂防ボランティア協会四国連絡会」が四国山地砂防事務所で開催されました。
○会は、土砂災害危機管理の向上・啓発活動の連携等のため四国にある直轄及び四県の砂防ボランティア協会の連絡会として昨年設置されたものですが、昨年は、各県とも激甚な災害に見舞われ開催が遅れておりました。
○会議では、H16災害での砂防ボランティアの活動等について意見交換等が行われました。また、3月4日に池田総合体育館で「砂防ボランティア講習会」を行うことも決定されました。
○気象及び地形・地質上災害危険度が非常に高く、また南海大地震の被害も想定されている四国地方にとって有意義な連絡会であり、今後とも益々充実させていきたいと考えております。
○講習会の概要は以下のとおりです。是非参加して下さい。
1)テーマ:平成16年災害を振り返って(昨年:南海地震に備える)
2)日 時:平成17年3月4日(金) 13:00〜17:00
3)場 所:池田総合体育館(池田町)
4)講習内容(議題:仮称)
@「最近の砂防行政」 国土交通省砂防部
A「砂防ボランティア活動について」 (財)砂防フロンティア理事長
B「気象予報について」四国放送気象情報室長 気象予報士 山下 勇
C「災害及びボランティア活動報告」 各砂防ボランティア協会
2.松原泉の再生に向けた全体会議を開催(重信川水系 愛媛県)
○1月29日(水)松山市浮穴公民館において、「松原泉を再生・保全する会(会長:森田光一)」の主催で「松原泉の再生に向けた全体会議」が開催されました。
○全体会議には、浮穴小学校6年生10名、南第二中学校2年生4名、松原泉を再生・保全する会20名、重信川の自然をはぐくむ会11名の計45名が参加をしました。
○今までに松原泉の再生に向けて各部会でワ−クショップを行った結果をもとに、各部会を一同に集めって、地域のめざす松原泉の姿について討議しました。
○ホタルの放流のこと、泉の水深についてなど子供たちから大人まで、活発に意見を出し合い、松原泉と小川の姿について概ねひとつの案ができました。
○次回は、今回の意見を反映したイメ−ジ図を作成し、再度、地域の思っている松原泉と小川について検討する予定です。
3.平成16年度四国地方整備局補正予算概要を発表 (四国地方整備局)
○2月1日、四国地方整備局は、総額約128億円の平成16年度四国地方整備局補正予算概要を発表しました。
○このうち、治水関係は45.6億円(直轄40.8億円、補助4.8億円)で、台風・豪雨等による災害対策、東南海・南海地震対策の推進を実施する内容となっています。
《台風・豪雨等による災害対策の推進》
○平成16年度台風災害を受けた河川の整備
平成16年度の台風によって大きな浸水被害を受けた河川の整備。
【直轄】
・吉野川水系城の谷川の城の谷川排水機場(脇町)を増設
・吉野川水系飯尾川の角の瀬排水機場(徳島市)に着手
・吉野川水系吉野川西村中鳥箇所の築堤完了
・吉野川水系旧吉野川新喜来箇所の樋門設置
・那賀川水系那賀川深瀬箇所の築堤事業着手
・肱川水系肱川西大洲箇所の築堤着手
【補助】
・新川水系春日川河川激甚災害対策特別緊急事業に着手
・本津川水系本津川他5河川の整備促進
○堤防質的整備の推進
吉野川等において漏水により堤防の安全性が低い箇所の整備推進。
【直轄】
・吉野川水系吉野川石井箇所
○地すべり対策事業の推進
平成16年度の台風によって地すべりが活発化した善徳地区(徳島県西祖谷山村)において排水トンネルに着手。
【直轄】
・吉野川水系祖谷川
○離岸堤の整備推進
平成13年、14年の台風により被災した高知海岸仁ノ工区(高知県春野町)において再度災害防止のための離岸堤の整備を推進する。
【直轄】
・高知海岸仁ノ工区
《東南海・南海地震対策の着実な推進》
○堤防の耐震化
吉野川水系旧吉野川において地震で堤防が崩壊すると、小規模な洪水や満潮時などで浸水被害の発生する恐れのある地域を守る堤防を耐震化。
【直轄】
・吉野川水系旧吉野川左岸高潮箇所
○津波対策としての樋門高速化
南海地震対策として津波が遡上する可能性のある樋門を、津波の到達までに閉鎖できるように高速化を実施。
【直轄】
・吉野川水系新町樋門 他6樋門
4.土器川で、職場体験学習を開催 (土器川水系 香川県)
○2月3日(木)に、土器川の大向床止め修繕工事(満濃町炭所西)の工事現場で、丸亀市立東中学校生徒による職場体験学習が行われました。
○職場体験学習は、中学校が進路指導の一環として、生徒が各分野の職場体験を行うことにより、将来の進路を見つめ、社会人と接することにより、地域社会の一員としての自覚を高める目的で行なわれているものです。
○当日は、土木や建築に興味がある1年生13名が参加し、土器川の概要、床止めの役割り、工事概要などの説明の後、ノコギリ、カナヅチ作業体験、測量、作業機械操作、設計などの体験を行いました。
○作業体験では、初めて体験することも多かったようですが、全員が楽しそうに取り組んでいました。
○参加した生徒からは、「普段見ている土器川下流部(丸亀市)と、上流(満濃町)では水量・水質ともに全然違うということを発見した」、「床止めなどの河川管理施設の重要性を学ぶことができ非常に勉強になりました」などの感想がありました。
5.「矢落川浄化キックオフ・イベント」を実施(肱川水系 愛媛県)
○平成17年2月4日(金)、大洲市東大洲に設置している矢落川水質浄化施設において、矢落川の河川浄化の開始、同施設内におけるホタルの生育調査の開始を記念し、キックオフ・イベントを実施しました。
○浄化施設は、昨年11月より運転を開始しておりますが、この施設の愛称を大洲河川国道事務所のホームページで募集しておりました。1月17日に愛称選定委員会が開催され、応募総数321点の中から「サララ」という愛称に決定されました。命名者の方には今回のイベントの中で感謝状が贈呈されました。
○また、大洲市肱南地区等において、水辺環境の整備やうるおいのある町並みづくりを行う「水と緑のネットワーク懇談会で提唱されたホタルの飛ぶまちづくりに向けたホタルの生育調査」の開始を記念し、地元平小学校児童によるホタルの幼虫放流や大洲農業高等学校生徒による「肱川水質浄化作戦」の研究発表などが行われました。
○このほか、日本ホタル研究会によるホタルの生態に関する「かみしばい」が行われ参加した地元平小学校児童52名は熱心に聞き入っていました。また、大洲農業高等学校生徒8名の指導による水質パックテスト・ホタルの幼虫放流を行いました。
○プログラム内容
・浄化施設名称表彰
・浄化施設概要説明
・児童あいさつ(平小学校代表児童)
・肱川水質浄化作戦発表(大洲農業高等学校研究発表)
・ホタルの生態説明(日本ホタル研究会):「かみしばい」、「ディスカッション」
・ホタル体験学習(平小学校児童):「幼虫放流」、「水質パックテスト」
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■連絡先■
四国地方整備局 河川部 防災対策官 則 勢
〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32
TEL 087-851-8061(代) マイクロ88-3125(則)
FAX 087-851-8474(河川計画課)
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